さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

この日は僕の日でしたね! トラバース2往復に成功し、地蔵岩中央ルートを2回登り、羅漢さん頭越しルートも登っちゃいました

2021-05-13 23:56:44 | 僕の自由時間
F沢さんはいつも車で天覧山に来ています。
天覧山の麓の公園には無料の広い駐車場もあって、便利なのです。
これまでも帰りは送ってもらっていましたけれど、この日は往きも乗せてもらうことになりました。
F沢さんの家から天覧山へ行くルート上にちょうど僕の住まいがあるんだそうです。
有難く感謝して、乗せてもらうことにしました。
さっちゃんをデイサービスのお迎えの車に乗せた同じ場所に、F沢さんも来てくれたのです。
僕が家を出る時間はいつもと同じなのですが、天覧山の岩場に到着する時間は30分近く早くなります。


▲10:14。F沢さんは地蔵岩へのリベンジに燃えています。到着するや否や「ザイルをセットしておきますね」と、真っ先に地蔵岩の上へ行きました。


▲10:42。僕は到着後しばらくはのんびりと過ごしていました。F沢さんが降りてくると、とりあえずトラバース岩へ。柔軟やストレッチをちょっとだけやってから、トラバーススタート。でも、1往復も行かなかったんじゃないかな。まあ、今日はほとんど歩いてもいないわけですから、体が温まっていないんでしょうね。


▲10:49。F沢さんも少しだけトラバースしましたが、気持ちここにあらずでしたね。


▲10:54。F沢さんの気持ちは完全に地蔵岩へ向いています。「地蔵岩を登りましょう」との言葉に、僕はトップロープのセット具合を見に行きました。安全環付きカラビナの向きや僅かなシュリンゲの張り具合の調整等ありましたけれど、まずまず合格点でしょうね。ザイルやシュリンゲ、カラビナ等を入れる袋をハイキングコース横に置きっ放しは良くないですよ。


▲11:04。「地蔵岩の前にトラバースやらせてね」と、僕はトラバース2往復にチャレンジ。もう何回も失敗してるので、今日こそは成功させたいのですが、一昨日の筋肉痛がまだ残っています。この写真がスタート直前ですね。


▲11:05。ここが1往復目の核心部のひとつ。右手で触れているホールドを持って、これから体を沈めて行くのです。


▲11:06。ここからも核心部のひとつ。この先、壁が前傾しているので、腕にかかる負担がトラバース中で最も大きくなるんです。


▲11:07。この写真はすでに右端まで行って折り返して来たところですが、前の写真の説明で「壁が前傾しているので、腕にかかる負担がトラバース中で最も大きくな」っている様子です。この前後1mくらいが疲れるところなんですね。


▲11:08。さっきは体を沈ませた場所は帰路は少し反動をつけて、体を低い状態から立ち上がります。この写真の右手で持っているホールドで立ち上がったんです。


▲11:08。ここも核心部のひとつ。今ではもう慣れてさほど苦労はしなくなりましたけれど、最初のころはここをどうやって突破すればいいのか分かりませんでした。左から右移動も右から左移動も分からなかったんです。F沢さんとあ~だこ~だ言い合って、解決策を見出したんです。そんなこともクライミング(ボルダリングではなおさら)の楽しさのひとつですね。


▲11:09。これで1往復終了です。普通はこんなに左まで行かないのですが、疲れているので、左足をより低くて安定した岩に置いて休んでいるんです。


▲11:10。核心部のコーナー手前にやって来ました。僕は緑内障ですから足元付近があまり明瞭には見えません。利用できるスタンスかどうか、その大きさや傾斜がよく分からないんです。今回も上の足付近の使えるスタンスにはチョークで印を付けておきました。下の足のスタンスはF沢さんが「こっちを使った方がいいと思うよ」と教えてくれたスタンスです。


▲11:11。そうそう、ここら辺のスタンスにチョークを付けておいたんですよ。それにしても僕のクライミングシューズはつま先が少し曲がってますね。僕はそんなに難しいクライミングはしませんから、履いているだけで足が痛くなるような、裸足で履いて、ルートを降りて来るたびに脱ぐような足に超ピッタリのクライミングシューズではありません。本番の岩場(一ノ倉沢や滝谷や剱岳等のクラシックルート)を登攀するための丸一日履いていても大丈夫なサイズのクライミングシューズなんです。


▲11:11。またまた腕に負担がかかる箇所ですね。左から右へ移動中。


▲11:14。右端を折り返して来て、4度目の腕に負担のかかる箇所を通過中です。こことこの次のコーナーを無事通過できれば、後は気を抜かなければ大丈夫なんです。


▲11:14。コーナーを立ち込んだところですね。11:08の写真とまったく同じですね。


▲11:15。やった~~っ! 無事2往復達成できました! 何回目での成功だったでしょうか。長かったですね。久し振りに嬉しかったですよ。2往復10分ほどで達成しましたから、1往復におよそ5分かかっていますね。トラバースのムーブが体に沁み込んでスムーズになって来たら、かかる時間も減らしていきたいと思っています。目標とすれば、1往復を2分以内で行ないたいです。


▲11:25。地蔵岩の羅漢さんも僕の2往復達成を喜んでくれている、のかな? それとも呆れ返っていて、笑うしかないのかな?


▲11:29。さっそくF沢さんがチャレンジ! 地蔵岩中央ルート、ボルト2本が見えるルートです。


▲11:29。オッ、オッ、オッ! 何か調子がいいぞ! 今日は。最上部までスルスルと登っています。


▲11:30。やった~っ! 万歳! ついにこのルートを登り切りました。


▲11:39。1回は完登しましたが、F沢さんはそれを確実なものにしようと、その後も続けてトライしました。でも、なかなか上部を突破できません。跳ね返され、落ちてしまいます。


▲12:01。何度も何度も跳ね返されては、また下から登り返します。この写真のように、あと少しの場所まで来ているのに落とされてしまうんです。


ここでちょっと休憩です。
ここまでK田さんの話題が出て来ていませんが、いつもの時間に合流しています。
しばらくして、K田さんは最下部岩場へ降りて行きました。
僕はK田さんの様子を見に、最下部岩場へと行きます。


▲12:12。K田さんは黙々とトラバース練習を繰り返していました。右から左への片道トラバースはもう10回ほどは成功したそうです。それはほぼ確実なものになっているようですね。続いて、左から右への片道トラバースをしてもらいました。何とか左端の核心部が出来ていました。でも、体の位置が少し高いので、もっと楽な地面すれすれのムーブを教えてあげました。それもすぐに出来てしまいました。1往復達成も遠い話ではないようですね。

