月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.83 アルフィー「青春の記憶+2」

2022-09-15 21:11:29 | ニューミュージック

某タワーレコードの3枚20%オフで買ったCD2枚目はこれ。

THE ALFEEがまだALFIEだったビクターレコード時代のアルバムのCD化。

今まで何度かタイトルを変えてCD化されていますが、

これはアルフィー結成40周年を記念して音質の良いSHM-CDで

発売されたものです。その頃はアルフィーはあまり聴いていなかったので、

当時はこういうのが出ているとは知りませんでした。

ビクター時代は自作曲は少なく、それでも期待はされていたのか、

松本隆さん作詞、筒美京平さん作曲の曲を中心に歌われています。

個人的には、デビュー曲の「夏しぐれ」はなかなかいい曲とは思います。

 

 

ただ、自分たちの意向の曲ではなかったので、

アルフィーらしさはないですね。ヒットはしませんでした。

 

そしてテコ入れのために用意されたのが3枚目のシングル「府中捕物控」。

これは、3億円事件の時効に合わせて発売される予定だったのですが、

発売日前日に発売中止となってしまいます。

作詞作曲は、「燃えよドラゴンズ」やヤッターマンの主題歌で有名な

山本正之さん。流石にアルフィーの色とは違いすぎます。

長い間、聴く事は出来ませんでしたが、この時初めてCD化されまして、

それを知って購入に至ったわけです。

 

「府中捕物控」は、TVやライブで何度か披露されていまして、

曲自体は何度も聴いたことありますが、発売中止のシングル盤は

聴いたことなかったので、楽しみにしていました。

改めて聴いてみると、ライブの時とは歌詞がだいぶ違うような。

山本正之さんが、セルフカバーした時の歌詞に近い感じですね。

 

 

ライブ版の歌詞だと

昭和の義賊、怪盗ルパン  とか

よくぞここまで逃げ延びた とか

お疲れ様です立派です   とか

あげくのはてには

拍手で迎えてあげるから

みんなでわけよう3億円  とか

犯人を褒めて盗まれたお金をわけようとか、

かなり攻めた歌詞になってますね。詳しい事は知りませんが、

これが本来の姿なのかな?

 

 

その後は、やはりオリジナル曲で勝負したいという事で、レコード会社との

契約を解消。ライブをやりながら研ナオコさんのバックをやったりで

次へのステップを考えることになります。

「メリーアン」のヒットでブレイクするのは、まだ先の事になります。

 

 

 

 


NO.82 ディスクユニオンオンライン再開 その他

2022-09-12 23:29:31 | アラカルト

NO.55で記事にしたディスクユニオンオンラインについてですが、

9月6日にようやく再開されました。いや長かったです。

 

【お知らせ】オンラインショップ再開のご案内とパスワード再設定のお願い|ニュース&インフォメーション||ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

パスワードを再設定しようと思っていたのですが、

以前使用していたメールアドレスを使用しなくなったので、

再設定するのに専用フォーム使って変更したりで少々苦労しました。

注文書の明細とかは殆ど処分していましたので、保存しているのが

ないか探したりと。でもこれからまた利用できそうです。

 

何か新しい情報がないかと色々見ていたら、NO.46で紹介した

MAGMAについての新情報が。10月の来日公演に合わせるかのように、

新譜が発売予定となっています。最大の未発表曲である

「ZESS」を完成させた事で、これが最終作と思っていましたが、

今回の新譜は、クリスチャン・ヴァンデ以外の人の作品も収録され、

新しい体制のMAGMAを感じさせるとの事です。

 

[予約] マグマ 10/19: 来日公演が迫るフレンチ・プログレッシブ・ロックバンドの最新作『カルテール ~団結の力~』が帯/解説付き国内仕様盤で発売決定!ユニオンオリ特付き!|ニュース&インフォメーション|PROGRESSIVE ROCK|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

3年前の来日が、自分にとって最後のライブ体験となっているわけで、

今回を逃したらもうMAGMAのライブは見れないかもしれないので

是非とも行きたいのですが、やはりコロナが収束する気配がありません。

対策を万全にしていけばいいかもしれませんが、感染のリスクがある以上、

万が一の事があって職場に迷惑をかけるわけにはいけないので、

残念ながら行けないと思います。

本来ならば、最近行われたイエスの「危機」50周年記念ツアーとか

(NO.47にて紹介。フォローしている方が行ったようで羨ましい)

イタリアのプログレのオザンナの50周年記念ライブとか、

プログレ祭りというぐらいライブがあって、

どうしようか嬉しい悲鳴を上げているんですけどね。

 

OSANNA JAPAN TOUR 2022 (osannajapan2022.com)

 

後は、ビートルズの「リボルバー」の新装リリースとかですね。

 

【OLD ROCK】ビートルズ『リボルバー』が待望の新装リリース!各種DXエディションが登場!|ニュース&インフォメーション||ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

ビートルマニアは全て買わないとだから大変だ。

(ビートルマニアを目指そうと思いましたが、とても無理だと悟り

諦めたのは自分です)

 


