最近、さっちゃんの発する言葉に関して、時々思い感じることがあります。
それは、ほんの僅かな差なんでしょうが、以前よりも意味ある(意味が伝わる)言葉が増えたような気がするんです。
さっちゃんとの会話に関しても、会話が1往復すること自体が珍しくて、そんなことがあれば嬉しくなってしまいます。
それがつい最近2往復もの会話が成立したことがありました。
すぐメモしていたらよかったんですが、それが出来なかったので、内容は忘れてしまいました。
例えばこんな会話です。(以下は創作です)
僕「今日は〇〇に行くよ」
さ「どこに?」
僕「◆◆(地名)だよ」
さ「ふ~ん」
実際にあった会話はもう少し複雑な内容でした。
ですから、僕自身もびっくりしたんです。
もちろん、さっちゃんの会話の言葉は明瞭ではありません。
ほぼそんな風に聞こえるという次元です。
今日の言語リハビリは1時からの予定でした。
僕たちがギリギリで到着したので、実際に始まったのは1時10分ころ。
それから1時間、STのT田先生のリハビリが行なわれます。
1年、いや1年以上前からでしょうか? この言語リハビリは見た目にはまったくリハビリにはなっていません。
さっちゃんの脳の言語野の部位の萎縮が進むにつれ、失われる言語能力はあっても、回復したり獲得したりする能力はないのです。
ただ、専門の先生にさっちゃんの言語能力の現状を把握してもらっておくことだけでも大切なことだと僕は思っています。
そんな気持ちで(僕は)臨んでいる言語リハビリですが、今日はとっても嬉しい日でした。
大袈裟に言うと、さっちゃんの言語能力が少し、ほんの少しだけ、伸びたような気持ちすらする嬉しい日でした。
さっちゃんは「こんにちは」という先生の挨拶に応答し、1月7日が七草の日だという話題にもついて来ました。
先生が紙に「七草 ななくさ」「せり なずな はこべら ごぎょう」と書いた文字にも関心を示していました。
昨日が凄く寒かったこと、今日も寒かったでしょ、という話題にもついて来れました。
当然、言葉は不明瞭なのですが、先生からの話題に乗っている、会話に応答している、そんな様子が続いていたことが驚きだったんです。
「ふじのやま」を最初に音を流したんですが、さっちゃんは聞くだけでなく、ひとりで歌っていました。
その後、先生も僕も一緒に歌ったんですが、さっちゃんもよく通る声で歌っていました。
先ほどの雪の話題つながりで、「ゆきやこんこ」の歌も歌いましたが、歌い始める前にひとりで口ずさみ始めました。
曲を流して一緒に歌ったんですが、先ほど同様によく通る声で歌っていました。
もちろん、言葉自体は相変わらず不明瞭ですが、楽しんで歌っている様子が見られたことが素晴らしいと思いました。
次はいつもの絵とその名前の練習です。
最初にパソコンの画面に絵が出て、その絵にタッチすると名前の文字が出る、そんなアプリを使った練習でした。
でも、さっちゃんはパソコン画面に慣れないせいなのか、うまくいきません。
先生はこれまで使っていた通常の紙のカードに替えて同じようにやってみました。
ひらがなで書かれた名前を読み、その裏の絵を見てまた名前を言う、そんな繰り返しです。
ほとんどは先生がひらがなも読んで、絵を見せてもその名前を先生が先に言うんです。
さっちゃんは「にじ」「たこ」「えんぴつ」とかのひらがなを先生に続いて発語できたり、出来なかったりします。
でも、今日はかなり高い確率で発語していましたし、たまにはさっちゃんが先に発語することさえありました。
もちろん、明瞭に「にじ」と2つの音声を発するわけではありません。
さっちゃんの発する言葉の一部に「にじ」と聞こえる言葉が出て来るんです。
さすがに絵を見てその名前を言うのは困難です。
森の絵を見て、先生が「もり」と言います。
さっちゃんにも「これは何?」と聞いて、さっちゃんが「もり」と言えればいい訳ですが、それはなかなか難しいことです。
でも、1回だけでしたが、絵を見て、先生が言う前にさっちゃんが名前を言えたケースがありました。
凄いことです!
さっちゃんには絵とその名前を結び付けて、そのように発語する能力が細々とでしょうが活きているんですね。
ひょっとすると、さっちゃんの意識の中では完璧に出来ているのに、それを表現できないだけなのかもしれません。
と言っても、認知症ですからそんな意識や思いは一瞬ののちには忘れ去ってしまうんでしょう。
今日もさっちゃんは先生に何やら喋りかけ続けています。
その間隙を縫って、歌やカードのリハビリをするといった方が正確ですね。
まったく意味不明瞭なさっちゃんの喋りの中にも、言葉の意味は不明瞭ながらも何かしら先生との意思疎通が出来ているケースも見られることがありました。
そんなことがいつもより多かったように感じました。
最後の最後にはさっちゃんもちょっと不穏になりかけました。
帰りたいモードがちょっと頭をもたげました。
でも、終了直前だったので、何とか回避することが出来ました。
さっちゃんにとって1時間も椅子に座っているのは大変なことなんだと思います。
先生は「今日のさっちゃんはこれまでになく良かったですね」とおっしゃってくださいました。
それ以上のコメントはありませんでしたけれど、先生も嬉しかったんだと思います。
食事と水分が摂れて、薬もきちんと飲み続けていることが影響しているのでしょうか?
