ダーウインの進化論で有名な言葉。
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
この言葉、ビジネスにおいて、とくにマーケティング関連の勉強会などでは盛んに言われています。
それだけ変化が激しい時代に入っているのだと思います。
産業革命、デジタル革命、それに匹敵するくらいの情報革命の現代。
その真っ只中に居ると気づかないんでしょうね。
きっと数年後の歴史の教科書にも載る変化だと思います。
その変化の中では昨日と同じ事をやっていては停滞です。
経営者は会社やお店のかじ取りをするのでその辺は意識が高く、変化を敏感に感じ変化の波に飲み込まれないで上手く波に乗る努力をしていると思います。
私も経営者の端くれなんでね。
そんな中で、私は職人でもある。現場仕事で頭にタオルを巻いて汗だくになって作業もしている。
職人という世界は先輩の親方が居て、その教えを忠実に守るという風習があります。同じやり方の継承。
実は私には親方が居ません。メーカーの講習や、業界の仲間から技術は教わりました。
それ故、あまり作業方法に固定観念がありません。
自由な発想で自分でいろいろ工夫したりして作業しています。
この方が早く、正確に、きれいに仕上がる。 そんな事を考えて作業を進化させてます。
そんな作業の工夫事例を一つ紹介します。
最近の戸建て住宅に多くなってきました。既設のエアコンの配管のプラスチックのカバーが塗装でベッタリと塗られています。消費税の税率アップで外壁塗装業者の営業があちこち回っています。増税前にやりませんか?とね。
エアコンを入れ替えるにあたり、この配管カバーを外さなければなりません。 過去何回か同じような状況に遭遇し、無理な力が加わり割れてしまいました。
塗装されたカバーの接合部をカッターナイフでチマチマと削った時もありました。 大変手間が掛かります。挙句に割ってしまって。。。
ある時、歯医者さんでガーガーガーっと歯を削っている時に思いつきました。
ドリルの刃を接合面に当てて塗装部を剥がしたらどうか?と思いました。
うまい具合に接合部の塗装が剥がれ落ちてくれました。
次に、カバーを外すにあたり、結束バンドを使います。
結束バンドの頭の部分がミソです。
この頭を内側にして隙間に差し込み、スーっと、スライドしていると気持ちよく剥がれます。
こんな感じ。
こういう工夫はあまり公開されないので、もしかしたら他の職人さんもやっているかも知れません。
今日は、この方法を教える為にこのブログを書いているワケではありません。
いつも作業の工夫をし、変化をさせている事を伝えたかったのです。
これがもし頭の堅い職人が同じ作業をしたとすると、この配管カバーは撤去して新しくしたかも知れません。
そして、この費用はお客様へ跳ね返ってきます。
うむーこのカバーの場合は4000円くらいかな。
そんな追加工事費用が加算されます。
施工方法を工夫した事によってお客様への負担が減る事だってあるのです。
寡黙でガンコな職人って魅力的ではあるけど、その技術って今の流れにあってるのかな?そんな時代遅れの作業をしている光景を時々見ます。
経営も作業も同じだと思う。
激しい変化の中では進化せず停滞する事は後退と同じ。
常に進化する。
それが、『沼ちゃん』であり『栄電気のココロ』です。
栄電気のHP新しくなりました。