サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第30回ロシア語特別講座 「生のロシア語に”触れて”みよう!」

2022年08月12日 | ロシア語特別講座

「生のロシア語に“触れて”みよう!」

 第30回ロシア語特別講座「生のロシア語に“触れて”みよう」を下記のように開催いたします。
これまでの特別講座では参加者が朗読の練習をした後で一人ずつ全員の前で朗読する朗読大会と
午後からのロシア語による講演、レベル別の特別授業などが行われていました。
朗読大会の各レベルの最優秀者にはこんな素敵な賞状が贈られていました。
(ブレンコーワ先生の労作です!)


朗読の前には各レベルに分かれての練習の時間があり、先生の説明や発音
指導がありました。初心者はもちろんですが、長年学習している人も自分では
気が付かない癖があったりすることもあったりします。普段の授業の時間
ではできない細かい指導が受けられるのが好評でした。しかし、大勢の前で
ロシア語で朗読、というのには抵抗のある方もあったわけで、それも考慮
して、今回はプログラムを大きく変えて、時間も午後1時からの3時間に短縮しました。

まず山崎タチアナ先生に(詩の朗読も交えながら)ロシアの詩についての
スピーチをしていただきます。(通訳付き)
次に各自レベル別のテキストを選んで先生の指導を受けながら朗読の練習をします。
朗読大会はありません。
最後は全員でのおしゃべりタイムです。ロシア語の勉強法、情報交換、
いまさら聞けない質問、ロシアについての疑問、なんでもありで
ご自分のクラス以外の講習生や先生方とおしゃべりしてください。
(ロシア語でも日本語でも)

また、会員、講習生以外の方も歓迎します。いつもとはちょっと違った形で
ロシア語を聞いたり、読んだり、話したりする3時間です。
ぜひご参加ください!

                       
1.日 時    2022年9月11日(日) 受付開始午後0時30分、
         講座開始午後1時
2.会 場    愛知民主会館2Fホール(名古屋市東区葵一丁目22-26       
         電話052-508-436 

3.参加費   1000円 (日ユ協会会員とロシア語講座受講生:500円)
4.プログラム      12:30~13:00  受付

            13:00~13:10 開会あいさつ、スケジュール説明

            13:10~13:40 山崎タチアナ先生の朗読とスピーチ

            13:40~14:40朗読練習・指導(初級:難波先生、          
              中級:ブレンコーワ先生、上級:山崎先生)
            14:40~14:50 休憩
            14:50~16:00 おしゃべりタイム

 ☆ 申込は日本ユーラシア協会愛知県連合会へ
   (℡052-508-4368 mail :kokoshka2011@gmail.com)
 ☆ 申込み期限:9月4日(日)
 ☆ 朗読用テキストは申し込み時にお渡ししますので、自宅でも練習
   してください。
 ☆ 参加費は申し込み時にご入金下さい。
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第29回ロシア語特別講座報告

2019年09月28日 | ロシア語特別講座
9月8日(日)午前10時から愛知民主会館で第29回ロシア語特別講座が開催
されました。去年は台風のために中止になってしまいましたので2年ぶりです。
今回も台風接近中でしたので心配でしたがなんとか開催することができました。

10時に集まった参加者のみなさんはまず早口言葉で口の筋肉を緩めてから
3グループに分かれてテキストの朗読の練習に取り組みました。

上級クラスです。リンゴの香る夏の終わりのロシアの風情を描いた
ブーニンの美しい文章を朗読します。


約1時間の練習の後、全員が二階のホールに集まり、おひとりずつみんなの
前で朗読する朗読大会が始まりました。緊張のあまり 実力が出せなかった
方や まだキリル文字の読み方も自信がないという方もありましたが
みなさん堂々と朗読していただきました。

ロシア語講座の先生方や今回の特別講師田中エカテリーナ先生の審査の
結果、上級の最優秀賞には山中久美子さん、中級には山田かおりさん、
初級には神戸から参加してくださった嶋田豊美さんが選ばれ、それぞれに
ロシア語の賞状と賞品がおくられました。また新宅翁典さんには短期間
で実力がアップしたことを評価して特別賞がおくられました。

