東京は大寒波のピークです。
自転車でI老健へ向かいましたが、身体の表面が冷え切ってしまったようです。
入館する前に体温を測るのですが、肌に数センチ近づけて計るタイプの体温計が測定不能になってしまったんです。
額に向けてもLOWの表示、手首でもLOW、首筋でもLOW、腕をまくって肘の近くで計ってもLOWでした。
僕自身は自転車を漕いでいたのですから、それほど寒い感覚はないのですが、体表面は想像以上に冷えてしまったみたいですね。
そして、毎度の抗原検査。
看護師さんが「もう慣れました?」と聞くんですが、僕の返答は「慣れません」。
最初の頃のように痛いほどではなくなりましたが、嫌なものは嫌ですね。
玄関ホールは館内と外部との中間ですから、外ほどではありませんが、暖房は効いていなくて寒いです。
陰性との結果が出ると、館内に入ることが出来ます。
暖かい!
今日は面談室で行ないました。
最初は吸引です。
吸引機を電源に繋ぎ、ONにします。
その状態で目盛りは20ちょっと。
カテーテルを水に浸けて吸い込むと目盛りは上昇します。
水に長くは浸けていませんから、どれくらいまで目盛りが上がるかは分かりませんでしたが、60くらいまでは上がっていました。
つまり、口腔内に入れて吸わせっぱなしにしておくと、強い力で吸い続けるので、口腔内の粘膜が傷むんだそうです。
ですから、強い力で長い時間吸引し続けることは危険なんです。
さっちゃんは自分で溜まっている唾液も飲み込んだり出来ているようですから、涎が溜まっている時などに吸引すればいいのだそうです。
栄養補給は手順が何も言われなくてもほぼ大丈夫になりました。
ただ、栄養剤の色が薄いので、管の先端にまで栄養剤を落とすときにどこまで流れて来ているのかがよく見えません。
前回は少しこぼしてしまいました。
今日は先端から30センチほど手前を見ていて、「来た!」と思ったら、管をすぐに折り曲げました。
先端の直前で栄養剤が止まりました。
あっという間に流れて来るんですね。
苦手な胃瘻のボタンへの接続や、その逆の外すことも今日はわりと上手に出来ました。
上手くいくと、カチッと小さく音がするんです。
シリンジに薬を入れた微温水を吸い取ったり、フラッシュ用の微温水を吸い取ったりする際に、シリンジを両手で使わないと出来ません。
微温水の入った容器やシリンジの目盛りが、自分の手が邪魔になってよく見えません。
看護師さんはそれを片手で出来てしまいます。
「片手で出来るんですね」と僕が言うと、「これでお金をもらっていますからね」と看護師さんは笑います。
今日は最後に胃瘻のボタン周辺に巻いておくティッシュで実際に巻かせてもらいました。
強く締め過ぎず、弱くもなく、外れにくいように巻き付けるのにも、コツがありそうですね。
これでさっちゃんともお別れです。
今日のさっちゃんは目をつむっていることが多かったですね。
あまりお喋りでもありませんでした。
でも、1回だけ、僕の「さっちゃ~ん」の呼びかけに対して、明瞭に「は~い」と答えてくれました。
この1回だけでしたけれど、こんなに嬉しいことはありません。
▲16:15。看護師さんが吸引機を返却している間にパチリ。さっちゃんはほとんど目を開けてくれませんでした。