前回の投稿で、韓国インチョン市江華島にあるコインドル(ドルメン)を紹介しましたが、実はこの地を訪れた本来の理由。韓国でも最強のパワースポットと言われている摩尼山で毎年開催されている開天節祭祀儀礼に参加したかったためなのでした。
“開天節”とは、紀元後13世紀以降に記録された檀君神話に基づく檀君朝鮮を建国したことを記念し、天に感謝する日とされ毎年10月3日に制定された韓国の祝日の日です。
その最たる祭祀儀礼がここ摩尼山の最も聖地と言われる“塹城檀(チャムソンダン)”で執り行わると言う情報を聞いて、出国する前に、わざわざ日比谷にある韓国観光公社(現在は新宿区四谷に移転)まで足を運び式典の詳細などの情報提供を求めたのですが、そこでは何も収穫を得られず行き方が分かったのは儀礼の開催される前日の宿泊した梨泰院(リテイン)にあるホテルでお聞きしてからでした。
ただ、いろいろ調べてもらっても結局開始時間はわからず。
致し方ないので「山頂で儀礼が行われるなら始発のバスに乗車すれば何とかなるだろう」と、翌日は朝5時に頑張って起床しタクシーで「新村(シンチョン)バスターミナル」(現在は別の場所に移転しているそうです。)に向かうことにしました。
ターミナルでは、朝から人がごった返していて行き先のハングルが全く読めなかったので、前日ホテルで「摩尼山まで行きたい」と、書いてもらったハングルのメモを後ろに並んでいた女性に見せたらご親切に教えていただき、途中金浦空港などを経由しながら、2時間ほどで無事に現地に到着することが出来ました。
摩尼山観光案内図
インチョン警察の看板 右下の「スパイ通報113」って?密告専用ダイヤル^^;
ゲート横にあった巨石 かなりデカいです。時折小雨が降るあいにくの天気でしたが10月だと言うのにかなり蒸し暑い日で、サクラさんは、Tシャツ姿^^;
入山料を支払って登山スタートです。
途中で牛乳とトック(お餅)を頂戴しました。(ラベルには「同胞とともに開天節を祝いましょう」書いてありました。)
なかなか美しい華橋
途中こんなジオラマも。檀君神話の一場面みたいです。
辛い階段が続きます。全部で1000段ほどあるみたいです。
石英脈が入った巨石
摩尼山は岩山です。至る場所に巨石と岩盤が露出しています。
うねるようにとぐろを巻き生命力があふれる樹木
看板には、ここは韓国屈指の最強のパワースポット何だそうで風水で言うところの「気」のパワーを測定した数字が書かれているみたいです。測定方法は、なんでもダウジングロットの回転数を数えているんだとか^^;
巨石だらけです。
8合目辺り かなり登ってきました。もうひと頑張り。
塹城檀が見えてきました!!
