さっちゃんは食べ物を噛んだり飲み込んだりする能力を失っています。
ですから、胃に直接栄養を流し込むために胃瘻を設置しています。
その胃瘻はおよそ半年ごとに交換しなければなりません。
その交換日が今日、12月16日(土)でした。
朝7時40分に僕は家を出て、自転車でI老健へ向かいました。
8時20分、予定通りI老健を出発して、介護タクシーで病院へ向かいます。
いつもの介護タクシーよりも立派な、一見すると救急車のような車体です。
I老健へ入所する前に入院していた病院ですし、近いので、さっちゃんもあまり大変ではないと思います。
▲8:32。僕は固定された車椅子のすぐ横の座席に座りました。久し振りにさっちゃんの手を握り、額を擦り、間近に視線を交わしました。さっちゃんの体温とともに、温かみが伝わって来ます。嬉しい!
病院で受付を済まして、PEG交換をする処置室の前で待ちます。
9時に呼ばれ、さっちゃんは台に横たえられました。
毎度のように長時間待たされたらどうしよう、と危惧していましたが、どうやら9時の予約時間を厳守してくださったみたいです。
さっちゃんが長時間待機できる状態でないことが伝えられていたのかもしれません。
PEG交換自体は簡単な処置みたいで、9時8分には終了しました。
▲9:23。会計を済ませるために待合室で待ちます。
会計が終わると、先ほどお世話になった介護タクシーの運転手さんに電話をかけます。
10分もせずに来てくださり、I老健へ戻ります。
▲9:50。さっちゃんは疲れてないでしょうか? ちょっと心配です。
I老健に着くと、スタッフの皆さんが「早かったね~」と言います。
僕も早く終了できて良かったな、と思いますね。
長くなると、さっちゃんへの負担が凄く重くなりますからね。
さっちゃんの新しい洗濯物を受け取って、僕は家路につきました。
朝食を摂ってなかったので、正午にいつもの朝食(昼食か?)。
その後、洗濯をして干しました。
翌日は日和田で岩トレですから、日曜日の夜まで干しっぱなしになりますね。
この日、テレビで『サントリー1万人の第九』が放送されていました。
僕は大音量にして聴いていました。
合唱パートになると、僕は幾度も嗚咽し、むせび泣いてしまいます。
さっちゃんは昔、東京都の合唱団に所属していて、年末には第九を歌っていました。
僕もさっちゃんからチケットを貰って、何回も上野のコンサートホールに聴きに行ったものです。