我家の鏡でお化粧していると、魔法にかかったように
自分の欠点や、老化現象が見えません。
ところが、街角のウインドなどででふっと自分の姿を見かけたときの驚き!
いやいや、この驚きは絶望的な驚きであります。
見る。というのは、とても主観的なことで、
目はレンズですが、それを認識するのはその人の脳。
この脳が勝手に事実を変えているらしい。
ですから、大勢で同じ物を一緒に見ていても、
それぞれ違うように感じているのかもしれません。
自分の作品も、このうぬぼれ鏡と同じように見ています。
{へーぇ、こんな物がよいと思っていたのだ。}
と、昔の自分の作品を見て思います。
他人の作品の良し悪しはすぐ解るのに、
自分のものとなると解らないのは、
自分の持っているうぬぼれ鏡が邪魔をしているからでしょうね。