赤レンガ倉庫Motion Blue Yokohamaにて開催された【今井亮太郎ソロピアノLIVE〜独 奏〜『独奏〜at Hall〜』リリース記念LIVE】から、数週間が過ぎました!
ようやく落ち着いてLIVEレビューできた!!
急遽決まったLIVEにも関わらず、たくさんのみなさまにお集まりいただき、あらためて心から感謝です。
おかげさまで、本当に素晴らしい一夜となりました!
本当にありがとうございました\(^o^)/
LIVEレビュー、いきます♪
5月の公演が延期となり、Motion Blue YokohamaでのLIVEは昨年10月以来となった今回。
その間にMotion Blueはリニューアルして一層素敵な空間になり、急遽決まったLIVEながらとても楽しみにしていました!
クールな雰囲気から、より落ち着いたシックで大人な空間になったMotion Blue。
到着してサウンドチェックすると、以前に比べてよりいっそう心地よい響きに!
空間のレイアウトが変わったことで、ピアノの生の音がよりクリアに響き渡るようになったのかな^_^
いつまでも奏でていられるような感じで、サウンドチェックながら思わず時間を忘れてしまいます(笑)
急遽決まった今回のLIVEは、10月28日にリリースとなった『独奏〜at Hall〜』記念として開催。
2年前の横浜市旭区サンハート音楽ホールでのピアノソロコンサートを録音した、LIVE盤アルバムです。
さぁ、いよいよ本番!
Motion Blueのステージにピアノ一台と僕だけ。
この緊張感、たまりません。
1曲目は『独奏〜at Hall〜』の1曲目でもある「橙」。
大切な人、大切な場所を想う時の感情の色をイメージして作った楽曲。
またMotion Blueのステージに戻ってきたことの幸せを感じながら。
続いて、「Manha de Carnaval」「Wave」と名曲2曲を。
哀愁溢れる「Manha de Carnaval」はメロディを空間に置いていくように奏でました。
海を感じる場所で奏でる「Wave」は、やはり特別。自分が波になったつもりで。
MCを挟んで、以前Motion Blueで初演した楽曲「Aquário(水族館)」。
港町の夜を、優雅に、ゆるやかに、泳ぐように。
ショーロの大名曲「Ticotico no Fubá」は、いつのまにか会場から手拍子が!
最後はテンポアップして、手拍子もより大きく!盛り上がりました\(^o^)/
今井亮太郎の代表楽曲のひとつ「月の光満ちて」。
今の大変な状況の中で、世界中の全ての人に月の光が届くように、そんな想いを込めて奏でさせていただきました。
そして、今年日本コロムビアよりリリースした『シネマ・ボッサ』にも収録した「パブロの横顔」。
激動の一年の最後の月に、Motion Blueでこの曲を奏でられると思わなかった。
情熱的な楽曲に、会場は固唾を飲むような研ぎ澄まされた雰囲気に包まれた。
1st stageラストは、やはりこのMotion Blueで一昨年初演し、『独奏〜at Hall〜』に初収録した「あの日のスケッチ」。
”かつて描いた絵のように、今自分が進んでるのかはわからない。
手に入ったもの、失ったもの。
でもあの日描いたスケッチがあるから今がある。
そして今も、きっとまた先の日を創るための絵を描いている”
そんなイメージのこの楽曲を、大切なLIVEをずっと奏でさせていただいてきたMotion Blueで今奏でる意味が深くあると感じて、心を込めて奏でさせていただきました。
この日一番の会心の演奏だったと思う。
2nd stageは、「Corcovadado」から。
どことなく神秘的な愛の楽曲を、リオデジャネイロでの夜を思い浮かべながら。
続いて、『シネマ・ボッサ』に収録した「ミアとセバスチャンのテーマ」。
Motion Blueのステージにグランドピアノと自分だけ。そこにスポットライトが当たる様が、映画『ラ・ラ・ランド』のピアニストのセブに重なるような気がして。
そして、12月!ということで、クリスマスメドレー!
軽快なBossaNovaにアレンジした「The Christmas Song」から、ゴキゲンに「Santa Claus is Coming to Town」、そしてグッと厳かな雰囲気で「White Christmas」をゆるやかなBossaNovaで。
『独奏〜at Hall〜』にも収録した、サンバのバラードSamba Canção(サンバ・カンサォン)の曲「Chuva(雨)」は、優しい雨がみなさまに降り注ぐように、思いを込めて。
そして代表曲「雨の日曜日」。
Motion Blueでピアノ一本で奏でる「雨の日曜日」は、やはり特別なものがある。
この日は歴史ある赤レンガ倉庫の屋根を見つめながら、祈るように、そして心の中の情熱が熱くなりすぎないように、大切に奏でた。
独奏LIVEのテーマ曲ともいえる「色えんぴつ」。
ステージの上にはグランドピアノと僕、そして亡き母の水彩色えんぴつ絵手紙作品。
イラストなどを描いていた母が、亡くなるまでの2ヶ月半で描いた250点あまりもの水彩色えんぴつ絵手紙作品たちからインスピレーションを得て、生まれたショーロ楽曲。
あれから10年を経て、奏でる「色えんぴつ」。
とても穏やかな気持ちで奏でていました。
「あの日のスケッチ」と並ぶ、会心の演奏だった!
「色えんぴつ」に続いて、僕が15歳の頃に作曲した「星踊る夜に」。
この日の自分の中でのテーマは「原点」。
歩んできた自分の道のりを、LIVEの中で少しずつ振り返りながら奏でたくて、曲目を組みました。
少年の頃の自分を、大人になった今の自分があらためて優しくゆっくり見るような、そんな感覚で奏でていました。
特別な独奏LIVEもいよいよラスト!
