7月30日(日)午前10時から 第28回ロシア語特別講座が始まりました。
今年の特別講師はキエフ出身のウクライナ人 タチアナ・サエンコ先生です。
「初めて参加する人も多い。緊張するのでいきなりテキストの勉強ではなく ウォーミングアップが
会った方がよい。」というご意見があり、今年は初めての試みとして テキスト朗読の勉強に入る前に ロシア語の早口言葉の
練習が ありました。
Шла Саша по шоссе и сосала сушки.
На дворе трава. на траве дрова.
ごく簡単な文章ですが これを”正しい発音で”早く言うのはけっこう
大変、、ブレンコーワ先生の後について何度も練習しました。
口がほぐれたところで 初級、中級、上級に分かれて それぞれテキストを読む練習です。
中級クラスはロシア語詳解辞典の編者であるダーリについての文章、上級クラスは「静けさ」に
ついての美しい文です。
朗読大会は ロシア語学習者で”ロシア語のわかる”日本人の前で ロシア語のテキストを一人で
朗読する、、というので躊躇される方もあるのですが その前の練習タイムでは 発音や力点の
確認の他、文章を読むにあたって息継ぎをすべきところ、イントネーションについても
細かく丁寧な指導があり、独学の方はもちろん、長く講座に通って勉強している人も 自分の
ロシア語を見直す場となり、「やはり参加してよかった」という声が聴かれます。
全部で15名の方が参加され、上手に朗読された方が多く、最優秀者の審査に時間がかかって
しまいましたが、発音の正確さ、自然さ、プレゼンテーション力などが評価され、上級は鈴木由香さん、
中級は兼丘裕士さん、初級は山本優希さんが最優秀者に選ばれました。山本さんは初参加でしたが
正確な発音で自然な読み方、勉強法をお聞きしたところ、参考書とCDを片手にまったくの独学
とのことでみんなびっくり!
また特別賞は やはり初参加の鳥居優希さんに送られました。鳥居さんは4月からロシア語講座の
初級クラスと会話クラスに通って猛勉強中です。
ロシア語の賞状を手にサエンコ先生と記念撮影する受賞者のみなさん
ランチタイム休憩の後はサエンコ先生の講演「ロシア語のアルファベットの歴史」です。
ロシア語の文字は「キリル文字」と呼ばれ、ギリシャ語のアルファベットをもとにキリルという僧が考案して
広めたという風に聞いている方が多いと思います。でもサエンコ先生のお話によると ヴィザンチウム帝国の
皇帝にスラブ人のためのアルファベットの考案を命じられたのはギリシャのテッサロニキに住んでいたキリルと
メフォージー と言う兄弟であるが 彼らの考案した文字は「グラゴール文字」というもので いわゆるキリル
文字はその後にクリメント・オフリツキーという人物によって作られたという説が主流になっているのだそうです。
この最初のキリル文字はギリシャ語のアルファベットにスラヴ語に特有の発音を現す文字も加えられて43文字もありました。
この後、ピョートル大帝によるロシア語の改革があり、余分な文字が削除されたり、その文字が復活したり、新たに
加えられたりしました。この時代に小文字が使われるようになりました。それまでは大文字だけで書いていたのです。
アラビア数字を導入したのもピョートル大帝で、それまでは数字も文字で書かれていたのでした。
この後にも科学アカデミーによるロシア語の改革があり、さらに革命後の1918年にも改革があって 現在のアルファベットに
なりました。昔のアルファベットやイコンに書かれた言葉など 何枚もの画像を見せていただきましたが 昔に比べて
スペリングはずっと簡単になっていることがよくわかりました。
最後は再び3グループに分かれての授業です。
こちらは初級のクラスです。ブレンコーワ先生の指導で食べ物の買い物について勉強しました。
お客様が「食パンを2斤、リンゴジュース3本と イチゴを1キロください!」と注文します。
パン、ジュースの瓶、くだものを数える単位がそれぞれある上に、1、2-4、5以上の場合と
あとに続く名詞の格が変化するややこしい問題もあって お客様も大変ですが
お店の人を演じる方も「全部で247ルーブルです。」と数詞を駆使して答えなければなりません。
たかが数詞、されど数詞!避けては通れません。
タチアナ 山崎先生の文法クラスでは「形容詞の比較級」がテーマです。
よく使われる形容詞ほど不規則なものが多いのですね。知ってはいても、それが
とっさの時にすぐ口から出るか、、というと なかなか思うようにはいきませんね。
ふーっ、4時過ぎてやっとすべてのプログラムが終わりました。かなりお疲れのお顔の方も
ありましたが 充実した一日でした。
最後はお茶とお菓子でくつろぎながらの懇親会でした。
当協会のロシア語講座には様々な時間帯にいろいろなクラスがあるのですが、それでも仕事の都合や
家が遠いなどの理由でなかなか通ってはいただけない方があります。独学の方たちからは「初めてロシア語を
勉強している人に会い、朗読大会でその方たちのロシア語を聞いて刺激を受けた」という感想をいただきました。
今後も いろいろな行事に参加していただけるとよいのですが。
また「せっかくのよい企画なのに参加者が少なくもったいない」と言ってくださった方もありました。
宣伝の方法もこれからまた考えていかなくてはと思います。
サエンコ先生からは「みなさんのロシア語に対する熱意に感激しました。生徒さんたちも先生方も!ぜひこれからも続けて行って
ください。」とエールを送っていただきました。
午後からの参加者を含めて全部で22名の参加でした。皆様 ありがとうございました。
今年の特別講師はキエフ出身のウクライナ人 タチアナ・サエンコ先生です。
「初めて参加する人も多い。緊張するのでいきなりテキストの勉強ではなく ウォーミングアップが
会った方がよい。」というご意見があり、今年は初めての試みとして テキスト朗読の勉強に入る前に ロシア語の早口言葉の
練習が ありました。
Шла Саша по шоссе и сосала сушки.