昼食休憩の後、1時半から「言葉を学ぶ、教える:ロシア、ベルギー、日本
における私の経験」と題して特別講師の田中エカテリーナ先生の講演
がありました。田中エカテリーナ先生はサンクトぺテルブルク出身のロシア
人で大学では日本語を専攻、卒業後は日本語ガイドや英語の教師などを
しておられました。日本人と結婚し、家族でベルギーのブリュッセルに住ん
だ5年間はフランス語を学んだり、子どもたちを地元の学校に通わせる
という経験をされました。その後来日され、現在は日本人にロシア語や
英語を教えたり、日本在住のロシア人のこどもたちにロシア語や日本語
を教えたりしておられます。

ご自分が外国語を学んだり、教えたりした経験、また自分の子どもたちや
ほかの子どもたちの外国語の習得についての観察に基づいて 「外国語
の初歩は母国語かすでによく知っている言葉で習うのが効率的」、
「その言葉の話される国に住んでいて幼稚園や学校に通っても こどもは
自動的にその言葉を習得できるわけではない」
「親がその国の文化を理解し受け入れる努力をしてない家庭では
こどもたちはその国の言葉ができるようにならない」
「絵が好きだったら学習する外国語を話す先生に習うとよい。」
など面白いお話でした。

最後は再び3グループに分かれて授業です。
初級のクラスです。アリビーナ先生の指導で「買い物」をテーマに。
買い物には「数詞」が避けられないわけで、、大苦戦、、


こちらは上級クラスです。「ゲームをしながら楽しく学びましょう」という
田中エカテリーナ先生の提案で カードゲームをしています。
カードをひいて そのカードに書いてあるものをロシア語でヒントを
出して相手に当てさせます。ところがそのカードには「使ってはならない
言葉」が書いてあるのです。容易にわかるようなヒントは出せない
わけです。それなのにヒントを考えなければなりません。
しかもロシア語で、、、 こちらも大苦戦のようでした。


4時過ぎにはすべてのプログラムが終わり、お茶とお菓子で短い懇親会が
開かれました。今回も台風の影響で帰りが心配、と参加をやめられたり
早めに帰られた方もありました。開催の時期を考えてはというご意見も
ありました。
今回はわずかに13名しか参加者がありませんでした。
遠くから来てくださった方や 高校生の参加もあったのはうれしいこと
でしたが 宣伝の方法やその他いろいろと今後も改善していかなけ
ればならないことも多いと思います。




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第28回ロシア語特別講座報告

2017年08月14日 | ロシア語特別講座
7月30日(日)午前10時から 第28回ロシア語特別講座が始まりました。
今年の特別講師はキエフ出身のウクライナ人 タチアナ・サエンコ先生です。


「初めて参加する人も多い。緊張するのでいきなりテキストの勉強ではなく ウォーミングアップが
会った方がよい。」というご意見があり、今年は初めての試みとして テキスト朗読の勉強に入る前に ロシア語の早口言葉の
練習が ありました。

Шла Саша по шоссе и сосала сушки.

На дворе трава. на траве дрова.

ごく簡単な文章ですが これを”正しい発音で”早く言うのはけっこう
大変、、ブレンコーワ先生の後について何度も練習しました。

口がほぐれたところで 初級、中級、上級に分かれて それぞれテキストを読む練習です。

中級クラスはロシア語詳解辞典の編者であるダーリについての文章、上級クラスは「静けさ」に
ついての美しい文です。

朗読大会は ロシア語学習者で”ロシア語のわかる”日本人の前で ロシア語のテキストを一人で
朗読する、、というので躊躇される方もあるのですが その前の練習タイムでは 発音や力点の
確認の他、文章を読むにあたって息継ぎをすべきところ、イントネーションについても
細かく丁寧な指導があり、独学の方はもちろん、長く講座に通って勉強している人も 自分の
ロシア語を見直す場となり、「やはり参加してよかった」という声が聴かれます。

全部で15名の方が参加され、上手に朗読された方が多く、最優秀者の審査に時間がかかって
しまいましたが、発音の正確さ、自然さ、プレゼンテーション力などが評価され、上級は鈴木由香さん、
中級は兼丘裕士さん、初級は山本優希さんが最優秀者に選ばれました。山本さんは初参加でしたが
正確な発音で自然な読み方、勉強法をお聞きしたところ、参考書とCDを片手にまったくの独学
とのことでみんなびっくり!