K田さんにも、「上で一緒に地蔵岩をやりましょうよ」と言って、一緒に上へ行くことにしました。
そこへF沢さんも降りて来ました。
この日は珍しくもう一人の方が最下部岩場にいました。
年配の方で僕と同じくらいの世代だと思います。
この最下部岩場で練習をするようです。
確保器のグリグリを体前面にセットし、ソロクライムで練習するようです。
「グリグリは本来こういう使い方をしてはいけないのですがね」との口ぶりは、この方がかなりの登攀熟練者であることを感じさせました。
見学してみたい気持ちもありましたが、それを押さえて我々は地蔵岩へ。


▲12:49。これは僕ですね。羅漢さん頭越しルート(もう仮名になっちゃいましたね)の核心部のハングを乗っ越したところです。見えない箇所にあったスタンスに右足を載せることが出来たので、乗っ越すことが出来ました。ハングの上は割と易しかったですね。ハングのホールドはガバが多くて、僕には5.7とか5.8くらいに感じました。


▲12:54。これから僕も中央ルートを登ります。実はこの日の僕はすでにこのルートを完登しています。K田さんは下にいたので写真は撮れていません。ですから、この日2回目のトライなんです。完登した瞬間の写真はありませんが、この時も比較的スムーズに登りきることが出来ました。


▲12:59。F沢さんが執念を燃やして、中央ルートに挑み続けます。僕の感覚ではこの写真の位置まで来れば、もう終わったも同然なんですがね。やっぱり得手不得手、向き不向きがあるんですかね? この最後の110度ほどの短い前傾壁がそれを分けているんでしょうか?


▲13:08。あ、あ、あ! やばい! F沢さんの左足が羅漢さんの頭を蹴っ飛ばしそうです。「羅漢さんを踏みつけないようにね」と送り出した羅漢さん頭越しルート。中央ルートで力を使い果たしているF沢さんには、この小さいとは言え庇状の小ハングを乗っ越すパワーは残っていなかったようですね。力尽きて、ザイルにぶら下がりました。


▲13:14。K田さんには左のルートを登ってもらいました。5.65.7くらいのグレードだと思います。何回かの挑戦で上まで登りきることが出来ました。K田さんの息子さんはクライミングをしてるんだそうです。息子さんのクライミングシューズを借りて履いていました。でも、小さ過ぎるようで痛いみたいですね。自分にサイズの合うクライミングシューズを購入してくださいね。お店の方は今流行りのボルダリングやジムでのクライミング用にと、ピッタピタのサイズのシューズを勧めがちです。そんなシューズは本当に上達した時でいいので、ほんの少しきついかな、くらいのシューズでいいと思いますよ。2、3回履くと少しは伸びますしね。


▲13:14。でも、よく見るとK田さんが履いているシューズ、僕のシューズですね。僕のを貸してあげて登ってもらったのですが、僕のサイズではつま先が動くそうなんです。息子さんと僕の中間サイズのシューズがいいようですね。


▲13:30。F沢さんの持久力には際限がないみたいですね。力が出ない、出ない、と言いながら、何度でも登って行きます。ただ、最後の前傾の強い箇所では明らかに力が続いていませんね。

F沢さんの課題が見つかったようです。
傾斜の強い前傾壁やハングでの持久力でしょうか?

ちょうどいい時間になったので終了とし、帰路につきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の街では今日からワクチン接種の予約が始まりました。当然ですけれど撃沈しました

2021-05-11 23:59:23 | 新型コロナウイルス
市役所からGW直前「新型コロナウイルスワクチン接種のご案内 クーポン券在中」という封筒が届きました。
接種予約開始は5月11日からで、接種開始は5月25日からとなっていました。
昨晩、市のホームページを見たのですが、予約の準備は出来ないようでした。
必要事項を前もって記入しておいて、予約が開始される今日の9時に予約決定ボタンをクリックすればいいんだろうと想像していたんです。
ざあ~っと適当にチェックしただけなので間違っていたのかもしれませんが、準備は何も出来ませんでした。
予約開始時刻の9時にならないと、予約受付ページは開かないんだろうな、と思ったのです。

それにしても、市役所のホームページからどうやって予約を開始すればいいのか、分かり難い!
今となってはさほど分かり辛くもないのですが、初めて見た時にはどこをクリックすればいいのか本当に分かり辛い!
市役所ホームページの先頭に大きな文字で「ワクチンの集団接種の予約」とか「ワクチン接種について」とか
「詳しくはこちらをクリック」とかあるのですが、他にも普通の文字で「新型コロナウイルスワクチン接種情報」とか
「新型コロナウイルスワクチン接種の予約から接種の流れ」等の項目があるんです。
どれも結局は最後の「・・・・・・予約から接種の流れ」へ導かれて、
その中に「パソコンやスマートフォンから専用の予約サイトで予約」に辿り着くわけです。
そこに予約サイトのURLがあるという訳。
もっと分かり易く『予約スタート』と大きな赤い文字で見せて、
そこをクリックしたら必要な説明も読め、『次へ』をクリックするような工夫は出来なかったんでしょうか?

そのURLに入ると、まずは郵送された封筒に記されていた予約受付番号(数字8桁)と生年月日を記入し、ログインします。
予約が終了した今は、ログインした最初の画面は出ますが、その先には進めませんから、ここからは僕の記憶頼りです。
集団接種と個別接種を選択します。
個別接種がどのような手続きになるのかは僕は知りません。
とりあえず集団接種を選んだからです。
これも項目だけが並んでいて、つい何もせずに先に進もうとしてしまいました。
集団接種と書いてある先頭にがあって、ここをクリックしてだったかだったか付けないと駄目なんですね。
その先は日時の選択に進みます。
カレンダーが出て来て、宿や飛行機の予約のように日にちの欄にとか×が記されています。
1回目の接種希望日をクリックして選ぶと、2回目の接種予約に進みます。
1回目の接種希望日のちょうど3週間後とその翌日とその翌々日3日間が出て来ました。
その3日間を順にクリックしてみましたが、無反応。
どうやら予約で埋まってしまったようです。
確かに、日付の下には×の印が。
1回目の接種希望日を変更してみたらと考えましたが、最初のカレンダーに戻ってみると、全部が×印に。

まあ、予想していたこととはいえ、あえなく撃沈!
次回の予約に期待したいと思います。
その次回の予約情報ですが、ホームページや月2回発行の市の広報誌でなされるそうです。
見落とす人、気付かない人、多いだろうなぁ。
1回目の接種が6月中なら御の字、多分7月になってしまうんだろうな、と覚悟はしています。

ワクチンを接種したところで、まだ感染する可能性はあるわけですから、生活が急に変わるわけではありません。
さっちゃんなど、ほとんど変わらないでしょう。
音楽会に行ったり、映画を観たりが出来るくらいでしょうね。
外食はもうさっちゃんには難しそうですしね。
遠出も大変そうですしね。
ただ、心の安心は少し増えることでしょうね。

ワクチン接種後、僕がやることはショートステイ探しの再開です。
ワクチン接種者ならば施設側も少しは安心でしょうしね。
ここのところ僕はずっと健康でしたから良かったですけど、もし病気にでもなったら、何日間か離れて暮らさざるを得ないでしょう。
そんな時のために、泊まり慣れたショートステイ施設を持っておくことは大切だと思っています。

今後のワクチン接種の予定に目を光らせておかなければなりませんね。
可能性は極小でしょうけれど、今日の予約成功者からキャンセルが出たら、その空きを予約できることもあるそうです。
キャンセル情報は広報するんですかね?

