今週の水曜日、お昼過ぎになにげにスマホでネットニュースを見ると、
”【訃報】火野正平さん、75歳”
という文字が目に入る。
「えっ!」
持病の腰痛で「NHKにっぽん縦断 こころ旅」のロケ参加は中止になってたことは知っていたが、あまりに急な訃報に悲しさと切なさがこみ上げ一気に力が抜けてしまう。
私は「こころ旅」が大好きで、そのなかでみせるどんなときでも変わらない自然体の正平さんが大好きで、植物や生物に向ける優しい表情に照れ笑い、そして綺麗な女性を見たときにスイッチが入る表情に、高いところが苦手で怯える表情に・・・。
チャリオに乗ってひたむきに走ってる正平さんの姿に、癒やしと元気をもらってたんだろうな。
芸能人の方が亡くなったというだけで、自分がこんな気分になってしまうんだと自分でちょっと驚いている。
そこで、前に地元に正平さんがロケに来て、食事した場所へ行って同じものを食べようということになった(^^)
まず創業60年以上地元のみんなに愛され続けている老舗中華料理店へ行ってみる。
11時半頃に入ったがほぼテーブルは満席で、店員の人に相席でと言われたが、ちょうど終わったばかりで片付け中のテーブルがあり、そこへ座らせてもらう。
ここはお昼は定食が人気で、周りを見てもほぼ定食だったが、私の注文はもちろん正平さんと同じ「天津飯」だ。
ふわっふわの卵にたっぷりとかかったトロトロのあんは、見た目より塩っ気もおさえられていてあっさり。
一口口に入れるともう止まらない(^^;)
ノンストップで食べ終わってしまった。
お店でそんなことはしたことなかったが、ごちそうさまといって合掌。
続いて昨日、同僚がネットで探し出してくれたカレー店へ行く。
メインの国道から一本中に入った道沿いの一角に隠れ家のようにひっそりとたたずむお店を発見。
クラシックの音楽が流れる店内は意外に広く、大きなテーブルに年配の女性が3人と別のテーブルに男性がひとり食事中なだけで、他に客はいなかったこともあり店内の静けさに落ち着いたモダンな雰囲気がいきなり心地いい(^^)
ここは当たりかも、なんて思っているとすぐに店員の女性が近寄ってきて、さらに奥の客席に案内される。
丸いテーブル席に座り、すぐ横の大きな窓からは緑とテラス席も見えている。
店員の女性からメニューを渡されたタイミングで、思い切って聞いてみる。
「まえに火野正平さんがここで食事されましたよね、どれを食べたんでしょうか」
まずサラダが出てきたんだけど、リンゴに芋にエンドウ豆にといろんな具が入っていて、なんて手の込んだサラダなんだと感心する。
そして正平さんが絶賛したカレーが出てきた。
”無添加で小麦粉を使わず、90%以上野菜でとろみをつけた”
というこだわりのルーは、スパイシーさの中にもしっかり甘みがあり、ここまで繊細な味わいのあるカレーはちょっと今までにない程のおいしさで感動だった。
食べ終わりレジへ向かうと、レジ横に飾ってあった正平さんと店員さんたちが一緒に写った写真と、正平さんの似顔絵に”火野出没注意!”なんて書かれた丸い金色のステッカーを発見(^^)
店を出たときは、いいものを食べたという満足感と、なんともいえない幸福感がじわじわと沸いてきた。
こんな素敵なお店に出会えたのも正平さんのおかげかな(^^)
あと、写真を見たら分かるんだけど、箸に赤い紐(糸?)が結んであって、この意味を店員さんに聞こうと思ってたんだけど、すっかり忘れてしまっていた、残念(涙)
何かの縁かなあ~、なんて勝手に感じこっそり持って帰る(^^;)
今もため息が出てしまうが、正平さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
初めてコメントします。
90%以上野菜でとろみをつけたカレー
本当に美味しそうです。
お店もとても素敵な雰囲気で
一度行ってみたくなりました。
火野正平さんは誰からも愛される人柄でしたね。
ほんとうに残念です。
突然の訃報に寂しいやら切ないやらで、まだダメージがちょっと残ってます(^^;)
正平さんってほんとにいつでも自然体で、出会う人たちに警戒感を抱かせない温かな空気感も素敵でした。
りりんさんの地元にも正平さんが来て、近くで食事されてるんじゃないですか。
そのお店で正平さんが頼んだ同じものを食べると、ちょっと寂しい気持ちが払拭されますよ(^^)