さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんが階段を下る際、ちょっと不安に感じる時があります

2021-04-23 22:50:25 | 生活の一場面
以前、ブログでさっちゃんが階段を時々踏み外すと、書いたことがあります。
このブログです。
さっちゃんは階段を使うことをまったく嫌がりません
ちょうど半年前のブログですね。

そのブログの中で、階段を踏み外す原因が2つあると考察しています。
歩幅の短さ足上げの高さが低いことの2つです。
その後も観察し続けて、歩幅の短さは階段踏み外しの原因としてはあまり見られないようです。
これはさっちゃんなりに調整がし易いようなんですね。
足上げの高さに関しては、視覚では認識しずらい(真上から見ているので)点もあるせいなのか、調整はし辛いようです。
ですから今でも、上げた足が次の段に届かずに、爪先が次の段の少し下にぶつかることを時々見ます。

以前のブログは階段の上りに際して、踏み外すことがあると書いたわけですが、最近は階段を下る際の問題点が気になっています。
一般的に言っても、階段の上りより下りの方が怖かったり注意が必要なことはよく知られています。
脚の筋肉とか膝への負担も上りより下りの方が格段に大きいことは常識ですよね。
このような一般的なことも原因のひとつにはなっているとは思います。

最近のさちゃんは階段の下りに際して、前(下)につんのめりそうになるのです。
もちろん、必ず僕と手を繋いでいますから、つんのめって落ちてしまうことはないのですが、一人ならそうなってしまいそうなんです。
僕とは手を繋いでいます。
道を歩くときはほとんどさっちゃんの右手を僕は掴んでいます。
階段も同じですから、さっちゃんは左手で手摺りを掴むことになります。
階段を下る時、さっちゃんは最初は手摺りに手を掛けますが、不安がなくなると手摺りからは手を離すんです。

階段を下るのが不安な原因のひとつに、普段の歩き方の中にもあると思います。
さっちゃんが認知症になる以前は当然、なってからもまだ足腰が強かったころには見られなかった様子があります。
それは歩く際に体が前傾することが多くなったこと。
ですから、とりわけ階段の下りの際に前傾(前のめり)姿勢だと、不安ですし怖いのは当然ですよね。

駅などでエスカレーターがあっても出来るだけその横の階段を使うことにしています。
階段で行くことをさっちゃんは苦痛には感じていないようで、当り前のように僕について来ます。
年齢や認知症のわりには足腰は随分強いはずです。
前傾姿勢になってしまうのは、高齢のせいなんでしょうか?
それとも認知症のせいなんでしょうか?
ちょっと調べてみようかなと思います。
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今朝のさっちゃんは本当に眠そうで、朝食も食べずにデイサービスに出かけました

2021-02-23 23:55:29 | 生活の一場面
今朝の僕とさっちゃんの様子です。

僕は6時ころ、トイレに行きたくなって目が覚めました。
6時半にはアラームをセットしていますから、そのまま起きようかとも思ったのですが、まだ眠くてあと少しですが寝ようと思ったんです。
アラームを止めたような薄っすらとした記憶もありますし、アラームが6時44分を表示していた記憶もあるんです。
でも、実際に起きたのは7時半。
この時刻に目覚めたので良かったですが、9時とか10時とかに起きていた可能性も十分ありますよね。

この時刻では僕の朝食は後回しせざるをえません。
燃えるゴミをまとめて、ゴミの集積場に持って行きました。

テレビを点け、寝室との間の戸を開けっ放しにして、寝室の窓のカーテンも開け放します。
普通ならさっちゃんはこれで目を開けて、自分で起き出すこともあります。
でも、今朝のさっちゃんは眠り続けています。
目も開いていません。
「おはよう」「起きよう」「今日はね出かけるよ」などと声を掛けながら、布団、毛布、タオルケットまで剥がしていきます。
さっちゃんも目を覚ましたようです。

でも、体を起こそうという雰囲気はありません。
布団を剥がされても、このまま眠り続けるような様子です。
両腕を引いて体を起こそうとしましたが、体がぐにゃぐにゃしていますから、起こすことが出来ません。
ですから、さっちゃんの背中側に回って、両腕の脇の下から抱え起こすようにして立ち上がらせました。
さすがに、立ち上がってしまえば、目は覚めたようです。

ソファに座らせて、着替えをします。
ズボン、靴下を穿かせるのは簡単です。
ラグビージャージを着てもらうのもです。
でも、前開きのボタンで留める山シャツを着てもらうのは大変でした。
冬山用の生地の厚いウールの山シャツなんですが、さっちゃんはそのシャツが必要な雪山へは行けませんから、普段着ることにしたのです。
左腕を通してもらい、次に右腕を通すのですが、右腕をさっちゃん自身に微妙にコントロールしながら動かしてもらう必要があります。
でも、さっちゃんはまだ半分寝ていますから、自分からは動こうとしません。
僕はさっちゃんの右腕を右袖になんとか入れようとするんですが、なかなか奥まで入ってくれません。
最終的には、僕が袖口から手を入れて、さっちゃんの手を掴んで、右腕を少し後方上に引き上げながら通すことが出来ました。
さっちゃんが自分でシャツを着ることが出来なくなった時の予行演習ができました。

