守る会、最高裁判決に「争った意義あった」 音楽教室の著作権料訴訟
オレは今まで音楽にまったく興味を持ったことが無い。
でも、妙に気になったこの裁判。
どの裁判?
音楽教室で演奏される楽曲に関して、日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室の生徒からも著作権使用料を徴収できるかどうか
って裁判です。
で、その裁判の判決が24日に出た。
最高裁の下した判決は…
「生徒の演奏からは徴収できない」
…でした。
まったくの音楽素人&第三者目線で見ても、妥当な判決だと思ったよ。
もちろん音楽教室は著作権料の支払いは必要だとは思うよ。
だって、ストレートな言い方すれば音楽教室側は「他人の作った音楽を人に教えてそれでメシ食ってる」んだもん。
音楽教室の中にはオリジナル曲で勝負してるところもあるやも知れん。
が、生徒側の立場からすれば「自分が知ってる音楽、自分が好きなアーティストの音楽を自分でも演奏できるようになりたい」って要望もあるだろう。
その要望に音楽教室は応えているとは言え、やっぱり他人の創作物を商売のネタにしてる限りはそりゃ支払いは必要だわ。
でも、音楽教室の生徒はどうなん?
単に趣味で、好きで、自分が個人的に楽しむ範囲で学びたいってだけでしょ?
そこからも金取る!?
そもそもそういう発想に至ったJASRACの思考を疑うわ。
もしもこんなことがまかり通ったら極端な話道端で鼻歌を歌ってただけで「それ、アーティストの○○さんの曲ですよね?著作権料支払って下さい」って話になるやん。
そもそもJASRACって組織の仕事は「音楽の著作物の著作権を保護」ってことと同時に「音楽の著作物の利用の円滑を図り、もって音楽文化の普及発展に寄与すること」とホームページには書いてある。
でも、今回の音楽教室の生徒も著作権料払え!訴訟は音楽文化の普及発展とは真逆のことやってるとオレには思えるのだが?
むしろ音楽文化を潰そうとしてるのか!?とさえ思えてしまったぞ。
今音楽でメシ食ってるプロのアーティストの中にはこういう街の音楽教室が音楽生活の第一歩だったって人も少なくはないはずだ。
そういう将来有望株になるかも知れない芽をつぶしかねない今回の訴訟、ほんまどういうつもりなん!?って言いたいわ。
で、ここからが歪んだ性格のオレの妄想。
JASRACのホームページで見る限り、著作物の使用料の徴収額は過去10年ほぼ横ばい。
が、若者の○○離れじゃないけども、生活・趣味の多様化や少子高齢化、人口減少を考えるとこの先も飛躍的に徴収額が増えることは考えにくい。
むしろ減少に向かうことの可能性の方が高い。
使用料(の一部)でメシ食ってるJASRACにしてみたら使用料の収入減少は死活問題や。
だって、生涯で一番高収入の時期と言われる50代。で、JASRAC職員の50代の平均年収が約850万円だとか。
30代でも何と約705万円もあるとか。
日本の50代サラリーマンの平均年収が約564万円ってことから考えてもかなりの高収入。
これを維持しようと思えばそりゃ「獲れるところ(獲りやすいところ)から根こそぎ獲っちまえ!」ってなるわな。
NHKの受信料徴収の思想とまったく同じ。
あーヤダヤダ。
JASRACにしろ、NHKにしろ、民間会社と言いつつも競合他社が無い独占状態の組織ってほんま欲の皮が突っ張ってますわ。
ほんま金の亡者。
似たような組織をもう一つでも作って競争させた方がサービスの質も上がって良いと思うんやけどな。
けど、ナントカ協会的な組織はお役人の天下り先の定番。
利用する側のサービス向上=自分たちが身を切る(給料下がる)…ようなことは絶対にしないだろうから国やお役所が似たような組織を作るワケが無いわな。
結論。
最高裁まで争った今回の訴訟。
JASRACの「著作権者の権利を守る!」というもっともらしい建前の裏に「自分たちの私腹も肥やしたい」という魂胆が見え隠れしていたように感じたのはオレだけ?
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