まあ、しばらくはこのワクチン接種予約の件で楽しめそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GWみどりの日の天覧山はハイカーで溢れていました。F沢さんは地蔵岩に悔しさをぶつけ続けました

2021-05-10 23:58:33 | 僕の自由時間
デイサービスはGW中もいつもと変わらず行なわれているので、さっちゃんも僕もGWとは無縁です。
前の週の木曜日で天覧山へは行けませんでした。
クライミングに燃えているF沢さんの希望もあって、火曜日のみどりの日に天覧山へ行くことになりました。
F沢さんのせいにしちゃってますけど、当然のことながら僕だって同じ気持ちです。

GWとは無縁だと書きましたが、電車に乗り、東飯能駅に降り立ったあたりから、僕はGWを少し感じ始めていました。
それは天覧山登山口に着くとMAXになります。
それはいつもとは違う人出の圧倒的多さでした。

僕はマスクが嫌いで、道路を歩く時も人がちらほらいる程度ではマスクをしません。
駅までの歩きでも、駅が見えてくる付近からやっとマスクを付けるほどです。
それが、いつもは外す東飯能駅前からの道路でも、僕はマスクを外せませんでした。
いったん裏道に入り、人の姿が消え、マスクを外しましたが、天覧山登山口からは再びマスクを付けることになったんです。

標高が197mしかない天覧山、飯能市民の散歩道のようなハイキングコース。
老若男女誰もが親しめる易しい山だとはいえ、山は山。
この人出の多さは異常です!


▲10:43。僕が到着すると、F沢さんはすでにトラバースを始めていました。「いま何往復?」と聞くと、「1往復半です」。でも、この写真を見てください。トラバースしている時間よりも、ハイカーの通過待ちの時間の方が何倍も多かったんです。


▲10:48。たま~にハイカーの流れが途絶える時があります。そんな合間を見つけながら、少しずつトラバースを進めます。

そして、F沢さんはこの日の目標のトラバース4往復半を達成しました。
僕はと言えば、最初から今日のトラバースは諦めています。
こんなにハイカーが多いのでは集中して打ち込めませんし、お互いに迷惑ですからね。
F沢さんのトラバースが終わると僕たちは地蔵岩に移動しました。


▲10:57。僕のザックにヤモリがいました。ヤモリは家にいるもの、と思っていましたから、こんな自然の中にいるのがヤモリのはずがない、と考えていました。でも、ネットで調べるとヤモリです。こんなところにも棲んでいるんですね。


▲11:16。F沢さんにトップロープのセットをしてもらいました。今回で2回目です。しっかりとセルフビレイも取っていますね。


▲11:27。トップロープは2つの支点から取るのが基本です。この写真の赤と青のテープシュリンゲがそれです。もうひとつの細引き(中央の赤い紐)は超万が一のためにセットしています。安全環付きカラビナが破損する可能性もゼロではありませんから、別のカラビナをザイルに掛けています。カラビナがまた逆向きですね。広がっている方を下向きにした方がいいと思います。


▲11:54。「一番左端をレイバックで登るんだよ~!」と言って、僕はF沢さんを確保します。でも、F沢さんは僕が想定しているルートの数10cm右を登っています。簡単に登り切ってしまいました。

おかしいな~ぁ? と思いながら、僕も登ってみました。
岩を実際に触ってみて、初めて分かりました。
レイバックをするための縦ホールドが無くなっているんですね。
昔から縦ホールド付近は少し脆い感じはありました。
地蔵岩から縦ホールド部分が剥離してしまったようです。
地蔵岩のメインルートだった左端のレイバックルートが消滅していました。
上の写真でF沢さんが登ったルートは5.6か5.7くらいでしょうか?

この時、僕は中央のルートにもトライしましたが、まったく駄目だったと記憶しています。

ちなみに写真撮影ですが、僕は確保しながら片手で撮影しています。
良くないことですが、確保にも集中し、安全には最大限気を付けて撮影しています。
F沢さんには同じことを求めるのは酷ですから、僕の登攀中の写真はこの日はありません。


▲12:25。5~6mの高さがある地蔵岩ですが、この写真は中間部ですね。地蔵岩中央のボルトが2本見えるルートにチャレンジしています。F沢さんはこの辺りまではとても軽やかに登って行っています。


▲12:27。この写真は下部の終了点、中間部の始まりの場所でしょうか? F沢さんには使うホールド(手がかり)と使うスタンス(足場)を教えられてばかりでした。下部は傾斜が85度くらいなのですが、これくらいの傾斜ではF沢さんはとても安定しているんです。


▲12:28。最下部ですね。左足の1歩目と右足の1歩目です。このスタンスは僕が見つけました。でも、そのスタンスを使ってバランスよく登って見せたのはF沢さんでしたけどね。右手前に羅漢さんがいますね。これはどう見ても羅漢さんです。この岩場は地蔵岩ですから、おそらく今は何も載っていないこの写真の台座にお地蔵さまがいらっしゃったのでしょう。


▲12:29。この上の3枚の写真、時間の経過とともに岩場での位置は下がっています。F沢さんが何度も何度も落ちては再チャレンジしているからなんです。地面に立って「どうやったら登れるんだろう?」と作戦を練っているF沢さんです。羅漢さんの全身が写っていますが、可哀そうに右手が折れてしまっていますね。両手で何か棒状のものを持っていたように思えます。

おそらくこの頃だと思います。
上の写真と下の写真の時間に大きな差がありますよね。
昼食も軽くとったかと思いますが、僕自身も中央ルートにチャレンジしたんだと思います。
結果は、登れました。
下部や中間部はF沢さんの登りがとても参考になりました。
上部は張り気味のザイルに助けられた部分が大きかったような気がします。


▲13:17。中間部を登って、これから最終関門の上部にさしかかるところ。写真ではよく分かりませんが、中間部の傾斜は95度くらいあります。


▲13:19。上部に突入!上部は100度とか場所によっては110度くらいあります。でも、1mもありませんし、思いのほかガバホールド(ガバッと掴める大きなホールド)が多いので、何とかなりますね。


▲13:21。F沢さんはこの辺りまでは度々到達するのですが、何故かここで落ちることが多いいんです。どうしてでしょう?