また特別賞は やはり初参加の鳥居優希さんに送られました。鳥居さんは4月からロシア語講座の
初級クラスと会話クラスに通って猛勉強中です。

ロシア語の賞状を手にサエンコ先生と記念撮影する受賞者のみなさん


ランチタイム休憩の後はサエンコ先生の講演「ロシア語のアルファベットの歴史」です。

ロシア語の文字は「キリル文字」と呼ばれ、ギリシャ語のアルファベットをもとにキリルという僧が考案して
広めたという風に聞いている方が多いと思います。でもサエンコ先生のお話によると ヴィザンチウム帝国の
皇帝にスラブ人のためのアルファベットの考案を命じられたのはギリシャのテッサロニキに住んでいたキリルと
メフォージー と言う兄弟であるが 彼らの考案した文字は「グラゴール文字」というもので いわゆるキリル
文字はその後にクリメント・オフリツキーという人物によって作られたという説が主流になっているのだそうです。

この最初のキリル文字はギリシャ語のアルファベットにスラヴ語に特有の発音を現す文字も加えられて43文字もありました。
この後、ピョートル大帝によるロシア語の改革があり、余分な文字が削除されたり、その文字が復活したり、新たに
加えられたりしました。この時代に小文字が使われるようになりました。それまでは大文字だけで書いていたのです。
アラビア数字を導入したのもピョートル大帝で、それまでは数字も文字で書かれていたのでした。

この後にも科学アカデミーによるロシア語の改革があり、さらに革命後の1918年にも改革があって 現在のアルファベットに
なりました。昔のアルファベットやイコンに書かれた言葉など 何枚もの画像を見せていただきましたが 昔に比べて
スペリングはずっと簡単になっていることがよくわかりました。

最後は再び3グループに分かれての授業です。

こちらは初級のクラスです。ブレンコーワ先生の指導で食べ物の買い物について勉強しました。

お客様が「食パンを2斤、リンゴジュース3本と イチゴを1キロください!」と注文します。
パン、ジュースの瓶、くだものを数える単位がそれぞれある上に、1、2-4、5以上の場合と
あとに続く名詞の格が変化するややこしい問題もあって お客様も大変ですが

お店の人を演じる方も「全部で247ルーブルです。」と数詞を駆使して答えなければなりません。
たかが数詞、されど数詞!避けては通れません。


タチアナ 山崎先生の文法クラスでは「形容詞の比較級」がテーマです。
よく使われる形容詞ほど不規則なものが多いのですね。知ってはいても、それが
とっさの時にすぐ口から出るか、、というと なかなか思うようにはいきませんね。


ふーっ、4時過ぎてやっとすべてのプログラムが終わりました。かなりお疲れのお顔の方も
ありましたが 充実した一日でした。
最後はお茶とお菓子でくつろぎながらの懇親会でした。

当協会のロシア語講座には様々な時間帯にいろいろなクラスがあるのですが、それでも仕事の都合や
家が遠いなどの理由でなかなか通ってはいただけない方があります。独学の方たちからは「初めてロシア語を
勉強している人に会い、朗読大会でその方たちのロシア語を聞いて刺激を受けた」という感想をいただきました。
今後も いろいろな行事に参加していただけるとよいのですが。

また「せっかくのよい企画なのに参加者が少なくもったいない」と言ってくださった方もありました。
宣伝の方法もこれからまた考えていかなくてはと思います。

サエンコ先生からは「みなさんのロシア語に対する熱意に感激しました。生徒さんたちも先生方も!ぜひこれからも続けて行って
ください。」とエールを送っていただきました。

午後からの参加者を含めて全部で22名の参加でした。皆様 ありがとうございました。

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第28回ロシア語特別講座開催のお知らせ

2017年06月24日 | ロシア語特別講座
いよいよ暑い夏の到来です。

恒例の夏のロシア語特別講座が開催されますので お知らせします。

今回は7月30日(日)です。朝10時から午後4時までの長丁場ですが
発音の練習、朗読、文法の復習、会話の実習など様々の角度からロシア語を
インテンシヴに学ぶ企画です。

