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【史跡】遥かなる昔、石の輪が語る物語。上原遺跡のストーンサークル@長野県大町市平

2023-04-28 | 縄文・古墳・遺跡・史跡
今回は、安曇野市散策からちょっと足を延ばし立山黒部アルペンルートの玄関口長野県大町市にある上原(わっぱら)遺跡のストーンサークルの紹介です。
安曇野インターから北上 県道306号(北アルプスパノラマロード)を走ること30キロ(約30分)ほど。
前方に北アルプスの山並みを見ながら快適なドライブが続きます。

県道から住宅街を抜け北アルプス(後立山)連峰を望む田園地帯が広がる一画に上原遺跡はあります。

上原遺跡は、昭和17年に地元住民が偶然発見され昭和25年に祭祀遺跡の研究家・考古学者の大場磐雄氏(調査当時國學院大學教授・同大学図書館長)の研究グループが三度に渡る発掘調査で、多量の土器・石器(石鏃)さらには耳飾りなどが発掘されたそうです。
案内板(クリックして拡大)
上原遺跡1号群には、中心石を核にして南北3.6m、東西2.3mの楕円形に12個の石柱が並んでいます。

2号群は、中心石を核に直径1.8mの円を描いて6個の石柱が並び、まさに環状列石(ストーンサークル)の様相を呈しています。
使用されている石は、爺ヶ岳の南東白沢天狗岳(上原遺跡から約6キロ)の「矢沢石(花崗岩)」だそうです。
用途に関しては、現在も良くわかっていません。
東日本各地の縄文遺跡に残されている環状列石(ストーンサークル)は、日時計説(縄文カレンダー)、祭祀儀式に使われた施設、あるいは集会の場など多様な推測がありますが確たる用途は定かでありません。

手前にポツンと立っているものがキーストーンと思われます。

ざっくりですがサークルの中央ストーンを結んだ延長方向が夏至の日の入り方向となるようです。(図番:現地案内板より加工)

北アルプス(後立山連峰)唐沢岳、餓鬼岳、燕岳方面を望む
 
 他で見られる環状列石と比較すると規模こそ小ぶりではありますが、ありがちな復元では無く倒れていた石柱を立て位置は、移動こそされているようですが、保存状態も良く残っていて当時の模様を想像できる貴重な遺跡と言えるでしょう。
【マップ】
※遺跡の横に車2台ほど置ける駐車スペースがあります。トイレあり
※タイトルのキャッチフレーズは、chatGPTにお任せしました。


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2 コメント

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Unknown (umaonaosora3104)
2023-04-28 23:03:17
ストーンサークルは、東北だけかと思ってましたが、長野県にもあるんですね。機会みてたずねてみたいです。
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Unknown (ruribo)
2023-04-29 08:18:55
umaonaosora3104 さま

コメントありがとうございます。

ストーンサークルと言う括りであれば東北に限らず全国にありますが
一例:猪群山環状列石(大分県国東半島)https://blog.goo.ne.jp/ruribo0209/e/0a26d3ec5eecbc7bccaabaf6987e1173

「縄文時代」の遺跡としての括りであれば、やはりおおっしゃる様に中部地方から東北地方、北海道に限られる様です。

どちらにせよ実際に現地で現物を見るとタイムスリップした気分になります。
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