2009.11.23 鮎毛バリ「永楽」土用隠れに釣れたそうです
鮎毛バリ「永楽」(えいらく)
久し振りに訪問した場所で、アユ毛バリの
釣りの話になりました。
持っていた図鑑を見せると、この毛バリを
捜していたというのです。
見てみると「永楽」と書いてありました。
「永楽」の写真を見て、犀川で釣れた毛バリで
父が好んで釣っていた毛バリで、探していたが、
どこにも売っていなかった。
と聞きました。
夏の昼に釣れる毛バリだそうです。
早速、資料を調べるとありました。
○書名 鮎のどぶ釣り
著者 岡部丹虹
発行 昭和6年
鼠色
永楽赤底は、梅雨期の笹にごりの暖流に最も適す。
永楽金底は、深みをよしとする。
夏の渇水時にも、開きの夕釣りにもれる。
○書名 月刊「つり人」
発行 2008年9月号
80ページ
21世紀に受け継がれるアユ毛バリ釣りの極意
酒匂川のベテランが遺した
ドブ釣り秘伝書を紐解く
故・安居院勝
12 永楽
(金底)渇水時の深場。土用隠れ。夕刻の瀬の開き。
(赤底)梅雨時のササニゴリ
以上
今でも、釣り方は変っていません。
殆んど販売していません。
盛夏日中に釣れる鮎毛バリです。
鼠色の鮎毛バリの戦後の新作を、文献で捜してみました。
昭和35年までは、新作ありません。
と、書いてある本が1冊ありました。
アユの好みは、80年経っても、
変わっていないのでしょうか。
「土用日中」には、誰もが釣りを諦めているのに、
80年程前に「土用隠れ」に釣れる毛バリと
明記されています。