ユーラシア協会のロシア語講座の生徒さんはもちろんのこと、普段ラジオ講座などで
独学していらっしゃる方たちにはロシア語学ぶ様々な人たちと出会い、いろんな先生に
学べるチャンスです。ぜひ お出かけください。

詳細はこちらをご覧ください。

朗読大会では初級、中級、上級の最優秀者にはロシア語の賞状が贈られます。


午後からの特別授業では タチアナ・サエンコ先生の上級者向け会話クラス、
山崎タチアナ先生の中級文法復習クラス、アリビーナ・ブレンコーワ先生のやさしいロシア語による
初級者向けのクラスが開講されます。

長年ロシア語を日本人に教えてこられ、弱点を知り尽くした山崎先生の講座は
大変好評です。今年は「形容詞の比較級」がテーマとのこと。日本語堪能な
ロシア人の先生による文法講座です。いかがですか?

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第27回ロシア語特別講座報告

2016年09月19日 | ロシア語特別講座
9月11日(日)午前10時から第27回ロシア語特別講座が開催されました。
今回の特別講師は ハリコフ出身のウクライナ人 アンドリー・イヴァンチェンコ先生です。

午前中は恒例のロシア語朗読大会でした。
まず 最初は朗読の練習です。上級、中級、初級、それぞれ自分で選んだレベルのテキストを先生の指導で
しっかり練習します。

市川先生とイヴァンチェンコ先生の初級クラスです。テキストは電話での会話文です。
発音のチェックと疑問文のイントネーションに重点を置いて猛練習!
"С удовольствием "(喜んで!)という言葉の発音に一苦労。長いですよねえ。でもよく使われる表現!



こちらはブレンコーワ先生ご指導の中級テキストのクラス。ヴォルガ川とヴァズーザ川のお話です。
たくさん出て来る比較級の形、力点の変化に注意しながら、、


山崎タチアナ先生ご指導の上級クラスのテキストはプーシキン作「金の魚」の一節でした。

そしていよいよ本番です!参加者全員の前でお一人ずつ テキストを朗読します。
やっぱりちょっとあがってしまった方も、、

15人の方が朗読大会に参加され、最優秀賞に選ばれたのは 上級 武山由紀子さん、中級 長瀬宏子さん、初級 原田拓義さん
でした。特別賞には奧村志保さん。イヴァンチェンコ先生からロシア語の賞状が手渡されます。
賞品には ロシアの文学作品を朗読したCD,副賞として上級のテキストを読んだ方全員に「金の魚」の本とCDが。
また参加者全員に「金の魚」のブックレットが贈られました。これはずっと以前に難波先生のゼミナールの生徒さんたちが
共同でロシア語から訳したものです。

ランチ休憩をはさんで午後からイヴァンチェンコ先生の講演がありました。
「民話と文学者が書いた童話」という題で お話はまず 幼いこともが初めて詩的な言葉に触れるのは親が話してきかせる
お話や言葉遊びであることから始まりました。アニメーションでロシアの小さな子供たちが親と遊ぶ言葉遊びの様子や
ロシア人ならだれでも知っている民話を見せていただきました。


例えば「大きなかぶ」は日本でもロシア民話として有名です。今日の朗読上級のテキストにもなった「金の魚」もプーシキンがロシアの
民話を元に書いたということになっています。ところが、、、現在民話ということにされているお話の大半が民間に伝えられた昔話
そのままではないそうです。民話は最初は研究者に寄って取材され聞き書きが作られました。多くの文学者はそれを元により完成された
形の童話を書いて行ったのです。そこには寓話的な要素が盛り込まれたり、西洋の童話から採ったストーリーが加えられたりしていました。
プーシキンが「金の魚」を書いたころ、すでにグリム童話集が発行されていてフランス語訳もあったそうです。

また お話に出て来る「卵」や「ネズミ」の意味や形象についても面白いお話がありました。

最後はまた3グループに分かれての授業です。
イヴァンチェンコ先生のクラスでは 縞々の猫 マトロースキンのアニメーションを見ながらの
会話の授業でした。マトロースキンを家に連れてきたフョードル少年は猫嫌いのお母さんに猫を飼う
ことを反対されてしまい、とうとう猫と二人で家を出て行きますが、、、

