お風呂の天井に埋め込まれた換気扇。
天井裏に配管されたダクトを介して外に排気されます。
この換気扇の種類で中間ダクト換気扇というタイプがあります。

この様に点検口を開けるとその換気扇が見えます。
通常はこの換気口から空気を吸います。

換気扇が動くと。左の丸い吸い込み口から吸入され外に排気されます。
今回、このモーターが故障したため交換となりました。
この時、同じようなタイプの換気扇だと、掃除が出来ません。
お風呂は湿気を吸い込むので、カビの発生も凄い。 それなのに、今まで(推測25年)何もメンテナンスできていなかったのです。
そこで、今回換気扇を交換するにあたり、仕様を変えて換気扇を取り付ける事にしました。
天井部を大きく開口してそこに直接換気扇を取り付ける事にしました。
この方が、羽を掃除できるからです。

既存の丸い穴から四角い穴にあけていきます。
新しい換気扇の為に天井の補強板をあらかじめ用意しておきました。

ここのお部屋の環境は、お風呂の上に換気扇、そして副吸い込み口があってトイレの換気も行っています。

指の方向(トイレ)から空気が入ります。

こちらが排気(外に出る)方向です。
これは配管されるダクトの位置によって変更できます。
配管もだいぶ詰まっていたので交換しました。

外れたから良いけど、普通は外れない場合が多いです。
そして配管の中を見てビックリです。

こんなに詰まっていました。
今までこれだと換気が悪かったと思います。

新しい換気扇はこのようにお客様がパネルを外して掃除する事が出来ます。

ちなみにこのパネルの裏にはこのような整風板がついています。
お風呂とトイレの風量を調整するモノなので外さないで下さいね。
これ外すとトイレの吸気が少なくなるのです。
今回の工事、もし私以外の人へ依頼したら、きっと今までと同じ換気扇を取り付けたでしょうね。その方が手間がかかりませんからね。
ダクトの中のホコリを少し取り除くくらいで終わった事でしょう。
いつも仕事の視線をお客様の立場に合わせて見るようにしています。
この方が使いやすよなぁ。この方が長持ちするよなぁ。この方が安くなるよなぁ。
とかく職人って自分の技術に酔ってこだわり過ぎる仕事をする時もあります。
いい仕事であることは間違いないのだけど、それってお客様の為なのかな?
職人気質と、お客様の望みの公約数が『栄電気のココロ』なのかなと思っています。
きれいになったし、吸い込み力もUP、今後の掃除も出来お客様も喜んで頂きました。
ご依頼ありがとうございました。