▲13:24。何度も何度も何度も繰り返しチャレンジするF沢さん。失敗してはまた一歩目からやり直します。


▲13:25。この場所では、僕が使っているホールドとは右手も左手も違っています。家で写真を見て気付きました。2日後の天覧山でF沢さんと同じホールドを使ってみるとその方がいい感じ! 教わることは多いですね。


▲13:51。F沢さんは何回登りなおしているんでしょう? 10回ではききません。20回? 30回? 登ろうとする執念が凄いです。それに執念を現実に実行できる持久力が凄い! 普通の人なら気持ちはあっても腕の筋肉がパンプして、力がまったく入らない状態になっているものです。トラバース練習の目的は腕や指の筋持久力を付けることなんですが、その目的が達成されつつあるようですね。


▲13:57。地蔵岩左にいる羅漢さん(お地蔵様かも。まだしっかりと見ていないのです)も呆れ顔で見てるんでしょうね。F沢さんは今日のお仕事はお休みですが、僕はいつも通り2時には終わらせたいんです。

ビレイする人に嫌われる人が上手くなります。
いつまででも岩にへばり付き続けるからです。
何人かで来ている時も、終了間際に「最後だけど誰か登る?」と聞かれて「登ります」と言える人が上手くなります。
終了間際の問い掛けは儀礼上の言葉であって、本音は「もう終わりだよ」という意味。
それなのに、「登ります」とまさかのチャンスを掴み取ったかのように喜び、しかもなかなか降りて来ない。
こんな空気読めない奴らが上手くなるんですよ。
嫌ですね!

何を隠そう、僕がそうでした。
登りたくて登りたくて、人の迷惑なんて考えられませんでした。
でも、口の悪い僕のお師匠さん(男性と女性2人お師匠さんがいたんですが女性の方)はそんな僕に嫌味ばかり言っていました。
でも、必ず登りたいだけ登らせてくれました。
今の僕もそうですが、一生懸命にやりたがる人間のことを嫌いではなかったんでしょうね。

帰りはF沢さんの車で送ってもらいました。
GWで少しは道路が混んでいたので、いつもより10分ほど長く時間はかかりましたけれど、シャワーも浴びることが出来ました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さっちゃんは僕のことをどこか他所の知らない人と思ったのか、とても邪険に扱います

2021-05-09 23:57:12 | 幻影? 妄想?
今日は日曜日で、本来なら7時半には起床したいところですが、相変わらずの僕の悪い癖で、前の晩3時まで起きていました。
その結果、僕が起床したのは10時前のこと。
自分の朝食を済ませ、11時ころ、さっちゃんが起き出して来ました。
とりあえず、トイレに連れて行ってみます。

パッドには短くて細い便が1本付いていました。
さっちゃんはおしっこもして、僕はトレぺで拭こうとします。
さっちゃんは酷く抵抗して、僕に拭かせてはくれません。
でもまあ、この程度のことはよくあること。
さっちゃんは僕の手を掴んで拭かせまいとしますが、僕だってさっちゃんの腕を掴んで抵抗を阻止します。
そして、さっちゃんの両手の自由を奪った瞬間に、トレぺで拭きます。
そんなことを数回繰り返せば、僕の拭く作業は無事終了できます。

ところが、今日のさっちゃんは何となく様子が違います。
僕の顔を手の平で叩きますが、こんなこともよくあること。
何かが違う感じがするんです。
さっちゃんが僕を睨みつけるその眼が冷たいのも、いつものこと。

すぐに何が違うのか少しだけ分かりました。
さっちゃんが大きな声で「おかあさ~ん!」みたいに聞こえる声で叫ぶんです。
さっちゃんはずいぶん前から自分の母親がすでに亡くなっていることが分からなくなっていました。
さっちゃんは母親に助けを求めたんでしょうね。

その後、違う感じの理由がはっきりと分かりました。
さっちゃんを寝室へ連れて行くと、さっちゃんが僕を寝室から追い出そうとします。
その時のさっちゃんの喋りぶり、僕を見る視線の雰囲気、僕は気付かされてしまいました。
さっちゃんは僕のことが誰だか分からなくなっているようなんです。
もちろん、夫だということなんか随分以前から分からなくなってはいますが、それでも身近な人だとは感じてくれていました。
誰だか分からないだけではなく、他所の人が家に紛れ込んで、排除しなければならない人間のように認識しているのでしょう。

こんな風に感じたのは初めてです。
僕は淋しいやら、怖いやら、ちょっと複雑な感情になりました。
さっちゃんを寝室に残して、追い出された僕は寝室との戸を閉めます。
さっちゃんも布団の中に入ったんでしょう。
しばらくは出て来ませんでした。

今日のさっちゃんはこれからどうなるんだろう?
僕の心配は膨らみます。
さっちゃんは僕の食事介助で食べてくれるんだろうか?
僕を見るたびに、不審な視線を投げかけ、僕を追い出そうとするんじゃないだろうか。

1時くらいになって、さっちゃんが出て来ました。
さっちゃんの僕に対する態度は、ほぼ普段通りに戻っていました。
機嫌は良い日ではありませんし、普段通りと言ってもやっぱりどこかがギクシャクしている感じがします。
でも、朝食(昼食?)はしっかり食べてくれました。
僕の食事介助を受け入れてくれたことに僕はホッとしています。

陽が陰って、少しは涼しさも感じられるようになった夕方の6時前から散歩にも出かけました。
昨日のようなことは欠片もありませんでしたが、僕と一緒に歩くことを嫌がりもせず、いつもと同じように散歩できました。


▲18:25。ベランダから綺麗な夕焼けが見えました。さっちゃんも呼んで一緒に見たんですが、さっちゃんは全然関心がないみたいでした。

晩ご飯は今晩もほとんど食べてくれませんでした。
軟らかな玉子かけご飯や冷奴やたまごサラダなどもほとんど食べてくれません。
心配です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日の様子とは打って変わって、今日のさっちゃんは僕に優しく、可愛いとも感じるほどの振る舞いでした