こちらは山崎タチアナ先生の文法講座のクラスです。様々な接頭辞の付いた動詞について タチアナ先生の
熱血指導!ユーモアを交えてわかりやすい説明です。



こちらは初級の方たちを対象にしたブレンコーワ先生のやさしいロシア語でも授業です。今回のテーマは「買い物」!実際に
ロシアでお店に行ったつもりになって「いくらですか?」「このシャツは高いですね、、」と話し合います。
「いくらですか?」と聞かれたら、、もちろん「xxルーブリです」と答えなければなりません。ということは!
はい、数詞は避けてはいられません。ややこしいですが、、みなさん、頑張ります!


そして4時になりました。10時からずっとロシア語漬けの一日でみなさんちょっとお疲れのようでしたが、、
イヴァンチェンコ先生からは「みなさん、一生けん命ロシア語を勉強していらっしゃることに感動しました。これからもがんばって!」と
エールをいただきました。お茶と御菓子で一服しながらの懇親会です。


そこへ上嶋さん登場!土曜日の山崎先生の会話のクラスの生徒さんですが この9月にモスクワ音楽院創立150周年コンサートに
尺八奏者として参加され、10日に帰国されたばかりとのことでした。朗読大会の受賞者のみなさんにモスクワからのお土産を
持ってきてくださったのでした。最新の新聞とカレンダーです。


また プリャーニキという素朴なロシアの御菓子もくださったので みんなでいただきました。
ご馳走様でした。
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ロシア語特別講座参加者の方から

2015年10月10日 | ロシア語特別講座
今回の特別講座に参加されたShigeさんから 感想文をいただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、日本ユーラシア協会愛知県連主催の〝ロシア語特別講座〝にロシア語力の向上の
ため5回連続参加している。ロシア語特別講座には、①朗読大会、②特別公演、③特別授業を
有し、各々非常に興味のある授業である。①については聴者に分り易い発音、イント
ネーションを心掛け朗読しなければならず、ロシア語力向上に欠かせない又、朗読大会前の
講師の方々の指導も、優しく丁寧であり非常に分り易い。②については、ロシア語の勉強だけ
でなく、ロシアや近隣諸国の文化を学ぶことにより、幅広い知識を得ることが出来る。
③については、私が勉強してきた文法力の浅はかさ、間違いに気付かされ、文法の勉強方法を
考えさせられる。
①から③を受講し、私自身のロシア語力が5年前より数段向上しており、今後も時間が許せば、
ロシア語特別講座に積極的に参加していきたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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第26回ロシア語特別講座報告 その2

2015年10月01日 | ロシア語特別講座
午後からの授業です。

初級レベル対象の山崎タチアナ先生のクラスでは まず 耳、鼻、のど、頭、手、足など
体の部分の言葉を覚え、さらに --が痛い」と表現する練習をしました。
旅先で病気になったら大変ですが、まして外国ではこの表現ができなければほんとうに
困ることになりますね。



こちらは わかりやすい説明で評判の難波先生の文法クラス。完了体、不完了体の使い方はほんとうに
むずかしいのですが

たくさんの練習問題を解きながらじっくり勉強しました。


ダツェンコ先生の上級クラスです。
用意された対話を読みながら 細かい感情表現の勉強です。
さすがに上級でテキストもレベルが高く、難しかったとのことでした。


4時過ぎにすべてのプログラムを終えて お茶とお菓子で懇親会をしました。
今後の参考にするために率直なご意見をとお願いしたのですが プログラムに関しては
よい評価をいただけました。
運営や宣伝の方法などのヒントもいただきましたので今後にいかしたいと思います。
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第26回ロシア語特別講座報告

2015年09月25日 | ロシア語特別講座
9月6日(日)午前10時から第27回ロシア語特別講座が開催されました。ここしばらく7月末に開催してきましたが
今年は9月に。名古屋の猛暑もおさまり、ぐっと楽になりました。

最初は三つのクラスに分かれて朗読テキストの練習です。

市川先生とダツェンコ先生指導の初級テキストのクラスです。文法の説明を受けてから
じっくり発音の基本を復習、力点の位置も確認します。アクセントのないоやяの読み方も要注意です。


