おしゃべりピアノの今日の一言♪

考えたこと感じたことを 気ままに徒然に〜

あれから1年。

2012年03月11日 | Weblog
今日はレッスンの後、なんだかぼ~っとテレビを見続けた。

まずは、BSで坂本龍一の「復興チャリティコンサート」。
坂本龍一の曲については好き嫌いに意見が分かれることもあるが、私は好きなほう。実際にライブを見に行ったこともあるし、元?奥様だった矢野彰子のライブも見に行ったことがある。矢野彰子のおしゃべりの延長のような歌とピアノも驚きだったが、坂本龍一は心からこの人は優しい人なんだろうなぁと思わせるフレーズが好き。
で、話は横道に逸れてしまったが、ともかく、このような規模でのチャリティコンサートができるのは本当に凄いし、彼のような人がやることによって、世間への影響力も大きいような気がする。

続いて11時からは3月11日当日に行われたマーラー第5番の演奏会の模様をNHK総合でドキュメンタリー仕立てで放映されていた。オーケストラのメンバーといえば、あれだけの人数が結集するのだから、本当に人それぞれにドラマがあるのだろう…

あれから1年。

つい先日、ニュースで流木ヴァイオリンについて知ったとき、深く心を動かされた。ぜひ、明日は聴いてみたいと思う。
流木ヴァイオリンについてはこちらをご覧下さい

あっという間の1年だったような、ものすごく遠い記憶の1年だったような…
ただ、その前の年の1年に比べると、全く心の向きが変わったところがある。それは…

人間の一生には限りがある…ということを実感したことかもしれない。
この年になれば、そんなことは当たり前に悟っていなければいけないのかもしれないが、人が死ぬことは実感できても自分が死ぬことは想像もしたことがなかった。が、あの311以来、何か喉の奥にひっかかるものがあってとれないような、あるいは心の奥にどうしても取り去ることのできない異物があって、あるいはガンと宣告されたかのような、もう取り返しのつかないできものがあるから、これと生涯にわたって付き合っていくしかない、そんな思いにとらわれる。
絶対的な安心感という言葉が遠く異次元に飛んで行ったようで…

まだ、3000人以上の方が見つからない現実、何万人もの方が避難されている現実。
どうしようもないけど歩いていかなけらばならない方たちがたくさんいる。そして、いつ、自分がそういう事態に直面するのか…実際に首都直下型なんていう巨大地震が起きたらどうなるのだろう…考え始めるとキリがない…

だから、どうしよう…と思っても、極小サイズの自分にできることといったら本当に限界ばかり…チャリティコンサートと銘打って地元でコンサートをするのも一種の売名行為ではないかという思いも拭いきれない。どちらかといえば、福島でボランティアをするか、せめて旅行をして消費者としての役目を果たしたほうが、町の復興に役立てるのではないか…いろいろ考える。

でも、せめて明日は…いろいろな思いをこめて…祈りを捧げたい。
コメント
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