2021-05-08 23:55:09 | 今日一日の暮らしぶり
今朝6時ころ、僕はさっちゃんに起こされました。
トイレへ行き、おしっこをしました。
次にさっちゃんが起き出したのは、7時過ぎのこと。
僕は布団の中からさっちゃんの様子を観察するんですが、トイレへ行く雰囲気ではありません。
さっちゃんはしばらくは寝室内を歩き回っていました。
その後、戸を開けてダイニングにも行くようになりましたが、結局寝室に戻って来ました。

僕はアラ-ムを7時半にセットしておいたのですが、さっちゃんはそのアラームを別の場所に持って行こうとします。
そろそろアラームが鳴りそうな時間なので、持ち去られる前にセットを解除しておきます。
そのうち、さっちゃんは僕を起こそうとします。
一緒にどこかへ出掛けるので、僕にも起きろと言っているようですね。
アラーム通りの7時半でも僕にとっては早起きですから、6時と7時に起こされた身としては、8時過ぎまでは寝たい思いが強いんです。
さっちゃんは僕を小突いたり揺すったりしますけれど、昨日のように僕に対して怒りの感情はないようでした。

そのうち、さっちゃんは布団に戻り、僕ももう少しだけ眠りに就くことが出来ました。
僕は9時ころに目が覚め、前日の朝食からの食器洗いをしました。
その後、僕は朝食を終え、さっちゃんが起きて来るのを待ちました。

何時ころだったでしょうか?
10時ころだったでしょうか?
さっちゃんが起きて来て、着替えをします。
着替え中、僕の目の前のさっちゃんの表情は優しげです。
着替えにも協力してくれ、スムーズに着替えることが出来ました。
さっちゃんの表情が優しいと、僕もさっちゃんの目を真っすぐに見て、笑顔も自然と浮かびます。

さっちゃんが椅子に座って、朝食のスタート。
最初はさっちゃん用飲み物、経腸栄養剤+甘酒+牛乳、を飲んでもらいます。
昨晩残ったのはすぐに飲み切ってしまったので、また作ってさっちゃんに持って行きました。
昨日の朝食べなかったオートミールを今日食べます。

僕はさっちゃんの右隣りに座って、スプーンでオートミールを掬って、さっちゃんの口元に運びます。
さっちゃんはスプーンでオートミールくらいは食べることが出来るんですが、僕が食事介助しています。
その理由3つほどあって、
①朝飲まなければならない5種類あって、それをオートミールと一緒に飲ませなければならないため。
さっちゃんは薬だけを飲み込むことが出来ないからです。
薬の粒も大きいままだと、気付いて出してしまいますから、ハサミで2つや3つに切り分けているんです。
②デイサービスに行く日など、朝食に時間を掛けられないからです。
③スプーンで食べられるといっても、超へたくそです。
スプーンを水平に保つことが出来ませんから、必ずスプーンの中のものが少しは落ちます。
スプーンでものを掬うこと自体もなかなか上手くは出来ません。


今朝のさっちゃんは椅子を僕の方へ向けて、僕の顔を見ながら食べてくれました。
昨晩のさっちゃんの晩ご飯風景は昨日のブログに書きましたけれど、ずっと背中を向けていましたよね。
テレビは点いていましたが、テレビは見ずに、僕の方ばかりを見ていてくれました。
顔を見つめ合って食べる朝食は本当に楽しい時間です。
当然のことですが、オートミールとヨーグルト、完食です。

朝食を終え、さっちゃんはやっぱりどこかへ出掛けたがっている様子です。
そんなにしつこく僕に求めては来ませんでしたから、僕を困らせることはなかったんです。
僕がいつもの自分の椅子に座っていると、さっちゃんは僕の右太腿の上にちょこんと座りました。
僕がさっちゃんを右太腿の上に座らせることはありますけれど、さっちゃんが自分から座ることは滅多にありません。
な~んか、今日のさっちゃんは可愛くて愛おしさに溢れています!
太腿に腰掛けているさっちゃんを僕は両腕で抱きしめて、幸福感に浸っていました。

その内、出掛けたがっていたさっちゃんの希望に応えようと、散歩に行くことにしました。
10時半過ぎだったでしょうか。
この散歩自体は、基本周回コースよりも短い、途中で引き返してくるコースになってしまいました。
気温が高いことは分かっていたんですが、思っていた以上に暑ぐるしかったからです。

その後も、さっちゃんと僕は仲のいい夫婦のように過ごしていました。
(まあ、実際に仲のいい夫婦でしたし、今も夫婦なんですけどね)
穏やかで、笑顔もときおり浮かぶ時間を過ごしていました。

夕方5時過ぎたころ、今日2度目の散歩に出かけました。
散歩道の脇の花壇に白いマーガレット(多分)がたくさん咲いていました。
さっちゃんは少し立ち止まり、その白い花にそっと手で触れました。
自分からそんな風にすることは珍しいことです。

河川敷には今の季節、白くて小さな野ばらがたくさん咲いています。
その花を見つけて、さっちゃんは「綺麗ね」と言いました。
これも自分で見つけて自分から言うのは本当に珍しいことです。
今日のさっちゃんは野の花々にいつもよりも心を向けていたように思いました。

家も近くなってきたころ、道路脇に同じマーガレットの花がたくさん咲いていました。
さっちゃんは先ほどと同じように、その白い花に手を添えます。
そして、今回は1輪の花をむしり取ってしまいました。
庭の主さん、ご免なさい。
僕はさっちゃんの襟のボタン穴にマーガレットを差しました。
家に戻って、マーガレットをテーブルの上に置きました。
しばらくすると、さっちゃんはそのマーガレットに気付いたんです。
さっちゃんの様子から、そのマーガレットがあのマーガレットだと分かっているようでしたね。
捨てるのがしのびないと感じているようなさっちゃんでしたから、台所に飾っておくことにしました。

そうそう、お花に関してはもうひとつ不思議なことがあります。
散歩コースでゴールの100mほど手前にピンクのツツジが咲いているんです。
盛りはとうに過ぎてしまっていますが、盛りのころは僕が必ず指差して、「綺麗なツツジだね」と言っていたんです。
さっちゃんはここ数日間、その盛りは過ぎて、しおれた花が数輪残っているだけのツツジを毎回指差すんです。
短期記憶は残り辛いとは言いながらも、何故か強く印象付けられる記憶もあるんでしょうかね?
不思議ですし、さっちゃんの心がとても愛おしく思える現象です。

これで晩ご飯も順調ならば最高の一日だったのでしょうが、そうは行きませんでした。
行者にんにくの玉子とじを作ったのですが、やっぱりと言うか、さっちゃんには硬すぎたようですね。
豚バラ肉も加えたんですが、それも硬かったようです。
さっちゃんは上の入れ歯と下の自分の前歯4本で食べています。
もっと細かくしておけば良かったのかもしれません。
お味噌汁も大根葉を入れたので、おそらくそれが硬かったんでしょうね。
よく煮込んだんですがね。
繊維が嚙み切れなかったんでしょう。
途中で食べることを止めてしまいました。
玉子かけご飯も3分の1くらいは食べてくれましたが、それ以上は拒否。
買って来てあったマカロニサラダもとばっちりを受けて食べてくれません。

