1月28日午後2時から4時までロシア語教室でサモワールお茶会を開きました。
4年ぶりの開催となりましたが11名が参加(会員8名その他3名)が参加、
サモワールとロシア人ゲストを囲んで楽しいひとときを過ごしました。
今回のゲストはヴォルガ川の畔にあるサラトフ州ブラコーヴォ出身の小川
マリアさんでした。マリアさんは2011年に初来日、最初は東京で日本語学校にも
通われたそうです。日本人と結婚され現在は名古屋にお住まいです。いっしょに
来てくださったご主人の小川さんは弁護士で、とてもロシア語がお上手な方
でした。「家ではいつもロシア語でしゃべってしまい、日本語の勉強にならない」
とマリアさん。彼女は日本のアニメが大好きで、特にスタジオジブリの「トトロ」
の大ファンとのことです。
「日本は大好きだけど ただひとつ困るのが故郷まで遠すぎること」とおっしゃ
っていたのでどれくらい遠いのかお聞きしました。まずモスクワまで飛行機で
行って、そこから電車で12時間!サラトフには最近ガガーリン空港という新しい
空港ができたのですが、そこまで飛行機で行っても、さらに車で3時間かかる
そうです。ロシアの広さに参加者からため息がでました。
日本のロックバンドではBUCK-TICK がお好きだそうでしたが、参加者の中では
このバンドを知っていたのはお一人だけでした。
ロシア語教室は真ん中のテーブル二つをくっつけて長いテーブルを作り、クロスを
かけていつもと違う雰囲気です。お皿は紙皿、フォークやカップも不揃いの
ありあわせですが、お花も飾ってお茶会の始まりです。サモワールでお湯を
沸かしたのですが、、このサモワールは安原理事長がロシアのお土産に買って
きたものでロシア仕様、そのままでは日本のコンセントにコードをつなぐことが
できません。差し込みプラグの形が違うのです。それで日本のコンセントに
差し込めるプラグを買ってきてコードをつなぎました。試運転ではなんとか
お湯が沸かせたのですが、ロシアでは220W、日本では100Wですので
そのせいもあるのかお湯は湧いてくるんですがなかなか沸騰させることができません。
しかたなくティファールの助けを借りることにしました。
テーブルの上にはフルーツケーキ、シャルロトカ(リンゴのケーキ)、チョコ
レートなどのお茶菓子が並びました。
柿で有名な大垣から参加された会員の中森さんからは柿を使った御菓子のさし
いれがありました。またできるだけロシア風の食べ物を味わっていただきたく、
ビーツを使った料理「ヴィネグレット」(ビーツ、じゃがいも、ニンジン、
キュウリのピクルスなどのサラダ)や「スクンブリア・ポッド・シューボイ」
(ビーツのサラダ、鯖の酢漬けとタマネギのサワークリーム和え、ポテトサラダを
重ねたもの)、キノコのサワークリーム和え、ライ麦パンなどをお出ししました。
ちなみにこのビーツも会員の中山さんが差し入れてくださったものです。
今回の参加者の中には大学でロシア語専攻だった方、留学や仕事でロシアや
ウズベキスタン、エストニアなどに住んでいた方々もいらしてロシア語で話して
くださり、また初級の生徒さんも頑張ってロシア語で自己紹介してくださいました。
「日本で驚いたことは?「」日本に来る前に想像していた日本と現実の日本は
ちがっていたか?」「日本人と結婚して日本に来ることにご両親は反対されな
かったのか?」(マリアさんは一人っ子とのこと)、「彼女が好きだという村上
春樹の小説のこと」など様々な質問が出てマリアさんは丁寧に答えてくださいました。
あっという間に2時間が経って名残を惜しみながら記念撮影。
後片付けも皆さんにお手伝いいただき、短時間で終わりました。ありがとう
ございました。
マリアさんはみなさんがロシアに興味を持っていてくださること、そしてロシア語で
話してくださったことをとても喜んでおられたそうです。
「ユーラシア協会の行事に参加しても会員同士がゆっくりおしゃべりをする時間が
なかなかなく、こういう場がもっとあればよいのに」という声も聞こえてきました。
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