嫌な社会

昨日のこと、夕方の生徒さんがやってきました。
おや？なんだか、湿布の臭いが…しかも、元気がない…
「どうしたの？○○ちゃん？」と聞いたら、「事故に遭った」って…

よく見ると、手に包帯を巻いている…
「ん？部活で、誰かとぶつかった？」
「……車で……」
「ええっ？！」

驚いた。で、どうしたのか、ゆっくり聞いてみた。

部活の帰り道、午後６時過ぎくらいに、自転車でお友達と国道を走っていたら、後ろから来た車に擦られたのだという…で、もちろん大事にならなかったのは、不幸中の幸いだが、それにしても、○○ちゃんとお友達の両方とも、自転車が倒れて、足の捻挫や鞭打ちのような症状が出るくらいの怪我をしたというのに、その運転手、現場を立ち去ったという……

ニュースでは、ときどき聞く嫌な事件も、こんな風に自分が生活する付近で、もしかしたら当たり前のように起こっているのだとしたら…なんて、恐ろしい社会になったのだろう。人として当たり前のことが、当たり前と認識することすら、知らない世の中…見てみぬふり、自分だけの社会…嫌だ、嫌だ…

昨日は、本当に憂鬱になった……

そういえば、音楽仲間を増やして、もっと他の楽器の方ともつながりを持てたらいいなぁ、ついでに私のホムペも宣伝しよう～と、つい２、３日前、あるサイトに登録してみた。
すぐに、仲間になれそうな楽器の方達とコンタクトをとることができた。ネットの力、って凄い……
が…その中のひとり…プロフィールに書かれている事柄を読んで、ぞっとした…
ニュースや新聞記事では読んだことがあっても、まさか現実に、そんなことが身の回りで起きた方がいるとは…
唖然とするより、背筋が冷たくなった…
要点として書くならば、犯罪の被害者なのに加害者として牢屋に４年も入れられた、というものだった。普通に生活が続けられていたなら、チェロ奏者として、今頃、活躍しているものを、その４年間、棒に振っただけでなく、家族も親戚も、全てがそれ以前とそれ以後では変わってしまった。そして、事件は解決どころか、今も闘争中だというのだった…

途中、あまりにも不条理なことばかり書かれていたので、読むのをやめようかとも思ったが、許せない憤りの気持ちで読んでいった……

だからといって、その人が社会と闘ったところで、勝ち目がないことは世間知らずの私でも想像がつく…まして、その文章を読んだ私が、どう感じ考えたからといって、きっと何も変わらない……

いつの間に、こんな社会になってしまったんだろう…
平和に普通に暮らしていたら、たぶんわからないようなことも、ちょっとした弾みに、つまずいたが最後、どうなるのか予測もつかない社会。

平和ボケしてる場合ではない。自分で自分を守らなければ…と、昨日は痛切に思った…