まあ、こんな時は仕方ありませんね。
寝巻きに着替えて寝ることにしました。
さっちゃんは穏やかに眠りに就いてくれました。

今日は二人で過ごす時間が多かったですから、録画を見たり、事務的仕事を片付けたりは出来ませんでした。
さっちゃんが寝てからの今の時間が、今日初めての僕の自由時間です。
とは言え、今日はとても幸せな一日だったと言えると思います。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝、デイサービスに出かける前のさっちゃんは荒れまくっていて、久し振りに最悪でした

2021-05-07 23:46:36 | 反抗? 抵抗? イヤ!
今朝、順調に僕自身の朝食が終わり、さっちゃんの朝食作りも始めました。
7時45分くらいだったでしょうか? ダイニングと寝室の間の戸を開け、寝室のカーテンも開け、テレビの音量も普通にしました。
しばらくすると、さっちゃんが半身を起こしているのが見えました。

僕はさっちゃんの元へ行き、布団等を外して、さっちゃんの右手を取って立ち上がってもらいました。
ソファに座ってもらって、着替えを始めました。
靴下は問題なく穿いてくれました。
寝巻きを脱いでもらって、上着を着せようとしたころから、さっちゃんの抵抗が始まりました。
さっちゃんの抵抗はまださほど強いものではありません。
ですから、何とか上着は着てもらうことが出来、上着のボタンも苦労はしましたが、はめることが出来ました。

そして、抵抗が決定的になったのは、ズボンを穿いてもらう段階からでした。
ズボンを両足に穿かせて、腰まで引き上げるためにソファから立ち上がってもらわなければなりません。
さっちゃんの両腕を上に持ち上げます。
普段ならそれだけで立ち上がってくれるのですが、今朝は駄目です。
僕自身も立ち上がって、さっちゃんの両腕を掴み、少し力を入れて立ち上がってもらおうとしました。
でも、さっちゃんは立ち上がってくれません。
僕を叩こうとしたり、押したりして、抵抗します。
僕も次第に頭に来始め、力ずくで立ち上がらせて、ズボンを穿かせようとしました。
駄目でした。
ズボンがゴムのズボンなら簡単だったのでしょうが、今日のズボンは前がファスナーなんです。
腰まで上げた状態で、ファスナーを上げなければならないんです。
さっちゃんはその途中段階で激しく抵抗しますから、なかなかズボンを上げることが出来ません。

僕もだんだん腹が立って来て、さっちゃんの両腕を掴んで抵抗するさっちゃんを無理矢理ダイニングのテーブルまで連れて来ました。
椅子に座らせます。
僕に対する文句なんでしょう、それは最初から喋り続けていたんですが、僕の強引さにさっちゃんは喚き始めます。
そんなさっちゃんに手を付けられず、僕はベランダへ逃走。
しばらく放置すると、さっちゃんの気分も変わるかもしれませんからね。
でも、再び戻ってさっちゃんに対応したんですが、やっぱり駄目でした。
僕は嫌気がさして、再度ベランダへ逃げました。
さっちゃんはそんな僕を見に、窓際まで来ました。
僕はベランダから部屋に入り、さっちゃんを再度椅子に座らせます。
ズボンのファスナーだけは何とか上げることが出来ました。
椅子に座ったままのさっちゃんの髪を梳こうとしましたが、頭を動かすのでそれも出来ません。

そろそろ8時30分。
デイサービスからの連絡が入る時間帯です。
食事はもちろん、水分も摂れていません。
髪も結んでいませんし、ズボンもファスナーは上げましたが、ボタンをはめていません。
薬も飲んでいませんし、トイレにさえ行けていません。

僕はもうすべてを諦めて、このままさっちゃんをデイサービスに送り出すことにしました。
連絡が来てからでは遅いので、前もって外に出ておくことにします。
さっちゃんの手を掴んで、玄関に引っ張って来ました。
さっちゃんは抵抗しますが、僕の力ずくにはかないません。
玄関で、さっちゃんの足を掴んで運動靴を強引に履かせます。
両足とも履かせ、玄関のチェーンを外そうとしましたが、片手では上手く外せませんでした。
さっちゃんを掴んでいる手を放し、両手でチェーンを外しましたが、その間にさっちゃんは靴を履いたまま室内に入って行ってしまいます。
そんな最中に、デイサービスのスタッフさんから電話が入りました。
8時35分です。
一度目は出られませんでしたが、二度目の電話に出ることが出来ました。

さっちゃんを部屋から引っ張って来て、さっちゃんと一緒に玄関から外へ出ます。
さっちゃんはブツブツ文句を言いながらも、僕と一緒に歩き、階段を降ります。
棟の外へ出ると、抵抗が激しくなりましたが、僕は強くさっちゃんの手を引いて歩きました。
すると、さっちゃんは大声をあげて、何かを訴えます。
そんなことにお構いなく、僕はさっちゃんの手を引きます。

迎えに来てくださったスタッフさんに今朝の状況を説明し、薬と髪用の輪ゴムを渡しました。
車に乗ったさっちゃんの手に消毒用アルコールをかけると、嫌がったさっちゃんがスタッフさんを叩いてしまいました。
叩かれても痛くはないと思いますし、スタッフさんも余裕の対応をしてくださります。
僕が「こんな感じなんですよ」と言うと、「大丈夫、問題ありませんよ」と言ってくださいます。
僕にとっては実に安心できる、有難い言葉でした。


さっちゃんは4時35分ごろ、デイサービスから帰って来ました。
僕はまずスタッフさんに「今日はどうでした?」と聞きます。
すると意外な答えが・・・・
「絶好調でしたよ!」
昼食もトイレも入浴も、その他諸々も完璧だったようです。
そして、「大量の排便がありましたよ」とのこと。
水曜日、木曜日予兆がありましたから、想定内のことでしたが、良かったです。
さっちゃん自身も普段の様子に戻っていました。

とは言え、一筋縄ではいかないのがさっちゃんとの付き合い。
雨が降っていて散歩には行けません。
昨日の天覧山の疲れや昼過ぎ2時半からの長風呂の影響もあってか、僕はやたらと眠かったんです。
布団で横になっていると、さっちゃんが何故なのかは分かりませんが、僕を起こそうとするんです。
僕を叩いたり、小突いたりします。
顔や頭をバチバチバチバチ叩かれるのはちょっと嫌ですが、他の部分なら筋肉痛の体には心地いいくらいですね。