着替えは何とか終了しましたが、さっちゃんはトイレに入ってくれません。
口も漱いでくれません。
食卓の椅子に座ってもらって、髪を梳くことは出来ましたけれど、さっちゃん用飲み物は口を付けてもくれません。
当然、朝食のオートミールも食べてくれません。
目をつむったまま、椅子に座っているだけ。

時間だけが過ぎ、電話が入り、デイサービスのスタッフさんにさっちゃんを預けます。
トイレにも行けてないこと、朝食も食べず、何も飲んでいないことを報告しました。
そして、朝に飲むべきを渡しました。
さっちゃんは車に乗っても目をつむって眠たそうです。


さっちゃんはデイサービスから笑顔で戻って来ました。
家でも、今日は不機嫌になったり僕のことを怒ったりすることもなく、穏やかに過ごしてくれました。
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さっちゃんの寝たり起きたりの繰り返しを記録してみました

2021-02-08 23:47:56 | 生活の一場面
このブログでもよく出て来る場面ですが、こんな様子を書いていますよね。
さっちゃんが就寝の時や、昼間や夕方でも眠そうなので布団に入ってもらう時の話。
布団に入ったのにまたすぐに起き出して来て、再度布団の中に入れても、またすぐに起き出して来ること。
それを数分から10分の間隔で何度も何度も繰り返すこと。
今日の夜にもそんなことがあったので、その時間を記録してみました。

夕食後、いつもはせいぜい一番上の上着だけは脱いでもらってから寝かせるのですが、今日はすぐに寝巻きに着替えてもらいました。
食後はすぐにでも布団に入って寝たい雰囲気だったので、そんな風にしていたのですが、
最近は一度寝たら起きずに朝まで眠り続けることが続いたので、すぐに寝巻きを着てもらったんです。
でも、今日は起き出して来ました。

1回目:未記録
2回目:未記録
3回目:8:40~8:41
(繰り返し起きて来そうな雰囲気が見えたので、ここから記録し始めました)
 ※8:40にさっちゃんが起き出して、僕が布団に寝かせ終えたのが8:41ということです。

4回目:8:50~8:51
5回目:9:01~9:02
6回目:9:12~9:13
7回目:9:14~9:16
8回目:9:17~9:18
9回目:9:19~9:20
10回目:9:22~9:23
(タオルケットも一緒に持って来ました)
11回目:9:24~9:26
12回目:9:28~9:30
13回目:9:31~9:33
14回目:9:35~9:36
15回目:9:37~9:39
16回目:9:40~9:41
17回目:9:42~9:43
18回目:9:47~9:48
19回目:9:49~9:51
(初めて欠伸をするのを見ました)
20回目:9:59~10:00
21回目:10:13~10:22
(後述)

21回目は長くなっていますが、せっかくなのでさっちゃんの口腔ケアをしようと、洗面所に連れて行ったのです。
すると、さっちゃんが尿意を訴えます。
(おしっこが出たことを訴えているのかもしれませんが)
トイレに入ると、おしっこは出ませんでしたが、パッドがずっしり重くなっていました。
いま出たばかりなのでしょう、そのおしっこはまだ生温かかったです。
そんなことがあって、また布団に戻って来ました。

起き出して来る平均の間隔は約5分ですけれど、最頻値2分なんですね。
起き出して来て、僕が寝かせつけたら、間髪入れずに起き出して来る、そんな感じですね。
ちなみに最頻値2番手3分です。

さっちゃんには自分が繰り返していることの自覚は無いように見えます。
起き出して来て僕と顔を突き合わせた時、布団を掛けてあげて僕が「お休み」と声を掛けた時、どちらも毎回新鮮な表情を浮かべますから。

今晩は記録を採ることに興味関心が行きましたから、21回目まで続きましたけれど、そうでなければこんなこと延々と続けたりはしません。
途中で切れないまでも、「もう勝手にしな」ってな感じでほったらかしにすることが多いですね。
昼間なら当然そうですよね。
でも、ほったらかしにしておくと、食卓に突っ伏して寝たりするんですよね。
今日の昼間もそんな感じでした。
でも、食卓に突っ伏して寝ているさっちゃんをそのままにしておきました。

もう真夜中の12時を過ぎましたけれど、22回目はありませんね。
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ブログを書けない日があります

2020-11-21 23:52:28 | 生活の一場面
今週は珍しく、水曜日、木曜日、金曜日と3日連続でブログを書きませんでした。
今日、土曜日も危うく書かなくなるところでしたが、ギリギリの時間で短いブログを書くことにします。

