全ての人は平等に1年で1歳の年を取ります。
その事実に抗うことは出来ますが、結果は大きくは違って来ません。
でも、人はそんな小さな違いを大切に感じて、一喜一憂するのです。
僕とて同様で、高齢者である現在、1年でも長く自分の山人生を引き延ばそうと足掻いているのです。
足掻くことは素晴らしいことだと思いますし、楽しいことでもあります。
足掻けることは幸せです。
さっちゃんが入院、入所を続け、一緒に暮らせない期間、僕は自分の山体力を復活させる努力を楽しみました。
山のパートナーでもあったさっちゃんなら僕のそのような努力を喜んでくれると信じています。
でも、そんな努力は僕自身に惨めな現実も見せつけることになりました。
標準コースタイムを大幅に超えた時間でしか歩けない。
長い距離を歩き続ける体力がない。
そんな問題点も時間をかけて徐々にですが、解決の方向へ向かいつつあります。
そして、さらに一段階レベルアップした山行も実践しつつあります。
それが八ヶ岳の小同心クラックであり、今回計画した赤岳天狗尾根です。
小同心クラックは無事実現できました。
でも、下山後の疲労感が半端なく長く続きました。
赤岳天狗尾根は訳あってツルネ東稜に変更となりましたけれど、別の問題点が浮き彫りになって来ました。
高齢者になると、様々な問題が発生するようになり、その解決法を模索しなければならなくなります。
そんなことをただ嫌がるのではなく、問題の解決を楽しもうと思っています。
そして何より、僕にとっては一段階レベルアップした山行に付き合ってくれる山仲間がいることに本当に感謝です。
今の所属している山岳会YYDに入って良かったと思います。
詳しくは『ザイルと焚火と焼酎と』をお読みください。
赤岳天狗尾根を登る予定でしたが、増水で渡渉困難となり、ツルネ東稜に変更して登りました
▲7:12。ツルネ東稜から、本来登るはずだったお隣りの赤岳天狗尾根を眺めました。中央に大天狗が聳えています。その左奥の山は赤岳でしょうね。
小同心クラックの時と比べて、下山後の疲労感は長くは続きませんでした。
ツルネ東稜が7月16~17日で、22日に新型コロナワクチンの4回目接種でしたから、山はお休みしたのです。
それも良かったのかもしれませんね。