塹城檀案内板 ただし、英語とハングルです。(クリックして拡大します。)
ちょうど7人の仙女の舞が始まっていました。(彼女たちは、選ばれた地元の女子高校生なんだだとか。)間に合って良かったです。ここまで頑張って登ってきた甲斐がありました。
韓国の国体で使われる聖火はここで採火されるそうです。
10時 伝統的な韓服を纏った祠祭と関係者が祭壇前に集合し、式次第に従って、粛々と執り行われていました。
儀礼中には、三三九度のような様式で御神酒を呑む場面がありました。
面白かったのはそれぞれの祭祀を執り行う際、最初に手を水で洗い浄めてから行われていました。
また最後に麻の布を燃やすという場面がありましたがが、日本では「麻」は古来より清浄な植物として扱われていて邪気を寄せ付けないと考えられています。
また、「燃やす」という行為も清浄な空間を作り出す行いを意図することから、日本の神道と共通する部分があり興味深いです。もともと派生は同じという一つの確証かも知れません。
最後に香炉に「火」を灯し儀礼は終了です。
ちなみに人がいない時の塹城檀の様子は
塹城檀(グーグル・ストリートビュー)
塹城壇は二段構造となっていて、上段は円形で空を、下段は四角形大地を表現しているそうです。
せっかくここまで来たので、尾根伝いにある摩尼山山頂まで行くことに。
文字が掘られた岩 もちろんハングルでしょうが神代文字に見えてしまうのは悲しい性でしょうか?^^;
山頂周辺は、林立するように巨石がそびえ立っています。
避難小屋が見えて来ました。山頂までもうすぐです。
摩尼山山頂(標高:468メートル)残念がら眺望は望めませんでしたが、晴れていれば絶景のビュースポットでかなりの鋭気をもらえる最強の場所だそうです。
摩尼山山頂(グーグル・ストリートビュー)
先程までいた塹城檀の全体が見渡せます。
※ ちなみに先程の7人の仙女たちは、このあとヘリで送迎されてたみたいです。その夜ホテルのテレビニュースで見ました。
当日は、時折小雨混じりでかなり蒸し暑く感じられ階段も段差がキツく道中結構辛かったです。
ですが、年に一度の韓国の人もあまり知らない貴重な儀式に立ち会うことが出来て感慨ひとしおでした。
ありきたりの企画ツアーではなくフリープランならではの醍醐味でしょう。
この記事を書いてて気づいたのですが登山道はかなり手前で途中分岐し二通りあるようです。
どうやら我々は階段を登るキツイ方を選択していたみたいです。
この投記事を読んで万が一行きたくなった方がおられたならば、以下グーグル・ストリートビューでバーチャル登山を体験してから行かれることをお勧めします。
摩尼山バーチャル登山
ここが分岐ポイントです。 橋を渡った右手に行くと距離は長くなりますが比較的楽な登山道ルートになります。
舗装路のママ歩いていくと階段が続くキツイルートになります。塹城檀の手前で合流します。また登山ルートは途中眺望が素晴らしいです。
行きは橋を渡った登山ルートで行き、帰りは階段ルートを行く周遊コースがベストではないかと思われます。
【マップ】
“開天節”とは、紀元後13世紀以降に記録された檀君神話に基づく檀君朝鮮を建国したことを記念し、天に感謝する日とされ毎年10月3日に制定された韓国の祝日の日です。
その最たる祭祀儀礼がここ摩尼山の最も聖地と言われる“塹城檀(チャムソンダン)”で執り行わると言う情報を聞いて、出国する前に、わざわざ日比谷にある韓国観光公社(現在は新宿区四谷に移転)まで足を運び式典の詳細などの情報提供を求めたのですが、そこでは何も収穫を得られず行き方が分かったのは儀礼の開催される前日の宿泊した梨泰院(リテイン)にあるホテルでお聞きしてからでした。
ただ、いろいろ調べてもらっても結局開始時間はわからず。
致し方ないので「山頂で儀礼が行われるなら始発のバスに乗車すれば何とかなるだろう」と、翌日は朝5時に頑張って起床しタクシーで「新村(シンチョン)バスターミナル」(現在は別の場所に移転しているそうです。)に向かうことにしました。
ターミナルでは、朝から人がごった返していて行き先のハングルが全く読めなかったので、前日ホテルで「摩尼山まで行きたい」と、書いてもらったハングルのメモを後ろに並んでいた女性に見せたらご親切に教えていただき、途中金浦空港などを経由しながら、2時間ほどで無事に現地に到着することが出来ました。
摩尼山観光案内図
インチョン警察の看板 右下の「スパイ通報113」って?密告専用ダイヤル^^;
ゲート横にあった巨石 かなりデカいです。時折小雨が降るあいにくの天気でしたが10月だと言うのにかなり蒸し暑い日で、サクラさんは、Tシャツ姿^^;
入山料を支払って登山スタートです。
途中で牛乳とトック(お餅)を頂戴しました。(ラベルには「同胞とともに開天節を祝いましょう」書いてありました。)
なかなか美しい華橋
途中こんなジオラマも。檀君神話の一場面みたいです。
辛い階段が続きます。全部で1000段ほどあるみたいです。
石英脈が入った巨石
摩尼山は岩山です。至る場所に巨石と岩盤が露出しています。
うねるようにとぐろを巻き生命力があふれる樹木
看板には、ここは韓国屈指の最強のパワースポット何だそうで風水で言うところの「気」のパワーを測定した数字が書かれているみたいです。測定方法は、なんでもダウジングロットの回転数を数えているんだとか^^;
巨石だらけです。
8合目辺り かなり登ってきました。もうひと頑張り。
塹城檀が見えてきました!!