こちらはブレンコーワ先生の指導で中級テキストを練習しています。テキストはぐっと難しくなってゴーゴリの文章!
春の初めの自然が美しく描写されます。


山崎タチアナ先生の上級テキストのクラスです。このテキストもゴーゴリ、しかも今年の講演のテーマの「ジカーニカ
近郷夜話」の中の一節です。雄大なドニエプル川の描写でロシアの学校では子どもたちが暗唱する文だそうです。


約一時間の練習の後、いよいよ朗読大会が始まりました。人前で、しかもロシア語の文を朗読!ということで
どうしても緊張してしまい、声が小さくなってしまう人、練習ではしなかった間違いをしてしまう人、、、といろいろ
ありましたが、頑張りました!

しばらく休憩の後、最優秀者の発表です。

初級の最優秀賞に選ばれたのは上島さん。山崎タチアナ先生のクラスの生徒さんです。


中級の最優秀賞はサンクトペテルブルクで3年間小学校に通っていらしたという梯さんに。


上級の最優秀賞には山中さん。難波先生とブレンコーワ先生の労作の素敵な賞状を手ににっこり!
右手には賞品のかわいいロシアの絵本です。


特別賞には大阪から参加された納屋さんに。奥様とお二人で来てくださいました。


お昼の休憩を挟んで午後からはダツェンコ先生による「ジカーニカ近郷夜話」についてのお話です。


サンクトペテルブルクに出てきたばかりのゴーゴリはどうやら官僚としての出世をめざしていた
らしいのですが これがうまくいきません。最初の本は自費出版したのですが しばらくしてこの本は
失敗作と考え、焼いてしまったそうです。しかしこの本の出版をきっかけにゴーゴリは文学界に迎えられ
プーシキンとも知り合いになりました。当時のロシアの文学界はまだロマン主義の時代で ロシアの
読者は異文化を背景とした作品を読みたがっていました。そこで彼は自分がよく知るウクライナの風物
や神話を生かした作品を書くことを思いつき、リサーチをした上でこの「ジカーニカ近郷夜話」を
書くことにしたのでした。この本が出版された時まだ22歳でしたが 一躍有名作家になったのです。

今回の講演ではこの「ジカーニカ近郷夜話」の連作の中から「ソローチンツィの市」をとりあげて
お話していただきました。ゴーゴリは細部の描写の名人で この作品では夏の終わりのウクライナの風景、
定期市に集まる人々の服装や表情、市で売買される品々などの巧みな描写に読者はたちまちひきつけられて
しまいます。定期市は単なる売買の場ではなく、旧交を温める場、若者たちの恋の出会いの場でもありました。
普段は目にすることもない美しいものが売られる場であり、歌や芝居など娯楽の場でもあります。このお話の
ヒロイン18歳の少女パラースカはこの市に行きたくて行きたくて 連れて行ってくれるように父親に懇願します。

夢がかなって市に出かけたパラースカを見て一目で恋に落ちてしまったのが青年グリツィコーです。
パラースカの父親とはいっしょにお酒を飲んで仲良くなって 結婚させてもらえそうに思えたのですが、、
実はパラースカには意地悪な継母がいて、父親は完全に尻に敷かれているので、結婚は難航しそうです。

そこでどうしてもプラースカと結婚したいグリツィコーはジプシーに協力してもらい、この土地の人々が信じこんで
いる恐ろしい「赤いスヴィートカ」の話を利用してなんとか夢を実現しようと画策します。「スヴィートカ」とは
ウクライナ人の男性が着る長い上着のことです。地獄を追い出され、この近くに来た悪魔が着ていた赤いスヴィートカが
様々な人の手に渡り、その度にその持ち主が不幸になる、そして細かく切られてしまったスヴィートカの片袖を探して
豚の顔をした悪魔がやって来るという話なのですが、この市の近くでその悪魔を見たという人が現れてパラースカの父
やその仲間の男たちは恐怖で震えあがります。

お話はハッピーエンドでパラースカとグリツィコーの結婚で終わります。夏のウクライナの風物やおいしそうなお料理
の描写もあり、ウクライナの衣装や料理などの画像を見せていただきながらの楽しいお話でした。

この後の質問タイムでは ゴーゴリ独特のユーモアやウクライナの料理などの話が出て時間を超過して
しまいました。

--続くーー








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ロシア語特別講座 申し込み受け付け始まる!