На дворе трава. на траве дрова.
ごく簡単な文章ですが これを”正しい発音で”早く言うのはけっこう
大変、、ブレンコーワ先生の後について何度も練習しました。
口がほぐれたところで 初級、中級、上級に分かれて それぞれテキストを読む練習です。
中級クラスはロシア語詳解辞典の編者であるダーリについての文章、上級クラスは「静けさ」に
ついての美しい文です。
朗読大会は ロシア語学習者で”ロシア語のわかる”日本人の前で ロシア語のテキストを一人で
朗読する、、というので躊躇される方もあるのですが その前の練習タイムでは 発音や力点の
確認の他、文章を読むにあたって息継ぎをすべきところ、イントネーションについても
細かく丁寧な指導があり、独学の方はもちろん、長く講座に通って勉強している人も 自分の
ロシア語を見直す場となり、「やはり参加してよかった」という声が聴かれます。
全部で15名の方が参加され、上手に朗読された方が多く、最優秀者の審査に時間がかかって
しまいましたが、発音の正確さ、自然さ、プレゼンテーション力などが評価され、上級は鈴木由香さん、
中級は兼丘裕士さん、初級は山本優希さんが最優秀者に選ばれました。山本さんは初参加でしたが
正確な発音で自然な読み方、勉強法をお聞きしたところ、参考書とCDを片手にまったくの独学
とのことでみんなびっくり!
また特別賞は やはり初参加の鳥居優希さんに送られました。鳥居さんは4月からロシア語講座の
初級クラスと会話クラスに通って猛勉強中です。
ロシア語の賞状を手にサエンコ先生と記念撮影する受賞者のみなさん
ランチタイム休憩の後はサエンコ先生の講演「ロシア語のアルファベットの歴史」です。
ロシア語の文字は「キリル文字」と呼ばれ、ギリシャ語のアルファベットをもとにキリルという僧が考案して
広めたという風に聞いている方が多いと思います。でもサエンコ先生のお話によると ヴィザンチウム帝国の
皇帝にスラブ人のためのアルファベットの考案を命じられたのはギリシャのテッサロニキに住んでいたキリルと
メフォージー と言う兄弟であるが 彼らの考案した文字は「グラゴール文字」というもので いわゆるキリル
文字はその後にクリメント・オフリツキーという人物によって作られたという説が主流になっているのだそうです。
この最初のキリル文字はギリシャ語のアルファベットにスラヴ語に特有の発音を現す文字も加えられて43文字もありました。
この後、ピョートル大帝によるロシア語の改革があり、余分な文字が削除されたり、その文字が復活したり、新たに
加えられたりしました。この時代に小文字が使われるようになりました。それまでは大文字だけで書いていたのです。
アラビア数字を導入したのもピョートル大帝で、それまでは数字も文字で書かれていたのでした。
この後にも科学アカデミーによるロシア語の改革があり、さらに革命後の1918年にも改革があって 現在のアルファベットに
なりました。昔のアルファベットやイコンに書かれた言葉など 何枚もの画像を見せていただきましたが 昔に比べて
スペリングはずっと簡単になっていることがよくわかりました。
最後は再び3グループに分かれての授業です。
こちらは初級のクラスです。ブレンコーワ先生の指導で食べ物の買い物について勉強しました。
お客様が「食パンを2斤、リンゴジュース3本と イチゴを1キロください!」と注文します。
パン、ジュースの瓶、くだものを数える単位がそれぞれある上に、1、2-4、5以上の場合と
あとに続く名詞の格が変化するややこしい問題もあって お客様も大変ですが
お店の人を演じる方も「全部で247ルーブルです。」と数詞を駆使して答えなければなりません。
たかが数詞、されど数詞!避けては通れません。
タチアナ 山崎先生の文法クラスでは「形容詞の比較級」がテーマです。
よく使われる形容詞ほど不規則なものが多いのですね。知ってはいても、それが
とっさの時にすぐ口から出るか、、というと なかなか思うようにはいきませんね。
ふーっ、4時過ぎてやっとすべてのプログラムが終わりました。かなりお疲れのお顔の方も
ありましたが 充実した一日でした。
最後はお茶とお菓子でくつろぎながらの懇親会でした。
当協会のロシア語講座には様々な時間帯にいろいろなクラスがあるのですが、それでも仕事の都合や
家が遠いなどの理由でなかなか通ってはいただけない方があります。独学の方たちからは「初めてロシア語を
勉強している人に会い、朗読大会でその方たちのロシア語を聞いて刺激を受けた」という感想をいただきました。
今後も いろいろな行事に参加していただけるとよいのですが。
また「せっかくのよい企画なのに参加者が少なくもったいない」と言ってくださった方もありました。
宣伝の方法もこれからまた考えていかなくてはと思います。
サエンコ先生からは「みなさんのロシア語に対する熱意に感激しました。生徒さんたちも先生方も!ぜひこれからも続けて行って
ください。」とエールを送っていただきました。
午後からの参加者を含めて全部で22名の参加でした。皆様 ありがとうございました。