さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

栄養と水分補給、薬剤投与を行ないました。口腔ケアは見学だけで、吸引は機械の説明を受けました

2023-01-07 23:33:42 | 介護トレーニング

今日、自転車でスーパーに買い物へ行った帰り道でのこと。

赤信号で待っていると、足元に見覚えのある元気そうな小さな葉っぱの草がびっしりと生えていました。

「花が咲いてるかも」と思って、探してみると、ありました。

小さな青い星の輝きのような花、オオイヌノフグリです。

まだ綺羅星のごとくとまではいきませんが、さしずめ一番星のようにひとつだけ青く輝く星が見つかりました。

まだ冬の寒さが支配している季節にでも、春が近づいていることを教えてくれる可憐な花。

これからの季節、僕は無意識にこの花を探すんです、毎年。

今年はとりわけさっちゃんの自宅帰還の知らせと重なっているように感じられて、信号待ちしながら嬉しくて微笑んでしまいました。

 

昨日介護トレーニングがありました。

新年からは介護トレーニングは火曜日から水曜日に変更されたんです。

でも、第一週は4日の水曜日が仕事始めと重なって、何かと忙しいとのことで、6日の金曜日だったのです。

 

抗原検査の陰性が判明して、面談室に通されると、そこにはすでにさっちゃんがいました。

「さっちゃん、僕だよ、来たよ」と話しかけます。

お風呂にはお昼ころに入ったとのことで、これまでとは違って、目を開けていることが多いさっちゃんです。

何やら喋っていて、僕の方を見てくれたり、看護師さんを見たり、相談員のS田さんが来ると、彼女の方を見たりします。

目が開いていると、心も少しは感じられるように思えて、嬉しいですね。

どうやら今日のさっちゃんはいつもと比べても周りをよく見たり、喋ったりしているそうですね。

S田さんもさっちゃんのことが大好きなようです。

「にこっと笑顔を浮かべるのを見ると、たまらなくなるのよね」と言ってくれます。

「マスクをしていると、(笑顔が見えないので)もったいないわよね」とも。

 

さ~て、今日の介護トレーニングは栄養と水分補給からです。

前の週にやった手順に沿って、管を繋ぎ、栄養と微温水を栄養容器に入れ、胃瘻のボタンに管を接続します。

胃瘻から漏れていないことを確認し、ローラークランプで補給のスピードを調整します。

▲16:02。さっちゃん、栄養補給中。見えている管は胃瘻に繋がっています。今日の栄養はバニラ味だそうです。口からではないので、味は分からないのですが、もしもゲップとかすると、バニラの香りがするのだそうです。人によっては「今日はイチゴ味がいい」とかの要望があるのだとか。

 

栄養補給中に吸引の機械の説明を受けました。

圧力は20前後(単位は不明)がいい、とのことです。

あまり長く吸引し続けると、皮膚から血が出ることもあるので、せいぜい10秒程度で終えるようにするそうです。

肺炎治療をしていたころや、I老健に入所した最初のころは、夜中でも2時間おきに痰の吸引をしていたと聞いていました。

だんだんと状態は改善されていたことは聞いていましたが、まだ少しは痰の吸引が必要だと思っていました。

でも、今は痰の吸引はしていないそうです。

吸引も喉の奥までカテーテルを入れるのではなくて、口の中だけ、数センチ入れて唾液等を吸引するだけなんだそうです。

僕がいる間にもさっちゃんは唾を飲み込むような様子を一度見せてくれました。

自力でそんなこともかなり出来ているそうです。

 

栄養と水分補給ですが、栄養容器が空になると、管を持ち上げて、胃瘻に流し込みます。

シリンジ(大きな針のない注射器のようなもの)に30ccの微温水と液体の便秘薬を7滴入れて、管から注入します。

さらに、微温水だけ30ccを注入し、最後に空気を注入して、水滴等も流し込むのです。

胃瘻のボタンのキャップをカチッと閉めれば終了。

 

その後、看護師さんがスポンジブラシを使っての口腔ケアをやって見せてくれました。

歯、歯茎、舌をそれほど長い時間ではありませんが、しっかりと擦るんです。

スポンジは少し湿らせて使いますから、最後には水気を絞ったスポンジで口の中の水分を吸い取るようにします。

昨日は吸引するほどではなかったようですね。

 

看護師さんやS田さんの口ぶりからは、さっちゃんの退所が近いことが感じられます。

自宅での受け入れ態勢を整えなければと、焦るような気持ちに僕もなって来ました。

さっちゃんの介護ベッドを入れる部屋を機能的に整備しなければなりません。

そのためには、今置いている箪笥3つのうち2つを隣りの部屋に移す必要があるのです。

さっちゃんの介護がし易いように、シンプルな部屋にしなければならないのです。

 

僕はS田さんに退所後のショートステイについて聞いてみました。

「退所後しばらくはショートステイを密に利用した方がいいと、ケアマネさんとも一致した考えです」とS田さん。

それは僕も同感で、同じように考えていました。

「土日とかはショートステイの利用者は多いのですか?」と聞くと、

「I老健では1週間単位で受けているんですよ。木曜から翌週の木曜日までとか」と言います。

そういうシステムなんですね。

最初は隔週くらいでショートステイを利用できれば安心かもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栄養補給と薬の投与を行ない... | トップ | 今日の介護トレーニングは中... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

介護トレーニング」カテゴリの最新記事