ブログとは日記のようなものですから、その日記の書き方には各自さまざまな形式があるでしょう。
僕のブログも、書き始めたころはその日のさっちゃんの言動のメモみたいな記録でした。
でも、それがだんだん、さっちゃんの様子言動を反映した僕自身の内面記録の様相が濃くなって来たのです。
僕も子供の頃や青春期に日記を書いていたことがありますが、そのほとんどは行動や出来事の記録ではありませんでした。
内面描写だったり、自身の様々な思索だったりしたものです。
友人や恋人への長文の手紙も同様でした。
今になって読み直してみると、赤面ものの文章ばかりだと思います。

でも、それらの実に面倒くさく長々しい文章こそが、自己反省であったり、自己分析であったりする、貴重な行為でもありました。
それは今のこのブログも同様です。
子供時代、青春時代からほとんど成長していない、青臭い自分の内面を探るためのブログなんだと思います。

ですから、このブログを一日の終わりごろに書く労力は肉体的にも精神的にもかなりの重労働。
ちょっとしたことで、書くことを諦めたり、さぼったり、忌避したりしてしまいます。
ブログを書くことのできた日は、いろんな意味で僕にとっては良い日だったと言えると思います。
とはいえ、ブログを書かなかった日が良い日ではなかったとは言えません。
いろんな理由で書けないこともあるからです。

書けない理由は幾つもあると思いますが、思い浮かぶ理由を上げると、
1.平凡な日で、書いておこうと思うような事柄がなかった。
2.疲れてしまって、ブログを書く気力が起こらなかった。
3.書こうとしたんだけれど、さっちゃんに邪魔されて書けなかった。

今週の水曜日と木曜日は〈1.〉でしょうか。
でも、平凡な日なんて実際にはありませんよね。
やっぱり疲れていて、この程度のことなんか書いても仕様がない、と思ってしまう自分が居たんでしょうね。

金曜日は〈2.〉でした。
夜、横になると、そのまま寝てしまって、目覚めると夜中でした。

土曜日は、こうやっていま書いていますけれど、あやうく〈3.〉の理由で書けなくなりそうでした。
さっちゃんは夜の9時ころから1時間以上僕に纏わり付いて、喋りかけ続けて僕に何も出来なくさせてしまいました。
僕は布団に逃げ、横になっていましたが、不思議なことにさっちゃんは布団には来ませんでした。
途中一度、さっちゃんの歩く音が大きな硬質な音に変わったので、その時はさすがの僕も起きてさっちゃんの元へ行きました。
さっちゃんがサンダルを履いて部屋を歩き回っていたからです。
さっちゃんはなかなか布団には来てくれずに、やっと来た時には僕は本当に眠たくなってしまっていました。

11時50分ころからこのブログを書き始めています。
投稿日時はブログの作成開始から作成完了までの間であれば、自分で決めることが出来ます。
ちなみに今は0時34分、1時ころまでにはこのブログの作成は完了するでしょう。
でも、ブログ作成日時は21日の23:52:28と記録されます。

〈3.〉が理由だと言っても、さっちゃんが悪いわけではありません。
僕が何も出来ないほどに纏わり付いたり、喋りかけ続けたりするのも、さっちゃんの僕に対する愛情表現なのかもしれません。
僕への文句の言葉をずう~っと喋り続けることもありますが、それだって文句を面と向かって言えるんですから、いいことです。
僕が勝手にイライラしたり、一方的に対抗措置を取ったりするだけです。
さっちゃんには申し訳ないと、いつも反省に追い込まれてしまいます。

今日は短い文章にするつもりで書き始めたのに、ついつい長くなってしまいました。
何の結論も落ちもありませんが、ここらで終了とします。
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さっちゃんは階段を使うことをまったく嫌がりません

2020-10-26 23:11:53 | 生活の一場面
さっちゃんも僕も登山を趣味とし、沢登りや岩登り、雪山、冬の岩稜登攀(は少し)などを楽しんで来ました。
そんな山屋の常として、日頃の都会生活の中では可能な限り歩くことを心がけていました。
歩いて20、30分なら歩く。
時間的に余裕のある時には1時間かかる距離でも歩く。
エスカレーターやエレベーターは出来るだけ使わずに、階段を歩く。
その階段も出来れば2段おきに上ったり、つま先だけ使って上る。
さっちゃんが階段で日常的にどのようなトレーニングをしていたかは知りませんが、さっちゃんも歩くのが好きだったことだけは確かです。

さっちゃんの今はどうでしょう?
僕が見る限りでは、今でもさっちゃんは歩くことが苦ではなく、好きなようです。
階段を上り降りすることも別段なんとも思っていないようです。
エスカレーターがあって、その横の階段を僕が選んでも、文句を言ったり、エスカレーターの方がいいのになぁ、との雰囲気は見せません。
最寄りの駅では、50段ほどの階段を上って、また50段ほどの階段を降りて、やっとホームに到着します。
我が家のアパートでも35段の階段があります。
さっちゃんは階段の上り降りはまったく苦痛ではないみたいですね。

気持ちの上では苦痛に感じなくても、肉体的には徐々に苦痛と言うか、大変にはなって来ているようです。
高齢の影響があるでしょうし、それと同じくらい認知症の影響もあるでしょう。
今年になってから、それまでにはなかった階段での行動が見られるようになってきました。

そのひとつは、手すりを使うことが多くなったことです。
これは脚の筋力だけでは上り降り出来なくなった、もしくは不安になったと言うことでしょう。
また、原因は同様で脚力の低下だと思われますが、上りのときに前傾姿勢になってしまいます。

もうひとつ、これは最近になって気付くようになった点です。
階段の上りで現われる現象ですが、階段を踏み外すんです。
それほどしょっちゅうではありません。
横で見ていて、恐らくさっちゃん自身も階段を踏み外さないように注意しているんだと思います。
ですから、ほんの時折しか起きません。
原因は二つあります。

ひとつは水平方向、歩幅が短くなっているせいです。
1段目では足の裏全体が階段に乗っていたのに、2段目、3段目、4段目と上るにつれ、つま先だけで階段を踏むようになるんです。
そしてついに、上げた足が次の階段まで届かない、そんな事態が発生するんです。

もうひとつは垂直方向、足上げの高さが低くなってきているせいで踏み外すんです。
これがどのように発生しているのかは、まだ僕にはよく分かっていません。
ただ、上げた足が次の段の高さにまで届かなくて、階段の手前につま先をぶつけてしまうんです。
その時、手前の足がどの位置にあるかなどは、まだ気付けていません。


ところで、今日散歩をしてきましたが、その後、35段の階段を上っている時のことです。
昨日は山歩きで少々ハードな体験をさっちゃんはしました。
その疲れが残っているはずと思いきや、さっちゃんは35段をまったく手すりには触ろうともせずに上りきりました。
無論、最後あたりでは体が前傾姿勢にはなっていましたけどね。
ハイキングの疲労よりは、ハイキングの筋肉強化運動の成果が現われているような気がして、嬉しかったですね。
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東京在住の三姉妹が集まって、亡きN子さんのご主人を偲んで食事をしました

2020-10-04 23:43:30 | 生活の一場面
昨日はさっちゃんを含めて東京に住んでいる三姉妹が集まって食事をしました。
さっちゃんは長女、次女のN子さん、四女のK子さんがN子さん宅に集まったのです。
なぜ集まったかというと、8月末にN子さんのご主人が亡くなったのですが、偲びつつ食事でもしようということで。
他の 理由は僕は知りませんが、まだ四十九日前ですし、N子さん宅で集まって、N子さんを慰める意味もあったのかもしれません。

N子さんのご主人は10年ほど前に脳梗塞を発症し、それ以来N子さんが介護されてきたのです。
ご主人は肉体的にもふくよかな方でしたが、包容力のある誰からも愛される人柄だったようです。
通っていたデイサービスでも人気があったようですね。
脳梗塞の後遺症で車椅子生活にはなっていましたが、頭脳は明晰なまま、言葉も明瞭でした。
最後の日までいつもと変わらず、突然の死だったそうです。


土曜日の午後1時集合でしたから、楽勝だと思っていましたが、当日の朝になると、さっちゃんが起きてくれません。
デイサービスや言語リハビリのある日よりは絶対に起こさなければ、といった必死さは僕には全然ありません。
ちょっとくらいは遅れて行っても問題はないからです。
それでも1時間も遅れると申し訳ないですから、少しずつさっちゃんには圧力を強めていきました。
さっちゃんも自然に起きて来て、朝食はほとんど食べられませんでしたけれど、何とか予定していた電車の中の最終電車には乗ることが出来ました。

食事の会なのですが、ほとんどの食事はK子さんが用意してくれることになっていたようです。
僕も手ぶらで行くのは申し訳ありませんから、二品の料理を持って行きました。
木曜日の晩に作ったかぼちゃの煮物の残りと金曜日に作ったネパール風チキンカリー(ククラコ・マスゥ)。
ククラコ・マスゥはカレーライスではなく、スープカレーでもありません。
チキンの炒め煮のようなものでしょうか。
煮ると言っても水は使わずに、ホールトマト缶ひとつを使いました。
水曜日にさっちゃんと一緒に行った買い物で買った手羽元16本で作りました。
そのうち6本は金曜日の夜に食べてしまいましたから、持って行ったのは10本です。
そして赤のイタリアワイン1本。
これはN子さんからお歳暮で頂いたワインなんですが、みんなが集まった時に飲もうと思ってとっておいたのです。

さっちゃんと僕が到着したのは1時15分くらいだったでしょうか。
K子さんもすぐ後に到着しました。


▲15:47。テーブルには巻き寿司、サンドウィッチ、サラダ、お吸い物、白菜の漬物などが所狭しとのっかっています。もちろんアルコール類も。さっちゃんはこの頃には少し眠くなったのか、テーブルに俯せになったりしていました。顔の下にクッションとカバー代わりにタオルを置いてくれたのですが、そのタオルを頭に頬被りしています。右がK子さん、中央がN子さん。

さっちゃんの様子が面白いので、K子さんが写真を撮りました。
僕もカメラを持って来ていたので、この時だけ撮りました。


▲15:48。N子さんがさっちゃんの横に来て、記念撮影。さっちゃんは写真の撮影だということが分かっていないと思われます。

さっちゃんはN子さんもK子さんもその名前を言うことは出来ません。
でも、自分にとって近しい人だということは分かっていると思います。
それが、自分の妹だと言葉では分かっていなくても・・・・

さっちゃんは珍しくよく食べ続けました。
巻き寿司、お吸い物、サラダの茹で卵、かぼちゃの煮物、カツサンド、・・・・
それぞれ量は少ないですが、自分から欲しがって食べました。

一番よく食べたのは、おはぎだったでしょうかね。
さっちゃんは昔は毎年たくさん手作りしていました。
美味しいおはぎでした。
そのことも妹さんたちから思い出話で出て来ました。

他にもシャインマスカットがあったのですが、これもさっちゃんはよく食べました。
さっちゃんには皮は食べにくいので、K子さんが皮を剥いてくれて、さらにひと粒を4つに切って出してくれました。
たくさん食べたと言っても数粒なんですが、次々手に取っていましたね。

食べること以外では、姉妹3人集まっていますから、お喋りは絶えません。
もちろん、さっちゃんはお喋りに参加は出来ませんけれど、何かと意味不明なことを喋ってはいますし、
時折意味ある言葉を発したりしますから、常に話題は提供して、お喋りの中心に座らせてもらっていましたね。
さっちゃんにもそんなお喋りの楽しさが伝わって来るのでしょう、この日は笑顔が浮かぶことが本当に多かったです。
やっぱりさっちゃんにとって姉妹は特別なんでしょうね。
笑顔がたくさん浮かぶさっちゃんを見ていて、僕も楽しく幸せでした。


食べて、喋って、さっちゃんは時々うつらうつらして、時間がどんどん過ぎていきました
N子さん宅を出たのは8時前のこと。
帰宅は9時前でした。
さっちゃんはすぐに布団の中へ直行。
僕は夜中過ぎまで起きてはいましたが、ワインをたくさん飲んだので、少し頭が重かったですね。
最初の乾杯の際に、さっちゃんにも少し注いでみたのですが、少し口にすると、吐き出してしまいました。
昔は本当に強かったさっちゃんがアルコールをまったく受け付けなくなるなんて、信じられません。
3人でワイン2本飲みましたから、僕ひとりで1本は飲んでいるはずです。
さっちゃんも楽しかったことでしょう。
さっちゃんにとって身近な人たちとの交流がもっと多くなればいいなと、思いました。
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疲れて横になって、体を休めてちょっとだけ眠りに落ちたい、そんな僕の願いはさっちゃんのずう~っと続く邪魔で、無残にも打ちのめされてしまいました

2020-08-26 23:24:49 | 生活の一場面
今日は水曜日、言語リハビリの日です。
さっちゃんは昨晩からよく眠っていましたが、どういう訳かすごく眠たそうです。
水分もほとんど摂ってくれず、朝食もまったく口にしませんでした。
結局、いつもより1本あとの電車に乗ることに。

リハビリ中もとりわけ不穏という訳でもなかったのですが、やる気はゼロ。
結局、1時間のところ45分で終了。
帰宅して、さっちゃんは朝食の残りを半分ほど食べました。


やっぱり、病院帰りは本当に疲れます。
昼食後、僕は少しだけ体を休めようと、布団で横になりました
それからです、さっちゃんの邪魔が入り始めたのは。

普段ならば、僕が布団で寝ると、すぐにさっちゃんも布団に来るのが普通です。
今日は午前中あんなに眠たそうにしていましたから、なおさら僕の隣りで寝るものと思っていました。
でも、違います。
さっちゃんは起きたままで、寝室、ダイニング、隣りの部屋、玄関、洗面所、家中をうろうろしていました。
それだけでも、けっこう気になってのんびり休む気分ではなくなります。
そればかりか、どうもさっちゃんは僕が寝ていることを怒っているようなんです。
僕の頭を小突いたり、腕を引っ張って起き上がらせようとしたりするんです。
たまったものではありません!

タオルケットを剥がそうとしたり、を引っ張ったりします。
カーテンを閉めて、寝室を暗くしていたのですが、そのカーテンを全開してしまいます。
僕が起き上がった機会にカーテンを閉めるのですが、すぐにまた開けてしまいます。
カーテンの開けたり閉めたりは数回繰り返されました。

さっちゃんが玄関や洗面所あたりにいると、何をしてるんだろうと心配になります。
おしっこのことだって気になりますからね。
ですから、横になっていた僕は時々起きて洗面所の方へ行くんです。
特に問題はなかったんですが、トイレの灯りが付けっ放しにされていたり、戸も開けっ放しだったり。
冷房中なので、閉めておくべき戸が開けられていたり。

さっちゃんは家中をウロウロするだけでなく、物を移動させるんです。
ティッシュの箱、新聞紙、僕のザック、僕の寝巻き、僕のスリッパ、洗面所のゴミ箱はテーブルの上に置いてありました。
書き切れない物が移動されているんです。
それをいちいち元に戻します。

さっちゃんはあっちこっちウロウロしても寝室の僕の周りに居る時間がいちばん長いですね。
僕に何やらブツブツと文句を並べながら、僕を小突いたり叩いたりを続けます。
僕もさっちゃんの手を強く払ったりして、戦うんですが、それは僕の本意ではありません。
僕はただ横になって体を休めたいだけなんです。

ずうっと体も心もまったく休まる瞬間がありません。
次第に頭が痛くなっても来ました。
僕の口元から泣き言が飛び出ます。
「もう、ちょっとでいいから寝させてよ~」

でも、さっちゃんの攻撃の手は緩みません。
僕のどこかが何かが悪いらしくて、そんな僕を非難します。
この病気の特徴のひとつですが、共感の欠如があります。
さっちゃんには僕が疲れていて体を休めたいとか、今はちょっと横になって寝たいとかの気持ちを察することは出来ないんです。

僕も次第にイライラ度も増し、さっちゃんへの反撃も度を越してしまいます。
・・・・駄目だ駄目だ、冷静にならなくちゃ・・・・
本気で殴れば、あらゆる骨がボキボキと折れてしまいそうな華奢なさっちゃん。
力を押さえても、ほんの少しの力加減で部屋の壁に激突させてしまいそうです。
右手でさっちゃんを押しても、左手で倒れないように支えなければなりません。
さっちゃんと喧嘩する際も、怒りと労わりを両方を持っていなければ、大変なことになってしまいます。

結局、僕はさっちゃんのあらゆる邪魔を受け続けることになりました。
体ばかりか、心すら休めることが出来ません。
出来ないばかりか、ますますイライラし興奮してしまいます。
最初はなかった頭痛も感じ始め、肉体的にも疲労感が増した感じです。

5時くらいだったでしょうか。
さっちゃんが布団に来ました。
僕の隣りで横になりました
それまでとは違った優しい声で僕に語りかけてくれます。
さっちゃんの手は僕の腕や腹や胸や腰をさすってくれています。

そのうち僕は眠りに落ちたようです。
目が覚めると、6時前でした。
頭痛は消え、疲労感も少しは和らいだ感じがします。

お釈迦様の掌の上から逃れられない孫悟空のように、僕もさっちゃんに無駄な抵抗をしても駄目だということなんでしょうね。
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さっちゃんは大きな音をたてている掃除機に敵意むき出し、そんな感じすらしました

2020-08-03 23:52:50 | 生活の一場面
昨夜、僕は何故か疲れ気味でした。
夕食後、さっちゃんはすぐに布団の中へ、そのまま寝入ってしまいました。
僕も10時前ころだったでしょうか、無性に眠くなって、ちょっとだけ横になろうと布団の中へ。

そして目覚めた時、「12時前くらいかな?」と思って時計を見たら、4時過ぎてました!
ダイニングの灯りは点けっ放し、お味噌汁は冷蔵庫に入れていませんし、炊いたご飯は冷凍していません。
そのまんまです。
歯磨きもしていませんし、寝巻きに着替えてもいません。
そのまんまです。

こんなことは久し振りですね。
昨日は日曜日なのに洗濯し、買い物へ行って、部屋の掃除をしてと、珍しくまめに動き回っていましたから、疲れたのでしょうかね。
まあ、眠ってしまったことはともかくとして、昨日は寝室に掃除機をかけたのですが、その時のさっちゃんの反応を書き留めておきます。

昨日はお布団のシーツも洗濯しましたから、洗濯の前に少しの時間、敷布団を干すことにしました。
この敷布団はセミダブルサイズの分厚いマットのような敷布団。
さっちゃんは手伝ってくれませんから、ひとりで運ぶのはちょっとだけ大変です。
重さは僕にとっては問題ないのですが、全体に気を配りながら、ちょっとでも落ちないように運ぶのはけっこう気を遣います。

万年床のようになっている寝室の敷布団がないわけですから、当然このチャンスに掃除機をかけることになります。
いつもはさっちゃんが居ない時に掃除機をかけていましたから、さっちゃんが居る時にかけるのは久し振りのこと。
さっちゃんには久石譲作曲で宮崎駿監督アニメ作品の曲をパリで演奏した時の録画を観せています。
テレビがあるのはダイニングで、寝室はその隣りですから、掃除機をかけるとうるさいはず。
ですから、僕はふたつの部屋の間の戸を閉めました。
ただ、コンセントはダイニングからの方が使い易かったので、掃除機のコードを戸で挟むようになっています。

寝室で掃除機をかけていると、掃除機のコードがするするすると引かれて行きます。
僕は急いでコードを掴んでそれ以上動かなくしましたが、掃除機の本体もひっくり返ってしまいました。
僕は戸を開けて、「え~~! なんでそんなことするの!? 掃除機のコードなんだから引っ張ったら駄目でしょ!」と叫びました。
さっちゃんを自分の椅子へ座らせました。
「掃除できなくなるし、壊れちゃうから引っ張らないでね」と強く言います。

そして、再びコードを戸で挟むようにして、僕は隣りの寝室で掃除機をかけました。
すると、再びコードがするするすると。
最初よりも僕は早く気付いて、再度ダイニングへ。
「駄目だって言ったでしょ。何で引っ張るの! 引っ張っちゃ駄目!」
僕は大声でさっちゃんを叱り付けます。
でも、さっちゃんは何も分かっていない風。
テレビにも集中してないようですし、僕は戸を開けたまま掃除機をかけることにしました。

すると今度は、さっちゃんは寝室に入って来て、掃除機をかけている僕に何やら喋りかけ続けるんです。
喋るだけなら無視すればいいので問題ないのですが、さっちゃんは掃除機に敵意を抱いてるような態度を取るんです。
掃除の邪魔になるようなことばかりをします。
掃除機をかけたい場所に立ったり、掃除機を触ったり、コードを引っ張ったり、・・・・

これでは掃除が出来ません。
僕はさっちゃんを寝室から追い出して、戸が開かないようにしてしまいました。
コードは引っ張られた時のために手で持っています。
向こうでさっちゃんが何をしでかすか、それも心配ですから、時々耳をそばだてます。
それでも何とか掃除機をかけ終わり、寝室も少しは綺麗になりました。

とにかくさっちゃんは僕と一緒に居たがります。
そのことを阻止するようにさっちゃんと僕の間の戸が閉められ、うるさい音が鳴り響くと何かをせざるを得ないんでしょうね。
そんな気持ちは可愛らしいんですが、やってくることは酷く憎たらしくて、腹立たしいことばかりなんです。
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さっちゃんの靴・スリッパ問題を解決しようと努力してみました

2020-07-24 23:12:53 | 生活の一場面
最近のさっちゃんには靴・スリッパ問題があります。
以前はスリッパ問題だけだったのですが、これはさっちゃん用のスリッパを使わなくすることで解決しようとしました。
スリッパがなければ、スリッパを履いたまま畳の上を歩くこともなくなる、ということです。
スリッパをあっちこっちで脱ぎまくるので、それを一日何十回も定位置に揃えて置く労力も必要なくなる、ということです。
その代わり、常にフローリングの床を綺麗にしておかなければなりません。
その点に関しては、まだまだ合格点とは言い難いレベルです。
ちゃんと毎日フローリングを拭くことが最低限の合格点だと思います。
綺麗好きだと自認している僕ですが、一般の方々と比較して綺麗のレベルが低いことも自覚はしています。

さて、もうひとつの靴問題ですが、これは最近頻発し始めました。
コロナ禍と本格的長梅雨が重なって、外出機会が激減しているのも理由として上げられるかもしれません。
外に出かけたい気持ちが強いのでしょう、さっちゃんは玄関へ行くことが多くなったんです。
あまり鍵はガチャガチャしませんから、本当に外に出たいのかどうかは疑問もあるところです。
普通の鍵は内側からですから簡単に開けられます。
もうひとつのチェーンですが、以前偶然に外せたことがあったので、ナス環も加えました。
まずナス環を外してからでないと、チェーンを外すことは出来ません。
まあ、この鍵問題はどうでもいいのです。

玄関での問題、それは靴やサンダルです。
玄関に裸足で降りるのも問題ありですが、その程度は赦せます。
赦せないのは、玄関で靴やサンダルを履いてそのまま部屋を歩き回ることです。
片足だけ履いて、歩いていることもあります。

そんなさっちゃんを見た僕は「え~っ! 駄目じゃん! 脱ぎな!」と叫んで、さっちゃんの元へ飛んで行きます。
そして、さっちゃんの足首をガッシと掴んで、靴を剥がすように奪い取ります。
「痛い、痛い、痛い! 何すんのあんたは!」と、さっちゃんは意味の通る言葉で叫びます。
そんなことが、少し時間をおいて大抵繰り返されるのです。
僕は繰り返されるたびに次第にヒートアップ!
脱がせた靴を玄関へバシ~ンと放り投げたりもします。

こんなことがこれほどしょっちゅうあると、さすがの僕も対策を考え始めます。
そして、出した結論がこうです。
●玄関を綺麗にする。
●玄関に靴を置かない。


さっそく僕は玄関掃除を始めました。
穴が開いたりして、使えなくなった運動靴が数足、玄関の端に放り置かれていました。
これは何の日に捨てればいいのか調べて、捨てなければなりません。
とりあえず(本当はこれが良くないのですが)玄関の外に出しておきます。
玄関と言ってもアパートの玄関の広さは半畳ほど。
次はここの掃き掃除。
刷毛のような小さな箒で塵を集め、塵取りに集めます。
最後に、ウェットティッシュを何枚も使って、拭き掃除をしました。
これなら裸足で歩いても凄く汚れることはないでしょう。

次に靴を靴箱に仕舞います。
普段玄関に置いてある靴は僕の靴1足とさっちゃんのが2足、そしてサンダル。
靴3足は靴箱に仕舞います。
サンダルは履きやすい位置に置かず、ちょっとひと手間かけないと履けないような場所に置くことにします。

常時そんな場所に靴を置いてくことは面倒ですから、さっちゃんが不穏気味になって玄関へ行くようになったら、仕舞おうと思います。
玄関の床面も綺麗を心掛けなければいけませんね。
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真夜中に起き出して来たさっちゃんへの対抗手段として、部屋中を真っ暗にしてみたら・・・・

2020-07-23 16:40:58 | 生活の一場面
火曜日の夜のこと、夕食後いつものようにすぐに寝てしまったさっちゃん。
しばらくすると、何度か起き出してくることが多いので、そんな時に歯磨きしてもらったり、寝巻きに着替えてもらったり出来ます。
でも、この晩はさっちゃんはぐっすりと寝込んでしまって、起き出しては来ませんでした。

このまま朝まで寝続けるのだろうなと思っていたら、僕がブログを書いていた11時過ぎに起き出して来たんです。
歯磨きに誘ってみましたが、何もしたくはなさそうで非協力的、歯磨きは出来ません。
ですから、僕はさっちゃんを布団に戻します。
すると、すぐに再びさっちゃんは起き出して来ます。
僕はまたさっちゃんを布団に戻します。
すると、また・・・・
こんなことを数回繰り返します。

いつもの我が家の風景です。
夜中ですし、さっちゃんも眠たいでしょうから、根気よく繰り返していたら、いつかは必ず寝てくれると僕は考えていました。
ところがこの晩は、この繰り返しが終了しそうにありません。
それにただ単純にこんなことを繰り返しているわけではありません。
さっちゃんは僕に纏わり付き、僕を邪魔し、僕も布団で寝るよう、意味の分からない喋りで圧迫してくるんです。
僕も早くブログを書き終えて、早く寝たいんです。
それなのに、まったく用事がはかどらない。

で、僕は初めての対策を講じることにしました。
寝室のいつも灯している小さな黄色のランプを消して真っ暗にします。
隣室のダイニングの灯りも消して、僕はPCを手に洗面所へ行きました。
洗面所の戸は突っ張り棒で閉めて、僕は洗面所でブログを書き続けます。

さっちゃんがブツブツ喋る声が聞こえてきます。
洗面所の戸の外まで来るかなと思いましたが、結局さっちゃんは来ませんでした。
真っ暗な中、寝室から出る戸を開けることも出来なかったようです。
僕は順調にブログを完成させ、洗面所から出ることになりました。

ダイニングの灯りを点け、寝室の戸を開けると、ビックリ!
さっちゃんが立って歩き回っています。
しかも、さっちゃんはサンダルを履いてました。
僕は慌ててさっちゃんの足首を掴んでサンダルを脱がせます。
窓は開いていて、このベランダ用のサンダルをさっちゃんは履いていたのですね。
さっちゃんは僕に何やら布を持って来て渡してくれます。
いつものタオルケットとは感触が違います。
最初は何だか分からなかったんですが、よく見ると窓に掛けてあったカーテンです。
強く引っ張ったせいなのでしょう、カーテンを掛けるためのプラスチックフックを入れる隙間を作っている縫い糸が全部切れています。
畳の床にはミニCDコンポの本体が落ちています。

僕はしばらくの間、怒り続け大声を上げ続けていました。
こんな状態の部屋を見て、落ち着いていられる大人な僕ではありません。
でも、しばらくすると、悪かったのは僕だと理解し始めます。
さっちゃんは暗黒の中でよく分からずに動き回っただけ。
不安だったのでしょうし、怖かったのかもしれません。
さっちゃんをハグし、「ご免ね」と言う僕。

すぐに僕も布団に入り、就寝。
さっちゃんも落ち着いて僕の横で寝ています。
まあ、しばらくはブツブツブツブツと喋り続けていましたけれど。
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