久しぶりにiPhoneの改造記事の紹介
iPhoneをおサイフ化(完全内蔵化)する記事は、既にたくさんの方が挑戦さているので決して目新しい記事ではないのですが自分なりに試行錯誤をした顛末記をご紹介します。
用意したもの
(1)Suicaカード
取り敢えず今回は失敗しても良いように、昔使っていた「りんかいSuica」を使用 (表)
餌食となった「りんかいSuicaカード」(裏)以前 お台場在住時に使っていたもの
(2)ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(RC-S380)
アマゾン価格 ¥2.581
ICカード動作テスト用 (無くてもコンビニや対応自販機まで走れば不要)申し込みさえすれば自宅でもチャージも出来るサービスが利用できるので1台持っていてもいいかも。
(3)Suicaカードを溶かすための除光液2種(左)ジェルネイル用リムーバー(右)ネイルエナメルリムバー いずれもダイソー 各¥105
(4)読み取りエラー防止シート avenue-d IC-IPH-01-SIL ¥980
カード加工
先人たちの報告からカードを除光液の中に一晩付けてみました。
(結果)表面の印刷だけが消えて中身まで全く溶ける様子がありませんでした。
(考察)このりんかいSuicaは、現在発行されている多くのSuicaとは異なる材質のようで、構造自体も異なるようでした。(次写真参照)
※利用した除光液もアセトン100%タイプでないとダメとの報告有り。実は、求めて近所のドラッグまで走ったのですが、今は置いてないそうで…。現在アセトン100%は、流行って無いそうです。
ドライヤーの温風を当て柔らかくなった所を力技でめくったところパターン部分が見えてきました。
しかし、他でも報告されているような構造ではなくパターン部分は、フィルム状にならず台紙に圧着されているようでした。
表面のフィルムをめくってもパターン部は、あくまでも台紙部分に印刷されています。
オマケにめくった片側の部分にパターンが印刷されていたようで、つまり剥がした台紙側でA-B間を接続している構造だったのでした。給電できないためこのままでは、動作しません。
本来であれば、この時点で終了だったのですがA-B間をジャンパーで繋いで事無きを得ました。
次に、収納する関係でサイズを出来るだけ小さくかつ薄くなるように加工していたら…。
カッターで、パターン(アンテナコイルになる部分)を見事に断線してしまいました。
しかし諦めません!!勝つまでは!!
手元にあった巻線をコイル状に5周ほど巻いてアンテナコイルとして代用することにしました。
もう、チップの部分しか必要ないので思い切って周囲のいらない部分をカットしました。
iPhoneおサイフ化
早速iPhoneに組込みました。なるべく薄く仕上げるため読み取り防止シートに直接貼りつけました。実は、以前から改造を施しているアップルロゴも同時に点灯させたかったので結局サイズ的にも今回のこの作戦は、結果オーライでした。
反対側からは当然読み込みません。
今回成り行きで、読み取り部分をコイルに変更しましたが、感度的には、問題ありません。逆に感度が増している様にも感じ取れます。
残金が¥200あったので、近所の自販機でジュースを買おうと思って出かけました。
しかし…。認識してくれません!!^^;
(写真は、別のカードをタッチした時のもの こちらは問題なく残高が確認出来た。)
ここで…。重大な事実が発覚…。
実は、このりんかいSuica いわゆる導入時の初期カード型で、あくまでも駅改札専用であった事が判明しました。
つまり、自販機やコンビニなどでのおサイフには、利用できないタイプであった事がわかりました。対応型に無料で交換してくれる様ですが、もう既にあとの祭り…。^^;
せっかく苦労して内蔵したと言うのに…。
自己満足の世界と言うことで。^^;
参考記事:【How-to】Suica内蔵iPhoneで精算してみた
追記:
懲りない性格ですので早速パスモを駅で購入して来ました。次回は、オートチャージが出来る仕様にしたいと思います。
乞うご期待!!
掲載しました。!! 【How-to】iPhoneおサイフ化計画part2
9/12 関連記事リンク追加
※技適マーク(技術基準適合証明)を有する機器の分解を伴う修理や改造などを行うと技適基準の資格剥奪となり継続してその機器を使用すると電波法違反となり違法とみなされます。当方は、それらの事を理解した上で改造や修理を試みております。
自作コイル部分とICチップ部分との接続は何でなされているのでしょうか?
コメントありがとうございます。
記事で使った「りんかいSuica」は、スイカカードの初期型で以降のフィルムシート基板と異なりターミナル部分に半田を盛る事が出来たので銅線を直付けする事が出来ました。
今思うと電波法とかの規約に違反した行為かと思いますので、実験の一貫として読み飛ばして頂ければ幸いです。
上の写真のA端子とチップからアンテナに至る部分へ直付けしてます。