途中、ズボンからリハパンまで脱ぎ捨てて現われて来た時はびっくりしましたが、
パッドにおしっこが吸収されているだけで、他には一切漏れていなかったのでホッとしました。
僕はまた布団で横になります。
何度も何度も叩かれたり小突かれたりしたのに、僕は本当に眠ってしまいました。

目が覚めたら、7時半。
晩ご飯を作らなくちゃ!
今日、お昼に買い物してきて、行者ニンニクを買ったんです。
以前はよくGWに尾瀬に行った帰りに買ったりしていました。
珍しくスーパーにあったので、値段は張りますけれど、買ったんです。
行者ニンニクの玉子とじを豚バラ肉も加えて作るつもりでした。
でも、この時間からでは晩ご飯が遅くなってしまいます。

結局、何も作らずに以下のメニュー。
冷凍してあるご飯を解凍して、玉子かけご飯→まったく食べてくれず。
残っていたお味噌汁→ほんの少しだけ食べてくれました。
玉子大のコロッケ2個→ほぼ完食。
熱湯で5分温めて、甘酢肉団子165gの5個のうち2個→最初に完食。
内容量85gの7種具材のうの花、その半分→完食。


さっちゃんは僕の方をチラッとも見てくれず、黙々と食べていました。
僕も何か手出しをして、さっちゃんに臍を曲げられでもしたら、食べてくれなくなるかもしれませんから、ただただ眺め続けました。
さっちゃんは一生懸命を使って食べています。
1回口に運ぶために、最低数回は箸で掴もうと繰り返しています。
そのうち箸が逆さになってしまいましたが、僕は直してあげることが出来ません。
直そうと箸を僕が掴むと、さっちゃんは抵抗し文句を言い、最悪食べるのを止めてしまうかもしれないからです。
でも、逆さまの箸でもさっちゃんは結構上手におかずを口に運んでいました。

ポロポロとおかずをこぼしますが、それを拾ったり拭いたり出来ません。
さっちゃんの邪魔にならない気にならない絶妙なタイミングを見計らって、僕は作業します。
食べ終わったお皿もさっちゃんに気付かれにくいようにテーブルから下ろします。

さっちゃんは僕に背中を向けて食べていますし、テレビも点けていません。
さっちゃんは一度も僕の方を向きません。
静かな夕食時間が終わりました。
最後に手だけは強引に消毒用ウェットティッシュで拭かざるを得ませんでしたが、無事終了。
口腔ケアも寝巻きへの着替えも出来ずに、さっちゃんは布団の中へ。
(その後、起き出してきた際に、寝巻きには着替えてもらいました)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日、天覧山へ行くので、今日さっちゃんと買い物へ行きました

2021-05-03 23:32:37 | 買い物
先週の木曜日でしたし、今週の木曜日雨が降るかもしれません。
ですから、明日天覧山で岩トレすることにしました。
僕が所属する山岳会は今回の緊急事態宣言では山行自粛しないことになったのです。
もちろん、感染予防対策はしっかりとって山行を行なうことは当然です。
細かな決まりは作っていませんが、遠出したり一緒のテントに泊まったりはなしだと思います。
緊急事態宣言が出ていないときでも、下山後の会食(打ち上げ)は皆さん自粛していました。
1年以上のコロナ禍の中で、日本での登山活動による感染やクラスターのニュースはありません。
そういった経験からも今回の対応になったんだと思います。
僕の山岳会の会長(決まった呼び名はないようで、みんなは大将と呼んでいます)からはこんなコメントも。
「医療現場の逼迫に思いをはせながらの行動を期待します」
確かに、今の日本国民は政府や自治体の要請に応えようとしているのではなく、医療関係者に心を添わして行動しているのでしょうね。
自粛しないことにはなりましたが、このGWで山へ行ったメンバーは皆無です。
僕の天覧山での岩トレがGWでは今のところ唯一の山行ですね。

と言う訳で、明日は買い物には行けませんから、今日行っておくことにしました。、
当然、さっちゃんと二人で行くことになります。
さっちゃんは2時くらいから「外に出かけたいモード」になっていました。
すぐには出かけられませんでしたから、1時間くらい待ってもらって、3時くらいに家を出ました。

今日は湿度も低く、風も心地よかったのですが、さっちゃんは暑い日差しの中を歩くと次第に機嫌が悪くなります。
以前はそんなことはなかったんですが、この1年間くらいで暑さへの耐性がどんどん下がって来ましたね。
20分ほど歩いて、スーパーのはす向かいにあるコンビニに到着。
僕はここでATMからお金を下ろし、FAXを1枚送信しました。
さっちゃんはそんな際に、待っている時間が長くなっても、次第に機嫌が悪くなります。
家の外では同じ場所にじっとしていることが凄く嫌なようですね。
ATMもFAXもさっちゃんに急かされながら、手早く済ませましたから、さっちゃんを不機嫌にさせずに済みました。

そして、スーパーへ。
入り口でアルコール消毒液を手に掛けますけれど、さっちゃんは片手に掛けたアルコールをどうすればいいのか分かりません。
僕がさっちゃんの両手を取って、揉み手のようにしてアルコールを行きわたらせます。

以前はさっちゃんに買い物籠を持ってもらったり、カートを押してもらったりしていました。
でも、一昨年くらいからだったでしょうか。
それまでは僕にぴったり付いて来てくれたさっちゃんが、勝手に離れて行ってしまうようになったのです。
商品を持ってうろつき、さっちゃんを探す僕。
カートを押して付いて来てくれている間も、そのカートを商品棚のあちこちにぶつけてしまいます。
そんなことが何度も繰り返されて以降、籠やカートは僕が持ち、さっちゃんと可能な限り手を繋いでいることにしました。

ただ、さっちゃんにとっては自由に歩き回れないことは確かなので、何となく縛られている感じがするんでしょうね。
スーパー内に長くいると、さっちゃんは不機嫌になってしまいます。
レジに並ぶ頃が最悪で、勝手にどこかへ行ってしまわないように、しっかりと手を繋ぐんです。
何故、じっと並んで待っていなければならないのか、分からないんですね。
その場に留めようとすると、抵抗したり、大きな声を出したりすることもあります。

コロナ禍で買い物の回数を減らさなければなりませんでした。
すると、まとめて買うことになりますから、1回の買い物にかかる時間がどうしても長くなります。
それにレジには代表者一人だけがお並びください、と呼びかけられています。
そんな呼びかけには従うことは出来ませんから、二人で並ぶんですが、申し訳なく感じることは確かです。
そんなこんなで、コロナ禍が拍車をかけて、買い物に僕一人で行くことが多くなりました。