NO.81 カルメンマキ&OZ「ラストライブ」

2022-09-09 08:11:13 | 厳選ライブ盤

少し前に某タワーレコードで対象の3枚を買えば20%オフの

セールをやっていました。何かいいのがあるか検索していたところ、

MQA-CD&UHQCDなるものが出てきました。

不勉強なもので何だかわからず、ちょっと調べてみましたら、

MQA-CDというのは、MQA対応機種で聴けばハイレゾクオリティで再生出来、

対応機種が無くても再生が可能とか。リッピングも可能で、

ハイレゾとCDの二刀流と考えればいいかなと。

更にMQAの特徴を生かすのが、UHQCDという高音質CDの最新技術だと。

難しい事は分かりませんが、特殊素材と技術を使って、読み取りの精度を

上げていい音で再生するとの事です。

とりあえずMQAについては、もう少し勉強をしないとなぁ。

機器を揃えるのは先になると思うので、今は普通に再生かな。

 

で、知らなかったのですが、数年前にワーナーやユニバーサルから

ハイレゾ名盤シリーズなどというのが発売されていて、洋楽やクラシックが

多かったのですが、日本のアーチストのものも発売されていて、

何と70年代のロックもピックアップされているではないですか。

しかも、フードブレインやらストロベリーパスやら陳信輝さんのソロといった

通好みの売れ筋でないのが多々ありますし。まぁ一般の人は

この手のものは買わないだろうから、至極当然なピックアップかも。

 

予算の関係で今回は3枚ほどの購入になりますが、さてどれにしようかと

迷いましたが、これは外したくないなと選んだのは

カルメンマキ&OZの「ラストライブ」。

実は自分にとって、カルメンマキ&OZのファーストは、10万枚以上の

当時のロックとしては異例のヒットをしたため、

一般向けの音楽と思い込み、食わず嫌いで聴こうとして無かったです。

それがライブイベントで「6月の詩」や「空へ」、そして「私は風」の

カバーを聴いて今まで聴いてこなかったのを後悔することになりました。

そして「ラストライブ」のCDを購入し、聴きまくったのでした。

思い入れがあるので、やはり出来るだけいい音で聴きたいですね。

 

1977年10月の解散ライブと同年5月の日比谷野音でのライブを収録。

自らの照明スタッフやPAチームを持っていたぐらいなので、

コンサートには定評がありました。

時には激しく時にはドラマチックに。

そして存在感のあるマキさんのボーカル。

プログレッシブロックにも通じるインプロビゼーション。

「私は風」に関しては、20分近い演奏となっています。

改めて聴いてみたらやっぱりいいなぁ。早い解散が惜しまれます。

 

カルメンマキ&OZに関しては、何度かメンバーが集まって

限定ライブとかはありましたが、デビュー45周年記念に

本格的に集まってライブ音源も発売しています。

今後も定期的にライブをやるかはわかりませんが、

9月25日にチャーとのジョイントライブがあるようです。

 

【初共演】Char × カルメン・マキ&OZ、対バンライヴ開催 - ニュース - OTOTOY

 

若い人にも引けをとらない演奏は生で体験したいものです。

 

 


NO.80 カルメンマキ ・ ブルースクリエイション

2022-09-04 09:56:29 | 日本のロック

「悪魔と11人の子供達」とほぼ同時期に発売されたのが、

「カルメンマキ/ブルースクリエイション」です。

カルメンマキさんは元々ロック志向が強かったようで、

「時には母のない子のように」以降のアイドル的な扱いには

納得していなかったようです。

それでも「アダムとイブ」というアルバムではコンセプトアルバムにも

挑戦したりしています。

当時は、アル・クーパーやジミ・ヘンドリックス、

ジャニス・ジョプリン等の影響が強かったとの事。

そんな中、ブルースクリエイションとの共演が多くなり、

一緒にアルバムを制作することになりました。

発売当時のライナーによると、レコード会社が押し付けたものではなく、

自主的な行動だったという事です。今後もレコーディングを

続けるという事が記載されていますが、残念ながら叶わぬ夢となりました。

 

アルバムはカバー3曲、オリジナルが5曲の構成です。

1曲目の「アンダースタンド」は、フォークジャンボリーでも歌われた

ハードなナンバー。当時から得意だったようです。

オリジナルナンバーは、メロウな曲が多いです。

個人的には、もっとハードなナンバーがあっても良かったと思いますが、

「空しい心」でしっとりと歌うマキさんもまた悪くないですね。

後半は、トラディショナルなナンバーをハードなアレンジに仕立て直した

母のない子」が個人的にはお気に入りかな。

竹田さん、ギター弾きまくっています。

 

 

最後もトラディショナルなブルースナンバーの「セントジェイムス病院」で

締めくくられます。派手な曲は少ないですが、

聴きどころも多く、歴史的な共演としての価値も高いと思います。

オリジナル盤の帯付きは、かなりのレアものという事です。

そういうことで売れ行きとしては…だったようです。

 

残念ながらブルースクリエイションは、1972年に解散、

後にメンバーが変わってクリエイションとして再出発することになります。

そしてマキさんに竹田さんが才能のあるギタリストとして紹介したのが、

春日博文さん。これがきっかけで、カルメンマキ&OZが

結成されることになります。