今日は毎週火曜日の面会日です。
洗濯したさっちゃんの服を渡し、ガラス窓の前の面会スペースで待っていました。
エレベーターから車椅子に乗ったさっちゃんがこちらへ来ます。
いつものさっちゃんです。
表情もあるようなないような、よく分からないさっちゃんです。
だからと言って、さっちゃんの心を感じない訳ではありません。
僕の心の中のさっちゃんと共鳴して、何かを言いたいような気持ちを感じ取れます。
「さっちゃ~ん、さっちゃ~ん」と、名前を連呼して呼びかけるのは基本中の基本です。
「こんにちは~」
「元気にしてましたか~?」
「もう少し喋ってごらん」
「あ~~、う~~」などとさっちゃんが声を出すと、
「そうそう、もっとあ~~って言ってごら~ん」
さっちゃんが目を瞑ると、
「さっちゃ~ん、目つむっちゃったね~」
「目を開けてごら~ん。こっちを見てごら~ん」
「今日は晴れてるよ。暖かいよ~」
「これからお風呂だってよ~」
こんな風に15分間の面会時間中、ずっと僕はさっちゃんに喋りかけ続けます。
面会時間は瞬くまに終了してしまいます。
スタッフの方が来ます。
「さっちゃ~ん。もう終わりだって。また来週会おうね~」
「またね~」
さっちゃんが運ばれて、エレベーターに乗り込むまで見送りを続けます。
今日のさっちゃんは時々小さく咳き込んでいました。
痰がちょっと溜まっていたんでしょうか?
時々目も瞑りました。
▲15:12。さっちゃんの眼には何かしら想いがこもっているように僕は感じてしまいます。
今日は洗濯した物を僕から渡すだけの日でしたが、月曜日に出たさっちゃんの洗濯物を渡してくれました。
こんな風にしてくれると、とっても助かりますね。
また、下着のシャツに関して、「伸縮性のあるものがいい」と言われました。
両腕が拘縮して、胸の前で左右の手がクロスしているからです。
フルオープンのパジャマを楽天で購入しましたから、そんなシャツもそこで探してみようかと思います。