今日、久し振りにさっちゃんと一緒に買い物へ。
メモした買い物リストを手に、それらだけを買い物籠に放り込みます。
いろいろ商品を見て、「あっ、これも買っとこ」なんてことは一切しません。
最低限必要なものだけを買って、とにかく短時間で済ませました。
そんな努力が功を奏してか、さっちゃんは不機嫌の手前でスーパーを出ることが出来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さっちゃんの4月の排便状況はとても落ち着いたものでした。でも、便秘は便秘でしょうけどね

2021-05-02 21:35:30 | トイレ・排泄
今回で2度目ですが、4月の排便状況の全日を記号で表わしておきました。
参考までに前月最後の中心日からも載せておきます。
は中心日、〇はそれなりの日、△はほんの少しの日、×は排便のない日)
×(←3月30日から 4月→)△×× ×××××× ×××××× ××△××× ××〇×〇

4月に入ってからの3回は本当に何の問題もなく楽に排便されました。
最後のも前段階が長引きましたけれど、さっちゃんにとっては苦痛もなく終始しました。
25日にパッドに便の汚れが付き、27日には朝夕夜と3回の排便がありました。
でも、量が少なく出切った感じはまったくしていませんでした。
28日にもパッドに汚れが付き、29日はデイサービスで、帰宅してからも小さな1本や1粒が出ました。
でも、まだお腹は張っていて、明らかに終了していません。
30日のデイサービスで「バナナ1本分くらい出ましたよ」との報告ですから、これで出切ったんだと思います。

4月4回の排便の中心日は、8日目、9日目、3日目、11日目ですから、
平均間隔は7.75日、およそ8日間隔ですね。
最後の11日目と言うのも、まったくの音沙汰なしでやっと11日目に出たという訳ではありません。
実感としては10日以上開いた感じではありません。

掛かり付けのお医者さんが出してくださっている酸化マグネシウム錠をもっと確実に飲みたいと思います。
朝晩各1錠なんですが、晩ご飯を食べないことがあったりするので、週に1、2錠は飲まないことがあります。
おそらく酸化マグネシウム錠以上に大切なのが、水分補給ではないでしょうか?
これからは気温も上がりますし、より積極的に水分補給に努めなければならないと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日の晩ご飯、さっちゃんにはまた食べさせてあげることが出来ませんでした・・・・懺悔

2021-05-01 22:44:31 | 今日一日の暮らしぶり
一昨昨日(28日)のブログの中で、さっちゃんの晩ご飯を抜いてしまったことを書いたばかりでした。
それが昨日も再び同じ過ちを起こしてしまったんです。
さっちゃん、ご免ね。

昨日からさっちゃんは怒り気味でした。
と言うのも、目覚めてすぐにトイレへ連れて行ったんですが、そこで久し振りの失敗をしてしまったのです。
その失敗自体は大したことではありません。
便座に座る前に、ほんの少しだけおしっこをトイレの床に漏らしてしまっただけのこと。
ただ、さっちゃんには便座に座り続けてもらって、床を拭いたり、ズボン下やリハパンやらを脱がさなければなりません。
さらに、パッドをセットした新しいリハパンを穿いてもらわなければなりません。

そんなことに時間がかかってしまいますから、さっちゃんの機嫌は少しずつ悪くなってしまうんです。
その不機嫌はトイレを出て、新しいズボン下を穿いたり、服を着てもらう時に益々酷くなりました。
服を着せようとする僕を、そうはさせまいと抵抗します。
全然痛くはありませんが、僕を叩いたりします。
それでも何とか着替えてもらって、ダイニングのテーブルに着いてもらいました。

朝食のオートミールを食べてもらおうとしますが、口を開けてくれません。
何度か試しても駄目でしたから、僕は諦めてさっちゃんの髪を梳いてあげたりしていました。
少し時間が開いたので、再度朝食を食べてもらおうとします。
今度は口を開けてくれました。
2口、3口食べてくれましたが、それ以上は食べてくれません。
そのうち迎えのスタッフさんから電話が入り、さっちゃんはデイサービスへ。
薬もデイサービスで飲んでもらうことになりました。


夕方、さっちゃんがデイサービスから戻って来て、いつものようにそのまま散歩へ行きました。
陽も長くなりましたから、いつもより長いコースを歩きました。
途中、ちょっとだけ河川敷の中の藪の小道も歩きました。
藪の小道ではさっちゃんは独りで歩かなければなりません。
狭いので僕と手を繋いで歩けないのです。
さっちゃんはどうやらこの小道で疲れが増したようですね。
疲れと一緒に、僕への不満も増したようです。
手を繋いでくれない僕への不満です。

この小道から普通の道に戻って以降、さっちゃんは明らかに不機嫌でした。
何故か怒っていて、僕と手を繋ぐことを嫌がったりします。
腰も酷く曲がって、前傾姿勢で前のめりでつんのめるような歩き方です。
明らかに疲労もしているのでしょうから、さっちゃんと手を繋いで歩こうとするんですが、しばらくするとさっちゃんは手を離そうとするんです。
家に到着するまで、そんなことの繰り返しでした。

家では室内着に着替えてもらって、そのまま布団の中へ。
僕もしばらくは何かの用をしていましたが、ちょっとだけと思って、僕も布団の中へ。
途中、さっちゃんが起き出して、寝ている僕を突いたり叩いたり、逆に優しく撫でてくれたりします。
タオルケットを持って行こうとしたり、スリッパを持って来たりもします。
僕もいちいちそれに対応せざるを得ません。
でも、そのうち僕は寝てしまったようです。
さっちゃんも寝てしまったようです。

そして、僕は目が覚めました。
7時は過ぎてしまっただろうな? とは思いました。
起きて、晩ご飯を作ろうか、と思いました。
お味噌汁は昨日作った分が残っています。
ご飯は冷凍してあります。
メインのおかずは下ごしらえは終わっていて冷蔵庫に入れてあります。
後は煮るだけです。
ヨーグルト、塩麹、ターメリック、にんにく、しょうがを混ぜ合わせたものに、鶏肉とジャガイモとセロリが入っています。

ダイニングに行き、時計を見ました。
9時過ぎていました!
晩ご飯は諦めました。
その後、僕はけっこう遅くまで起きていましたが、夕食用に買っておいたコロッケだけを食べました。

さっちゃんは一度も起きることなく、今日の11時ころまで寝続けました。
16時間ほど途中目覚めることなく寝続けたのですね。
朝食(昼食?)をしっかり食べ、薬も飲みました。
そして今、昼の1時ですが、さっちゃんはまたぐっすり寝ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする