デイサービスはGW中もいつもと変わらず行なわれているので、さっちゃんも僕もGWとは無縁です。
前の週の木曜日が雨で天覧山へは行けませんでした。
クライミングに燃えているF沢さんの希望もあって、火曜日のみどりの日に天覧山へ行くことになりました。
F沢さんのせいにしちゃってますけど、当然のことながら僕だって同じ気持ちです。
GWとは無縁だと書きましたが、電車に乗り、東飯能駅に降り立ったあたりから、僕はGWを少し感じ始めていました。
それは天覧山登山口に着くとMAXになります。
それはいつもとは違う人出の圧倒的多さでした。
僕はマスクが嫌いで、道路を歩く時も人がちらほらいる程度ではマスクをしません。
駅までの歩きでも、駅が見えてくる付近からやっとマスクを付けるほどです。
それが、いつもは外す東飯能駅前からの道路でも、僕はマスクを外せませんでした。
いったん裏道に入り、人の姿が消え、マスクを外しましたが、天覧山登山口からは再びマスクを付けることになったんです。
標高が197mしかない天覧山、飯能市民の散歩道のようなハイキングコース。
老若男女誰もが親しめる易しい山だとはいえ、山は山。
この人出の多さは異常です!
▲10:43。僕が到着すると、F沢さんはすでにトラバースを始めていました。「いま何往復?」と聞くと、「1往復半です」。でも、この写真を見てください。トラバースしている時間よりも、ハイカーの通過待ちの時間の方が何倍も多かったんです。
▲10:48。たま~にハイカーの流れが途絶える時があります。そんな合間を見つけながら、少しずつトラバースを進めます。
そして、F沢さんはこの日の目標のトラバース4往復半を達成しました。
僕はと言えば、最初から今日のトラバースは諦めています。
こんなにハイカーが多いのでは集中して打ち込めませんし、お互いに迷惑ですからね。
F沢さんのトラバースが終わると僕たちは地蔵岩に移動しました。
▲10:57。僕のザックにヤモリがいました。ヤモリは家にいるもの、と思っていましたから、こんな自然の中にいるのがヤモリのはずがない、と考えていました。でも、ネットで調べるとヤモリです。こんなところにも棲んでいるんですね。
▲11:16。F沢さんにトップロープのセットをしてもらいました。今回で2回目です。しっかりとセルフビレイも取っていますね。
▲11:27。トップロープは2つの支点から取るのが基本です。この写真の赤と青のテープシュリンゲがそれです。もうひとつの細引き(中央の赤い紐)は超万が一のためにセットしています。安全環付きカラビナが破損する可能性もゼロではありませんから、別のカラビナをザイルに掛けています。カラビナがまた逆向きですね。広がっている方を下向きにした方がいいと思います。
▲11:54。「一番左端をレイバックで登るんだよ~!」と言って、僕はF沢さんを確保します。でも、F沢さんは僕が想定しているルートの数10cm右を登っています。簡単に登り切ってしまいました。
おかしいな~ぁ? と思いながら、僕も登ってみました。
岩を実際に触ってみて、初めて分かりました。
レイバックをするための縦ホールドが無くなっているんですね。
昔から縦ホールド付近は少し脆い感じはありました。
地蔵岩から縦ホールド部分が剥離してしまったようです。
地蔵岩のメインルートだった左端のレイバックルートが消滅していました。
上の写真でF沢さんが登ったルートは5.6か5.7くらいでしょうか?
この時、僕は中央のルートにもトライしましたが、まったく駄目だったと記憶しています。
ちなみに写真撮影ですが、僕は確保しながら片手で撮影しています。
良くないことですが、確保にも集中し、安全には最大限気を付けて撮影しています。
F沢さんには同じことを求めるのは酷ですから、僕の登攀中の写真はこの日はありません。
▲12:25。5~6mの高さがある地蔵岩ですが、この写真は中間部ですね。地蔵岩中央のボルトが2本見えるルートにチャレンジしています。F沢さんはこの辺りまではとても軽やかに登って行っています。
▲12:27。この写真は下部の終了点、中間部の始まりの場所でしょうか? F沢さんには使うホールド(手がかり)と使うスタンス(足場)を教えられてばかりでした。下部は傾斜が85度くらいなのですが、これくらいの傾斜ではF沢さんはとても安定しているんです。
▲12:28。最下部ですね。左足の1歩目と右足の1歩目です。このスタンスは僕が見つけました。でも、そのスタンスを使ってバランスよく登って見せたのはF沢さんでしたけどね。右手前に羅漢さんがいますね。これはどう見ても羅漢さんです。この岩場は地蔵岩ですから、おそらく今は何も載っていないこの写真の台座にお地蔵さまがいらっしゃったのでしょう。
▲12:29。この上の3枚の写真、時間の経過とともに岩場での位置は下がっています。F沢さんが何度も何度も落ちては再チャレンジしているからなんです。地面に立って「どうやったら登れるんだろう?」と作戦を練っているF沢さんです。羅漢さんの全身が写っていますが、可哀そうに右手が折れてしまっていますね。両手で何か棒状のものを持っていたように思えます。
おそらくこの頃だと思います。
上の写真と下の写真の時間に大きな差がありますよね。
昼食も軽くとったかと思いますが、僕自身も中央ルートにチャレンジしたんだと思います。
結果は、登れました。
下部や中間部はF沢さんの登りがとても参考になりました。
上部は張り気味のザイルに助けられた部分が大きかったような気がします。
▲13:17。中間部を登って、これから最終関門の上部にさしかかるところ。写真ではよく分かりませんが、中間部の傾斜は95度くらいあります。
▲13:19。上部に突入!上部は100度とか場所によっては110度くらいあります。でも、1mもありませんし、思いのほかガバホールド(ガバッと掴める大きなホールド)が多いので、何とかなりますね。
▲13:21。F沢さんはこの辺りまでは度々到達するのですが、何故かここで落ちることが多いいんです。どうしてでしょう?
▲13:24。何度も何度も何度も繰り返しチャレンジするF沢さん。失敗してはまた一歩目からやり直します。
▲13:25。この場所では、僕が使っているホールドとは右手も左手も違っています。家で写真を見て気付きました。2日後の天覧山でF沢さんと同じホールドを使ってみるとその方がいい感じ! 教わることは多いですね。
▲13:51。F沢さんは何回登りなおしているんでしょう? 10回ではききません。20回? 30回? 登ろうとする執念が凄いです。それに執念を現実に実行できる持久力が凄い! 普通の人なら気持ちはあっても腕の筋肉がパンプして、力がまったく入らない状態になっているものです。トラバース練習の目的は腕や指の筋持久力を付けることなんですが、その目的が達成されつつあるようですね。
▲13:57。地蔵岩左にいる羅漢さん(お地蔵様かも。まだしっかりと見ていないのです)も呆れ顔で見てるんでしょうね。F沢さんは今日のお仕事はお休みですが、僕はいつも通り2時には終わらせたいんです。
ビレイする人に嫌われる人が上手くなります。
いつまででも岩にへばり付き続けるからです。
何人かで来ている時も、終了間際に「最後だけど誰か登る?」と聞かれて「登ります」と言える人が上手くなります。
終了間際の問い掛けは儀礼上の言葉であって、本音は「もう終わりだよ」という意味。
それなのに、「登ります」とまさかのチャンスを掴み取ったかのように喜び、しかもなかなか降りて来ない。
こんな空気読めない奴らが上手くなるんですよ。
嫌ですね!
何を隠そう、僕がそうでした。
登りたくて登りたくて、人の迷惑なんて考えられませんでした。
でも、口の悪い僕のお師匠さん(男性と女性2人お師匠さんがいたんですが女性の方)はそんな僕に嫌味ばかり言っていました。
でも、必ず登りたいだけ登らせてくれました。
今の僕もそうですが、一生懸命にやりたがる人間のことを嫌いではなかったんでしょうね。
帰りはF沢さんの車で送ってもらいました。
GWで少しは道路が混んでいたので、いつもより10分ほど長く時間はかかりましたけれど、シャワーも浴びることが出来ました。
前の週の木曜日が雨で天覧山へは行けませんでした。
クライミングに燃えているF沢さんの希望もあって、火曜日のみどりの日に天覧山へ行くことになりました。
F沢さんのせいにしちゃってますけど、当然のことながら僕だって同じ気持ちです。
GWとは無縁だと書きましたが、電車に乗り、東飯能駅に降り立ったあたりから、僕はGWを少し感じ始めていました。
それは天覧山登山口に着くとMAXになります。
それはいつもとは違う人出の圧倒的多さでした。
僕はマスクが嫌いで、道路を歩く時も人がちらほらいる程度ではマスクをしません。
駅までの歩きでも、駅が見えてくる付近からやっとマスクを付けるほどです。
それが、いつもは外す東飯能駅前からの道路でも、僕はマスクを外せませんでした。
いったん裏道に入り、人の姿が消え、マスクを外しましたが、天覧山登山口からは再びマスクを付けることになったんです。
標高が197mしかない天覧山、飯能市民の散歩道のようなハイキングコース。
老若男女誰もが親しめる易しい山だとはいえ、山は山。
この人出の多さは異常です!
▲10:43。僕が到着すると、F沢さんはすでにトラバースを始めていました。「いま何往復?」と聞くと、「1往復半です」。でも、この写真を見てください。トラバースしている時間よりも、ハイカーの通過待ちの時間の方が何倍も多かったんです。
▲10:48。たま~にハイカーの流れが途絶える時があります。そんな合間を見つけながら、少しずつトラバースを進めます。
そして、F沢さんはこの日の目標のトラバース4往復半を達成しました。
僕はと言えば、最初から今日のトラバースは諦めています。
こんなにハイカーが多いのでは集中して打ち込めませんし、お互いに迷惑ですからね。
F沢さんのトラバースが終わると僕たちは地蔵岩に移動しました。
▲10:57。僕のザックにヤモリがいました。ヤモリは家にいるもの、と思っていましたから、こんな自然の中にいるのがヤモリのはずがない、と考えていました。でも、ネットで調べるとヤモリです。こんなところにも棲んでいるんですね。
▲11:16。F沢さんにトップロープのセットをしてもらいました。今回で2回目です。しっかりとセルフビレイも取っていますね。
▲11:27。トップロープは2つの支点から取るのが基本です。この写真の赤と青のテープシュリンゲがそれです。もうひとつの細引き(中央の赤い紐)は超万が一のためにセットしています。安全環付きカラビナが破損する可能性もゼロではありませんから、別のカラビナをザイルに掛けています。カラビナがまた逆向きですね。広がっている方を下向きにした方がいいと思います。
▲11:54。「一番左端をレイバックで登るんだよ~!」と言って、僕はF沢さんを確保します。でも、F沢さんは僕が想定しているルートの数10cm右を登っています。簡単に登り切ってしまいました。
おかしいな~ぁ? と思いながら、僕も登ってみました。
岩を実際に触ってみて、初めて分かりました。
レイバックをするための縦ホールドが無くなっているんですね。
昔から縦ホールド付近は少し脆い感じはありました。
地蔵岩から縦ホールド部分が剥離してしまったようです。
地蔵岩のメインルートだった左端のレイバックルートが消滅していました。
上の写真でF沢さんが登ったルートは5.6か5.7くらいでしょうか?
この時、僕は中央のルートにもトライしましたが、まったく駄目だったと記憶しています。
ちなみに写真撮影ですが、僕は確保しながら片手で撮影しています。
良くないことですが、確保にも集中し、安全には最大限気を付けて撮影しています。
F沢さんには同じことを求めるのは酷ですから、僕の登攀中の写真はこの日はありません。
▲12:25。5~6mの高さがある地蔵岩ですが、この写真は中間部ですね。地蔵岩中央のボルトが2本見えるルートにチャレンジしています。F沢さんはこの辺りまではとても軽やかに登って行っています。
▲12:27。この写真は下部の終了点、中間部の始まりの場所でしょうか? F沢さんには使うホールド(手がかり)と使うスタンス(足場)を教えられてばかりでした。下部は傾斜が85度くらいなのですが、これくらいの傾斜ではF沢さんはとても安定しているんです。
▲12:28。最下部ですね。左足の1歩目と右足の1歩目です。このスタンスは僕が見つけました。でも、そのスタンスを使ってバランスよく登って見せたのはF沢さんでしたけどね。右手前に羅漢さんがいますね。これはどう見ても羅漢さんです。この岩場は地蔵岩ですから、おそらく今は何も載っていないこの写真の台座にお地蔵さまがいらっしゃったのでしょう。
▲12:29。この上の3枚の写真、時間の経過とともに岩場での位置は下がっています。F沢さんが何度も何度も落ちては再チャレンジしているからなんです。地面に立って「どうやったら登れるんだろう?」と作戦を練っているF沢さんです。羅漢さんの全身が写っていますが、可哀そうに右手が折れてしまっていますね。両手で何か棒状のものを持っていたように思えます。
おそらくこの頃だと思います。
上の写真と下の写真の時間に大きな差がありますよね。
昼食も軽くとったかと思いますが、僕自身も中央ルートにチャレンジしたんだと思います。
結果は、登れました。
下部や中間部はF沢さんの登りがとても参考になりました。
上部は張り気味のザイルに助けられた部分が大きかったような気がします。
▲13:17。中間部を登って、これから最終関門の上部にさしかかるところ。写真ではよく分かりませんが、中間部の傾斜は95度くらいあります。
▲13:19。上部に突入!上部は100度とか場所によっては110度くらいあります。でも、1mもありませんし、思いのほかガバホールド(ガバッと掴める大きなホールド)が多いので、何とかなりますね。
▲13:21。F沢さんはこの辺りまでは度々到達するのですが、何故かここで落ちることが多いいんです。どうしてでしょう?
▲13:24。何度も何度も何度も繰り返しチャレンジするF沢さん。失敗してはまた一歩目からやり直します。
▲13:25。この場所では、僕が使っているホールドとは右手も左手も違っています。家で写真を見て気付きました。2日後の天覧山でF沢さんと同じホールドを使ってみるとその方がいい感じ! 教わることは多いですね。
▲13:51。F沢さんは何回登りなおしているんでしょう? 10回ではききません。20回? 30回? 登ろうとする執念が凄いです。それに執念を現実に実行できる持久力が凄い! 普通の人なら気持ちはあっても腕の筋肉がパンプして、力がまったく入らない状態になっているものです。トラバース練習の目的は腕や指の筋持久力を付けることなんですが、その目的が達成されつつあるようですね。
▲13:57。地蔵岩左にいる羅漢さん(お地蔵様かも。まだしっかりと見ていないのです)も呆れ顔で見てるんでしょうね。F沢さんは今日のお仕事はお休みですが、僕はいつも通り2時には終わらせたいんです。
ビレイする人に嫌われる人が上手くなります。
いつまででも岩にへばり付き続けるからです。
何人かで来ている時も、終了間際に「最後だけど誰か登る?」と聞かれて「登ります」と言える人が上手くなります。
終了間際の問い掛けは儀礼上の言葉であって、本音は「もう終わりだよ」という意味。
それなのに、「登ります」とまさかのチャンスを掴み取ったかのように喜び、しかもなかなか降りて来ない。
こんな空気読めない奴らが上手くなるんですよ。
嫌ですね!
何を隠そう、僕がそうでした。
登りたくて登りたくて、人の迷惑なんて考えられませんでした。
でも、口の悪い僕のお師匠さん(男性と女性2人お師匠さんがいたんですが女性の方)はそんな僕に嫌味ばかり言っていました。
でも、必ず登りたいだけ登らせてくれました。
今の僕もそうですが、一生懸命にやりたがる人間のことを嫌いではなかったんでしょうね。
帰りはF沢さんの車で送ってもらいました。
GWで少しは道路が混んでいたので、いつもより10分ほど長く時間はかかりましたけれど、シャワーも浴びることが出来ました。