2015年07月21日 | ロシア語特別講座
大変お待たせしました!
今年の夏のロシア語特別講座のお申込み受付が始まりました!

今年のロシア語特別講座は9月6日(日)に開催されます。特別講師は昨年に続いてイーゴリ・ダツェンコ先生です。

午前中は恒例の朗読大会です。各自レベルに合わせて選んだテキストを先生の指導のもとで1時間じっくり読む練習をした後
参加者全員の前で朗読します。ロシア語初心者の方はもちろん、学習歴の長い方も力点の位置を間違えて覚えていたり、
発音に自己流の癖がついていたりすることがあるもので この講座では先生に丁寧にチェックしてもらえるのが好評です。


午後からはポルタワ生まれのダツェンコ先生に同郷のウクライナの作家ゴーゴリの初期の名作「ジカーニカ近郷夜話」
についてお話していただきます。この作品は魔法使いや悪魔が登場する不思議なお話の連作です。ちょっと間抜けな
悪魔が登場するユーモラスな場面もあり、暗くて怖い話もあり、当時のウクライナの風俗や習慣や美しい自然も描かれ
ていてとても魅力的な読み物です。読んだことのない方はぜひ一度日本語で読んでからおでかけください。
いささか古めかしい訳ですが 岩波文庫に「ディカーニカ近郷夜話」(平井肇訳)があります。

講演の後は3グループの分かれての授業です。
初級者対象の山崎タチアナ先生の授業では「旅先で病気になったら?」という設定で体の部位や病状の訴え方などを
学習します。ベテランの山崎先生によるやさしい言葉を使ってのロシア語だけの授業です。

毎年大好評の難波先生の文法復習講座は今年は「ロシア語動詞 - 完了体と不完了体のはじめの一歩」です。
ロシア語の難関の一つ「完了体と不完了体」については以前にもこの講座のテーマに取り上げられていますが
「少し専門的になりすぎたかも」(難波先生の談)ということで今回はもう一度基本に戻ってしっかり復習します。

ダツェンコ先生の上級者対象の会話の授業では「自分の言いたいことをロシア語で表現する」、「自分から話すこと」を
目指してロシア語の表現を学びます。

夏の一日、たくさんロシア語を読み、話し、聞いて、実力アップを目指しましょう!
参加費は2500円 (日ユ協会会員とロシア語講座受講生:2,000円)です。

午後からのご参加も歓迎します。(参加費は 2000円、受講生と会員は1500円)

詳細はこちらをごらんください。
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第26回ロシア語特別講座の開催が決まりました!

2014年12月16日 | ロシア語特別講座
皆様、お待たせしました!

来年の第26回ロシア語特別講座の日程と講師が決まりました。


日時:2015年9月6日(日)午前10時から

場所:愛知民主会館 (名古屋市東区葵一丁目22-26 電話052-932-7211)

特別講師:イーゴリ・ダツェンコさん

今年の特別講座でも講師をお願いした ダツェンコさんです。
ゴーゴリの「外套」をテーマとした充実した授業はまだ記憶に
新しいところ。



ウクライナのポルタワに生まれ、言語学を専攻、キエフ言語大学を卒業後
ウィーン大学で研究をしておられましたが、縁あって名古屋に来られ、
現在はロシア語と英語の教師をしておられます。
日本ユーラシア協会の会員で ロシア語と日本語を駆使して会の活動に
協力してくださっていますが、今までに2回ロシア語サロンでもお話を
うかがっています。お話のテーマの面白さとわかりやすいロシア語には
定評があります。まさに この講座の先生にぴったりな方なのです。

今年の講演のテーマは「ジカーニカ近郷夜話」です。
ゴーゴリの名作ですが この「ジカーニカ」というのは地名で
ダツェンコさんの故郷のそばなのだそうです。

とりあえず ここまで決まっています。その他の詳しい内容はまた
後日お知らせします。

みなさん、9月6日(日)を空けておいてくださいね!

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