ラストはもちろん「Ao Céu(空へ)」!
ピアノ一本で奏でる音色とグルーヴが、全てを包んで大きな空へ広がるように!
会場は手拍子に包まれて、僕一人ではなく、会場にいる人も、遠くにいる人も、まるでたくさんの人で奏でているようなサウンドに!
素晴らしい瞬間!!!
最高に盛りがった〜!!!\(^o^)/
鳴り止まないアンコールの手拍子にお応えして、この日最後に奏でたのは、唱歌「浜辺の歌」。
母の水彩色えんぴつ絵手紙作品の一つ「浜辺のうた」には、こう記されている。
”お腹に赤ちゃんがいる時、
「浜辺のうた」を歌いながら砂浜を散歩しました。
だから、息子の作る曲の中に
「浜辺のうた」が鳴ってる気がするのです”
音を置くように、砂浜に寄せる淡い波のように、ピアノの音を紡いだ時間。
とても深いところで奏でた、かけがえのない時間だったな。
原点…。
実は赤レンガ倉庫は、僕が大学生の頃からメンバーとして参加させていただいた、加々美淳さん率いる伝説のサンバグループ”シャカラ”で、この赤レンガ倉庫がまさにオープンした際に奏でた懐かしい場所。
そして、若い頃は出演することが目標だったMotion Blue Yokohama。
リーダーLIVEをMotion Blueでできるようになってからも、本当にたくさんの大切なLIVEを開催させていただいてきた場所。
そして大変なコロナ禍の中、急遽決まったピアノ一本だけでの独奏。
素晴らしい仲間やスタッフ、僕を応援してくださる大切なたくさんのみなさま…。
この日のLIVE、とても感慨深い、とても幸せな気持ちで、ピアノに向き合って奏でさせていただきました。
おかげさまで、僕にとってとても印象的な、本当に素晴らしい一夜となりました!
奏でられる幸せ。
音がそこにある幸せ。
本当にたくさんのみなさまに、感謝でいっぱいです。
Muito obrigado!!!!!
【2020.12.4@Motion Blue Yokohama〜独奏〜演奏曲目】
〈1st stage〉
・橙 - Daidai - / Composed by Ryotaro Imai, 2003
・Manhã de Carnaval - カーニバルの朝 - / Words by Antônio Maria / Composed by Luiz Bonfa
・Wave - 波 - / Written by Antônio Carlos Jobim
・Aquário / Composed by Ryotaro Imai, 2017
・Ticotico no Fubá - チコチコ・ノ・フバ - / Composed by Zequinha de Abreu
・月の光満ちて - Lua Cheia Iluminando - / Composed by Ryotaro Imai, 2003
・パブロの横顔 - Rosto de Lado de Pablo - / Composed by Ryotaro Imai, 2015
・あの日のスケッチ - Bloco de Desenho Daqueles Tempos - / Composed by Ryotaro Imai, 2018
〈2nd stage〉
・Corcovado - コルコヴァード - / Written by Antônio Carlos Jobim
・ミアとセバスチャンのテーマ - Mia & Sebastian's Theme - / Composed by Justin Hurwitz
・クリスマス・メドレー
The Christmas Song〜Santa Claus is Coming to Town〜White Christmas
・Chuva - 雨 -/ Written by Durval Ferreira, Pedro Camargo
・雨の日曜日 - Domingo com Chuva - / Composed by Ryotaro Imai, 2010
・色えんぴつ - Lápis de Cor - / Composed by Ryotaro Imai, 2010
・星踊る夜に - Dança das Estrelas - / Composed by Ryotaro Imai, 1994
・Ao Céu - 空へ - / Composed by Ryotaro Imai, 2003
En:浜辺の歌 / Words by Kokei Hayashi / Composed by Tamezo Narita
* * *
〈今井亮太郎LIVE Info〉
♪2021. 1. 15(金) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
今井亮太郎バースデープレミアムLIVE 2021
〜星踊るブラジルピアノと、オルガン。〜
メンバー *
今井亮太郎(Organ/Piano)
満島貴子(Flute)
亀井恵(Marimba)
外園健彦(Guitar)
コモブチキイチロウ(Bass)
Alexandre Ozaki(Drums)
ステージ * 入れ替え制 (約60分ステージ)
1部 / Open * 17:00 Start 18:00
2部/ Open * 20:00 Start 20:50
※各ステージ50名限定
Live System * 予約¥4,500 当日¥5,000
1部2部通し ¥6,800
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168
-キンと冷えて響く、真冬の音。-
ブラジルピアノの第一人者・今井亮太郎が、
渋谷JZ Bratで、新しい年の新しい世界を祝いするプレミアムライブ。
透明な世界に、光差すピアノとオルガンの音色。
扉を開けば、そこはグルーヴのるつぼ。
そう、希望はある。
*
♪2.27(土) / 珈琲美学(学芸大学)
今井亮太郎
〜Ryotaro Trio Groovin〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano/Organ)
亀山アキラ(Bass)
黒田清高(Drums)
オープン * 18:30
ステージ * 19:30〜
チャージ * ¥4,000
※ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel : 03-3710-1695 (珈琲美学 : 営業時間のみ)
- 珈琲美学 -
東京都目黒区鷹番2-19-20-B1
東急東横線学芸大学駅 徒歩1分
03-3710-1695