何が今日の快調の理由かは分かりませんが、嬉しく感じたリハビリでした。
それは、ほんの僅かな差なんでしょうが、以前よりも意味ある(意味が伝わる)言葉が増えたような気がするんです。
さっちゃんとの会話に関しても、会話が1往復すること自体が珍しくて、そんなことがあれば嬉しくなってしまいます。
それがつい最近2往復もの会話が成立したことがありました。
すぐメモしていたらよかったんですが、それが出来なかったので、内容は忘れてしまいました。
例えばこんな会話です。(以下は創作です)
僕「今日は〇〇に行くよ」
さ「どこに?」
僕「◆◆(地名)だよ」
さ「ふ~ん」
実際にあった会話はもう少し複雑な内容でした。
ですから、僕自身もびっくりしたんです。
もちろん、さっちゃんの会話の言葉は明瞭ではありません。
ほぼそんな風に聞こえるという次元です。
今日の言語リハビリは1時からの予定でした。
僕たちがギリギリで到着したので、実際に始まったのは1時10分ころ。
それから1時間、STのT田先生のリハビリが行なわれます。
1年、いや1年以上前からでしょうか? この言語リハビリは見た目にはまったくリハビリにはなっていません。
さっちゃんの脳の言語野の部位の萎縮が進むにつれ、失われる言語能力はあっても、回復したり獲得したりする能力はないのです。
ただ、専門の先生にさっちゃんの言語能力の現状を把握してもらっておくことだけでも大切なことだと僕は思っています。
そんな気持ちで(僕は)臨んでいる言語リハビリですが、今日はとっても嬉しい日でした。
大袈裟に言うと、さっちゃんの言語能力が少し、ほんの少しだけ、伸びたような気持ちすらする嬉しい日でした。
さっちゃんは「こんにちは」という先生の挨拶に応答し、1月7日が七草の日だという話題にもついて来ました。
先生が紙に「七草 ななくさ」「せり なずな はこべら ごぎょう」と書いた文字にも関心を示していました。
昨日が凄く寒かったこと、今日も寒かったでしょ、という話題にもついて来れました。
当然、言葉は不明瞭なのですが、先生からの話題に乗っている、会話に応答している、そんな様子が続いていたことが驚きだったんです。
「ふじのやま」を最初に音を流したんですが、さっちゃんは聞くだけでなく、ひとりで歌っていました。
その後、先生も僕も一緒に歌ったんですが、さっちゃんもよく通る声で歌っていました。
先ほどの雪の話題つながりで、「ゆきやこんこ」の歌も歌いましたが、歌い始める前にひとりで口ずさみ始めました。
曲を流して一緒に歌ったんですが、先ほど同様によく通る声で歌っていました。
もちろん、言葉自体は相変わらず不明瞭ですが、楽しんで歌っている様子が見られたことが素晴らしいと思いました。
次はいつもの絵とその名前の練習です。
最初にパソコンの画面に絵が出て、その絵にタッチすると名前の文字が出る、そんなアプリを使った練習でした。
でも、さっちゃんはパソコン画面に慣れないせいなのか、うまくいきません。
先生はこれまで使っていた通常の紙のカードに替えて同じようにやってみました。
ひらがなで書かれた名前を読み、その裏の絵を見てまた名前を言う、そんな繰り返しです。
ほとんどは先生がひらがなも読んで、絵を見せてもその名前を先生が先に言うんです。
さっちゃんは「にじ」「たこ」「えんぴつ」とかのひらがなを先生に続いて発語できたり、出来なかったりします。
でも、今日はかなり高い確率で発語していましたし、たまにはさっちゃんが先に発語することさえありました。
もちろん、明瞭に「にじ」と2つの音声を発するわけではありません。
さっちゃんの発する言葉の一部に「にじ」と聞こえる言葉が出て来るんです。
さすがに絵を見てその名前を言うのは困難です。
森の絵を見て、先生が「もり」と言います。
さっちゃんにも「これは何?」と聞いて、さっちゃんが「もり」と言えればいい訳ですが、それはなかなか難しいことです。
でも、1回だけでしたが、絵を見て、先生が言う前にさっちゃんが名前を言えたケースがありました。
凄いことです!
さっちゃんには絵とその名前を結び付けて、そのように発語する能力が細々とでしょうが活きているんですね。
ひょっとすると、さっちゃんの意識の中では完璧に出来ているのに、それを表現できないだけなのかもしれません。
と言っても、認知症ですからそんな意識や思いは一瞬ののちには忘れ去ってしまうんでしょう。
今日もさっちゃんは先生に何やら喋りかけ続けています。
その間隙を縫って、歌やカードのリハビリをするといった方が正確ですね。
まったく意味不明瞭なさっちゃんの喋りの中にも、言葉の意味は不明瞭ながらも何かしら先生との意思疎通が出来ているケースも見られることがありました。
そんなことがいつもより多かったように感じました。
最後の最後にはさっちゃんもちょっと不穏になりかけました。
帰りたいモードがちょっと頭をもたげました。
でも、終了直前だったので、何とか回避することが出来ました。
さっちゃんにとって1時間も椅子に座っているのは大変なことなんだと思います。
先生は「今日のさっちゃんはこれまでになく良かったですね」とおっしゃってくださいました。
それ以上のコメントはありませんでしたけれど、先生も嬉しかったんだと思います。
食事と水分が摂れて、薬もきちんと飲み続けていることが影響しているのでしょうか?
何が今日の快調の理由かは分かりませんが、嬉しく感じたリハビリでした。