前回紹介の寿命稲荷神社を後にして、天竜川沿いを西へ走ること1.5キロの場所に鎮座する洩矢神社と藤島神社の紹介です。
諏訪信仰を研究する者にとっては、この二社の存在は避けては通れない諏訪の土着神の聖地でもあります。
【洩矢神社】
洩矢神社 石鳥居
神紋の「丸に一つ柏」神職に多く見られる家紋です。
なぜか場違いの石製五重塔
昼なお暗い参道
狛犬一対
洩矢神社 拝殿
洩矢神社 本殿は覆屋の中でした。
祭祀:洩矢神(旧橋原村の産土神)諏訪大社上社に務めてきた守矢氏の遠祖とも(WIKIより)
由緒(写真クリックで拡大します)
境内社
「洩矢神」は、土着神としてこの地に広く信仰を集めていましたが、建御名方神が国譲りで破れこの地に逃れてきた際に、争いとなって結果敗北を余儀なくされました。その「洩矢神」と建御名方神が争った際「洩矢神」が陣地を構えたのが「洩矢神社」と伝えられています。「洩矢神」は、この地の土着神「ミシャグチ」とも同一視されています。
場違いな萌えキャラと境内に掛けられた萌え絵馬
何でも東方Project・東方風神録 というゲームの中に「洩矢諏訪子」というキャラクタが 登場しここが聖地となっているそうです。
続いて、洩矢神社を訪れたなら外せないのが天竜川をはさんだ対岸北西3キロほどの場所に鎮座する藤島神社の存在です。
【藤島神社】
県道14号(下諏訪辰野線)沿い岡谷市の史跡ともなっているレンガ造りの洋館が目立つ中央印刷(株)敷地内の一画に鎮座しています。
建御名方神が諏訪入りした際に陣を構えたと伝えられるのがこの藤島神社です。
藤島神社 祭祀:建御名方神
御柱に巻き付く藤の木
この藤島神社と洩矢神社の藤が天竜川の上で絡み合って、空中に花を咲かせ大きい橋に見えるほど繁茂していたと伝承があります。
(訪問:2021-9)
(☞関連記事)【神社】物部守屋神社@長野県伊那市高遠町藤澤
【マップ】
(洩矢神社)
(藤島神社)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます