ここのところ山のブログもさっちゃんのブログも滞りがちです。
さっちゃんに関する情報は面会も出来ませんし、老健からも漏れ聞こえて来ません。
寂しいことですけれど、「便りのないのはいい便り」と思うしかありません。
4週間ほど経ってしまいましたけれど、YYDの仲間、SS木さんとT橋さんと奥多摩の山を歩いて来ました。
このお二人はYYDの中でもとりわけさっちゃんに心を寄せてくださったお二人です。
さっちゃんのために山歩きの計画を何度も立ててくださいました。
僕から言うのも何ですが、さっちゃんはとっても魅力的な女性だったと思います。
以前ともに所属していた山岳会では、僕よりもさっちゃんの方が皆さんに好かれていたのは確かです。
それが認知症の影響で、さっちゃんの人間性はぼやけた有り様でしか顕われなくなりました。
失語症も進み、言葉もだんだんと出なくなりました。
さっちゃんの人間性が他人には把握されようもない状態だったはずです。
そんなさっちゃんのことを好いてくださり、さっちゃんのために山歩きを計画し、一緒に歩いてくださる。
そんなお二人には感謝しかありません。
この日登った茅尻沢左岸尾根、この尾根がある倉沢谷流域の幾つものコースについては下記の山ブログの中でも書いています。
さっちゃんと探りながら歩いたエリアです。
この尾根もさっちゃんと歩ければよかったのですが、心だけは共に歩きました。
詳しくは『ザイルと焚火と焼酎と』をご覧ください。
▲11:06。塩地谷を渡って、そこから茅尻沢左岸尾根は始まっています。この沢辺もさっちゃんとの思い出が満ちている場所です。ここでタープを張って焚火をし、ひと晩過ごしたことがあります。