塹城檀案内板 ただし、英語とハングルです。(クリックして拡大します。)
ちょうど7人の仙女の舞が始まっていました。(彼女たちは、選ばれた地元の女子高校生なんだだとか。)間に合って良かったです。ここまで頑張って登ってきた甲斐がありました。
韓国の国体で使われる聖火はここで採火されるそうです。
10時 伝統的な韓服を纏った祠祭と関係者が祭壇前に集合し、式次第に従って、粛々と執り行われていました。
儀礼中には、三三九度のような様式で御神酒を呑む場面がありました。
面白かったのはそれぞれの祭祀を執り行う際、最初に手を水で洗い浄めてから行われていました。
また最後に麻の布を燃やすという場面がありましたがが、日本では「麻」は古来より清浄な植物として扱われていて邪気を寄せ付けないと考えられています。
また、「燃やす」という行為も清浄な空間を作り出す行いを意図することから、日本の神道と共通する部分があり興味深いです。もともと派生は同じという一つの確証かも知れません。
最後に香炉に「火」を灯し儀礼は終了です。
ちなみに人がいない時の塹城檀の様子は
塹城檀(グーグル・ストリートビュー)
塹城壇は二段構造となっていて、上段は円形で空を、下段は四角形大地を表現しているそうです。
せっかくここまで来たので、尾根伝いにある摩尼山山頂まで行くことに。
文字が掘られた岩 もちろんハングルでしょうが神代文字に見えてしまうのは悲しい性でしょうか?^^;
山頂周辺は、林立するように巨石がそびえ立っています。
避難小屋が見えて来ました。山頂までもうすぐです。
摩尼山山頂(標高:468メートル)残念がら眺望は望めませんでしたが、晴れていれば絶景のビュースポットでかなりの鋭気をもらえる最強の場所だそうです。
摩尼山山頂(グーグル・ストリートビュー)
先程までいた塹城檀の全体が見渡せます。
※ ちなみに先程の7人の仙女たちは、このあとヘリで送迎されてたみたいです。その夜ホテルのテレビニュースで見ました。
当日は、時折小雨混じりでかなり蒸し暑く感じられ階段も段差がキツく道中結構辛かったです。
ですが、年に一度の韓国の人もあまり知らない貴重な儀式に立ち会うことが出来て感慨ひとしおでした。
ありきたりの企画ツアーではなくフリープランならではの醍醐味でしょう。
この記事を書いてて気づいたのですが登山道はかなり手前で途中分岐し二通りあるようです。
どうやら我々は階段を登るキツイ方を選択していたみたいです。
この投記事を読んで万が一行きたくなった方がおられたならば、以下グーグル・ストリートビューでバーチャル登山を体験してから行かれることをお勧めします。
摩尼山バーチャル登山
ここが分岐ポイントです。 橋を渡った右手に行くと距離は長くなりますが比較的楽な登山道ルートになります。
舗装路のママ歩いていくと階段が続くキツイルートになります。塹城檀の手前で合流します。また登山ルートは途中眺望が素晴らしいです。
行きは橋を渡った登山ルートで行き、帰りは階段ルートを行く周遊コースがベストではないかと思われます。
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