今日は1ヶ月ぶりに言語リハビリがありました。
STのT田先生や病院の都合が重なって出来なかったからです。
言語リハビリについては改めて後日ご報告する機会があると思いますけれど、今日書き留めておきたいことは傘のこと。
正午ころ、家を出て駅へ急ぎました。
生憎小雨が降っています。
短い距離なら傘を差さなくてもさほど濡れないくらいの雨。
でも、駅まではさっちゃんの足で急いでも25分はかかりますから差さない訳にはいきません。
さっちゃんは傘の広げ方を忘れています。
昔からワンプッシュで開く傘は使ったことがありません。
昔ながらの開き方の傘です。
広げた傘を僕はさっちゃんに渡します。
さっちゃんの左手に傘の柄を握らせるんです。
でも、10mほど進んで、僕は諦めました。
さっちゃんの傘は背中に背負っているザックは勿論ですが、自分の背中や後頭部もカバーできていないのです。
以前からさっちゃんは傘を自分が濡れないように差し続けることが出来ませんでした。
それだけなら時々傘の位置を直してあげればいいことなんですが、修正不能なほど傘が横倒しになってしまうんです。
それだって無理矢理直せば何とかなりますが、強制的に傘を動かされることに腹を立てて、傘を放り捨ててしまうんです。
ただでさえ、時間の余裕はありません。
電車発車時刻まで30分ほどです。
雨なのでいつもより確実に時間はかかります。
結局、さっちゃんの傘は畳んで僕のザックに固定して、僕の傘に二人が入ることにしました。
ふたりともが濡れないように、ふたりが身を寄せ合って、そんな配慮はさっちゃんには出来ません。
左にさっちゃん、右に僕と、並んで歩きましたが、僕の右肩は犠牲にしました。
右手で傘を持ったり、左手で持ったりしましたが、右手で持つと、さっちゃんと僕との距離が離れやすくなるんですね。
さっちゃんの右手と僕の左手を繋ぎ合うことになりますが、どうしても体は離れやすいんです。
それで、僕は左手でさっちゃんの肩を抱くようにしてみたのですが、離れにくくはなりましたけれど、さっちゃんが不安そうなんです。
何故なら、さっちゃんと僕が手を繋げないからです。
さっちゃんの右手は僕の手を探すんですね。
ですから結局、傘を左手で持つことにしました。
さっちゃんの右手を僕の右手が掴みます。
さっちゃんには右手を僕の体の右前方まで伸ばしてもらって、僕の右手に載せるようにして繋ぎました。
さっちゃんの右手甲には雨がかかりますけれど、小降りですから手が冷たくなるほどではありません。
この体勢のままで駅までの25分間を急ぎ足で歩き、病院までの20分間を歩くのは、さっちゃんにとっては結構苦痛だったんではないでしょうか。
お互いの、特に僕の体の振動が常に伝わりますから、歩き難いと思います。
でも、さっちゃんは文句も言わず、嫌な表情ひとつ浮かべずに歩いてくれました。
帰りも病院からは歩きましたが、家まではタクシーで帰りました。
そのタクシーが普通とはちょっと違うステーションワゴンのような形だったので、運転手さんに聞いてみました。
すると、座席に車椅子ごと載せられるタクシーなんだそうです。
でも、座席を動かして、スロープを設置して、車椅子を載せることになるので、所要時間が10分ほどかかるんだそうです。
「立ち上がることが出来るお客さんは車の座席に座っちゃいますよね」と運転手さん。
家に着いてから僕は思いました。
雨が本降りの日に、どうしても外を歩かなければならなかったら、山で着ていた雨具を着た方がいいな、と。
STのT田先生や病院の都合が重なって出来なかったからです。
言語リハビリについては改めて後日ご報告する機会があると思いますけれど、今日書き留めておきたいことは傘のこと。
正午ころ、家を出て駅へ急ぎました。
生憎小雨が降っています。
短い距離なら傘を差さなくてもさほど濡れないくらいの雨。
でも、駅まではさっちゃんの足で急いでも25分はかかりますから差さない訳にはいきません。
さっちゃんは傘の広げ方を忘れています。
昔からワンプッシュで開く傘は使ったことがありません。
昔ながらの開き方の傘です。
広げた傘を僕はさっちゃんに渡します。
さっちゃんの左手に傘の柄を握らせるんです。
でも、10mほど進んで、僕は諦めました。
さっちゃんの傘は背中に背負っているザックは勿論ですが、自分の背中や後頭部もカバーできていないのです。
以前からさっちゃんは傘を自分が濡れないように差し続けることが出来ませんでした。
それだけなら時々傘の位置を直してあげればいいことなんですが、修正不能なほど傘が横倒しになってしまうんです。
それだって無理矢理直せば何とかなりますが、強制的に傘を動かされることに腹を立てて、傘を放り捨ててしまうんです。
ただでさえ、時間の余裕はありません。
電車発車時刻まで30分ほどです。
雨なのでいつもより確実に時間はかかります。
結局、さっちゃんの傘は畳んで僕のザックに固定して、僕の傘に二人が入ることにしました。
ふたりともが濡れないように、ふたりが身を寄せ合って、そんな配慮はさっちゃんには出来ません。
左にさっちゃん、右に僕と、並んで歩きましたが、僕の右肩は犠牲にしました。
右手で傘を持ったり、左手で持ったりしましたが、右手で持つと、さっちゃんと僕との距離が離れやすくなるんですね。
さっちゃんの右手と僕の左手を繋ぎ合うことになりますが、どうしても体は離れやすいんです。
それで、僕は左手でさっちゃんの肩を抱くようにしてみたのですが、離れにくくはなりましたけれど、さっちゃんが不安そうなんです。
何故なら、さっちゃんと僕が手を繋げないからです。
さっちゃんの右手は僕の手を探すんですね。
ですから結局、傘を左手で持つことにしました。
さっちゃんの右手を僕の右手が掴みます。
さっちゃんには右手を僕の体の右前方まで伸ばしてもらって、僕の右手に載せるようにして繋ぎました。
さっちゃんの右手甲には雨がかかりますけれど、小降りですから手が冷たくなるほどではありません。
この体勢のままで駅までの25分間を急ぎ足で歩き、病院までの20分間を歩くのは、さっちゃんにとっては結構苦痛だったんではないでしょうか。
お互いの、特に僕の体の振動が常に伝わりますから、歩き難いと思います。
でも、さっちゃんは文句も言わず、嫌な表情ひとつ浮かべずに歩いてくれました。
帰りも病院からは歩きましたが、家まではタクシーで帰りました。
そのタクシーが普通とはちょっと違うステーションワゴンのような形だったので、運転手さんに聞いてみました。
すると、座席に車椅子ごと載せられるタクシーなんだそうです。
でも、座席を動かして、スロープを設置して、車椅子を載せることになるので、所要時間が10分ほどかかるんだそうです。
「立ち上がることが出来るお客さんは車の座席に座っちゃいますよね」と運転手さん。
家に着いてから僕は思いました。
雨が本降りの日に、どうしても外を歩かなければならなかったら、山で着ていた雨具を着た方がいいな、と。