2月28日(日)午後2時からロシア語サロン番外編が開催されました。
今回のゲストスピーカーは 京都出身のバックパッカー 蜷川明子さんです。
今までバックパッカーとして一人旅した国は20か国以上になるという彼女は
去年の9月からロシアを約一か月旅してきました。宿泊は主としてユースホステル。
ごく安い料金で宿泊でき、ロシア人と交流もできるユースホステルの実情やロシアを自由に
旅するノウハウなどを聞かせていただきたく 今回のサロンを企画しました。
長年愛用のバックパックを背に蜷川さん登場!
ビザが必要なこと、言葉で困りそう、情報が少ない、などの理由でロシアはバックパッカーに敬遠される国だ
そうです。彼女がそんなロシアへ行ってみようと思ったのはロシアに行って来たバックパッカー仲間が
「ロシアはヤバイ!びっくり仰天」というので興味をそそられたからだとか。
またフィンランドからエストニアに向かう船で隣にいたフィンランド人に「フィンランドからエストニアも近くて
良いけど、サンクトペテルブルクも近いのよ」と言われて 今まで入り辛いイメージだったロシアが急に実感を
持って近づいた感じがしたのもロシアに行くきっかけのひとつだったとのことでした。
今まで行った国の中ではインドとロシアが好きという彼女の最初のロシア旅行は2014年の
夏でした。この時はロシアとバルト三国を3か月旅しました。この旅の後で ユーラシア協会
愛知県連のロシア語講座初級クラスでロシア語の勉強を始め、現在は中級クラスで勉強しています。
「キリル文字が読めると便利だし、心強い。片言でもロシア語ができるとロシアの人たちは喜んで
くれて、ぐっと反応がよくなり、楽しかった」とのことでした。
サロンでのお話はまずビザの取り方から始まりました。名古屋からだと大阪の領事館に申請書を
出しに行き、(申請書、パスポート、写真、招待状持参)ビザがもらえたら受け取りに行かなくては
なりません。招待状は 「ロシア、ビザ、旅行社」などのキーワードでインターネット検索し
ロシアの旅行社を探して、だいたいの旅程を決めて 3000円程度の手数料を払って依頼し
招待状を出してもらいます。このメールのコピーも領事館に持参します。
旅行の計画の第一歩からインターネットが必要、どころか不可欠なわけです。
同じくネットを通じて「ロシアビザセンター」に依頼するという方法も紹介していただきました。
次は宿探しですが booking.com などホテル探しのサイトで 国名と町の名前を入れて検索すると
安い順番でユースホステルやホテルなどが出てきます。場所や泊まった人の評価などをチェックして
宿を予約します。蜷川さんはたいていは最初の宿だけ決めておいて後は現地で考えるのだそうです。
彼女が泊まったホステルとはどんなものかといいますと、ほとんどは2段ベッドの8人部屋、
男女の区別なし、トイレやシャワーは共用、共用のキッチン付き、施設内は禁酒、禁煙、、
という感じで宿泊費は1000円+アルファくらいと驚きの安さです。
あたりはずれはあるものの、だいたいは清潔で快適だそうです。また高いホテルに泊まらない
普通のロシア人がいっぱいいるのもロシア語を話す旅行者にとってはいい条件かもしれません。
旅行者だけでなく ここに長期滞在して学校に通ったり仕事に行ったりしているロシア人も
いるそうです。
外国人旅行者が困ることは こういうホステルはたいてい大きな建物の一部を改装して
作られていることが多くて看板もなく、近くまで行ってもどこから入れるのかわからなか
たっりすること。
ユースホステルの他に今のロシアでは Air B&B (一般住宅にホームステイ)することも
できますし, カウチサーフィン(couchsurfingー友達を自分の部屋のカウチに泊めて
あげるような気持で見知らぬ旅行者を自宅に泊めること。サイトに登録している人のみが
対象で原則宿泊費は無料)を利用することもできます。
蜷川さんはカウチサーフィンで連絡してきた外国人を京都の自宅に泊めた経験もあり、ご自分も
ロシアでカウチサーフィンで探した人のお宅に泊めてもらったとのことです。
「ロシアは怖くないですか?」「治安が悪いのでは?」「テロはありませんか?」などはよく
聞かれる質問ですが、、、
スリはどこでもいるので お財布は肩掛けポシェットに入れて 上から薄手のパーカーを
はおり、薄いストールを首から前にかけてわかりにくくするなどの工夫をしたり、
ホステル内でもシャワーの時も貴重品を部屋に置きっぱなしにしない、寝る時は胸に抱いて
寝るなど用心していたとのことでした。酔っ払いやドラッグ中毒らしき人も見かけたそうで
すが 身の危険を感じるようなことはなかった、悪徳警官にも会ったことはないと話して
おられました。
こういう旅行に不可欠なものはスマートホンなどネットにつながるもの、
持って行って便利に使えるものは指さし会話帳、爪切り、
蜷川さんが必ず持って行くものはミネラル、ビタミンなどのサプリメント
(野菜や魚など思うような食事がとれないこともあるので)
バックパッカーとしての旅行で大切なことは「疲れないこと」だそうでした。
疲れていてはいざという時に正しい判断ができなかったり、不注意になったり
して困ったことになりがちです。「疲れないことが身を守るのです。」と蜷川さん。
具体的には 一日のスケジュールをタイトにし過ぎないことです。名所見物は
一日2か所までにして早めに切り上げ、明るいうちにホステルに着くということも
大切なことです。ホステルはみつけにくいところにあることが多いので そこに
たどり着くまでも冒険のようなもの。
彼女はこの3月末から再び旅に出ます。今回はイランからトルクメニスタン、ウズベキスタン、
キルギス、カザフスタン、タジクスタン、中国を3か月かけて旅する予定だそうです。
安全で楽しい旅になりますように!
情報満載の楽しいお話でした。様々な質問にも丁寧に答えてくださってありがとうございました。
最後に彼女を囲んで記念撮影を。
蜷川さんの旅のブログはこちら。
今回のゲストスピーカーは 京都出身のバックパッカー 蜷川明子さんです。
今までバックパッカーとして一人旅した国は20か国以上になるという彼女は
去年の9月からロシアを約一か月旅してきました。宿泊は主としてユースホステル。
ごく安い料金で宿泊でき、ロシア人と交流もできるユースホステルの実情やロシアを自由に
旅するノウハウなどを聞かせていただきたく 今回のサロンを企画しました。
長年愛用のバックパックを背に蜷川さん登場!
ビザが必要なこと、言葉で困りそう、情報が少ない、などの理由でロシアはバックパッカーに敬遠される国だ
そうです。彼女がそんなロシアへ行ってみようと思ったのはロシアに行って来たバックパッカー仲間が
「ロシアはヤバイ!びっくり仰天」というので興味をそそられたからだとか。
またフィンランドからエストニアに向かう船で隣にいたフィンランド人に「フィンランドからエストニアも近くて
良いけど、サンクトペテルブルクも近いのよ」と言われて 今まで入り辛いイメージだったロシアが急に実感を
持って近づいた感じがしたのもロシアに行くきっかけのひとつだったとのことでした。
今まで行った国の中ではインドとロシアが好きという彼女の最初のロシア旅行は2014年の
夏でした。この時はロシアとバルト三国を3か月旅しました。この旅の後で ユーラシア協会
愛知県連のロシア語講座初級クラスでロシア語の勉強を始め、現在は中級クラスで勉強しています。
「キリル文字が読めると便利だし、心強い。片言でもロシア語ができるとロシアの人たちは喜んで
くれて、ぐっと反応がよくなり、楽しかった」とのことでした。
サロンでのお話はまずビザの取り方から始まりました。名古屋からだと大阪の領事館に申請書を
出しに行き、(申請書、パスポート、写真、招待状持参)ビザがもらえたら受け取りに行かなくては
なりません。招待状は 「ロシア、ビザ、旅行社」などのキーワードでインターネット検索し
ロシアの旅行社を探して、だいたいの旅程を決めて 3000円程度の手数料を払って依頼し
招待状を出してもらいます。このメールのコピーも領事館に持参します。
旅行の計画の第一歩からインターネットが必要、どころか不可欠なわけです。
同じくネットを通じて「ロシアビザセンター」に依頼するという方法も紹介していただきました。
次は宿探しですが booking.com などホテル探しのサイトで 国名と町の名前を入れて検索すると
安い順番でユースホステルやホテルなどが出てきます。場所や泊まった人の評価などをチェックして
宿を予約します。蜷川さんはたいていは最初の宿だけ決めておいて後は現地で考えるのだそうです。
彼女が泊まったホステルとはどんなものかといいますと、ほとんどは2段ベッドの8人部屋、
男女の区別なし、トイレやシャワーは共用、共用のキッチン付き、施設内は禁酒、禁煙、、
という感じで宿泊費は1000円+アルファくらいと驚きの安さです。
あたりはずれはあるものの、だいたいは清潔で快適だそうです。また高いホテルに泊まらない
普通のロシア人がいっぱいいるのもロシア語を話す旅行者にとってはいい条件かもしれません。
旅行者だけでなく ここに長期滞在して学校に通ったり仕事に行ったりしているロシア人も
いるそうです。
外国人旅行者が困ることは こういうホステルはたいてい大きな建物の一部を改装して
作られていることが多くて看板もなく、近くまで行ってもどこから入れるのかわからなか
たっりすること。
ユースホステルの他に今のロシアでは Air B&B (一般住宅にホームステイ)することも
できますし, カウチサーフィン(couchsurfingー友達を自分の部屋のカウチに泊めて
あげるような気持で見知らぬ旅行者を自宅に泊めること。サイトに登録している人のみが
対象で原則宿泊費は無料)を利用することもできます。
蜷川さんはカウチサーフィンで連絡してきた外国人を京都の自宅に泊めた経験もあり、ご自分も
ロシアでカウチサーフィンで探した人のお宅に泊めてもらったとのことです。
「ロシアは怖くないですか?」「治安が悪いのでは?」「テロはありませんか?」などはよく
聞かれる質問ですが、、、
スリはどこでもいるので お財布は肩掛けポシェットに入れて 上から薄手のパーカーを
はおり、薄いストールを首から前にかけてわかりにくくするなどの工夫をしたり、
ホステル内でもシャワーの時も貴重品を部屋に置きっぱなしにしない、寝る時は胸に抱いて
寝るなど用心していたとのことでした。酔っ払いやドラッグ中毒らしき人も見かけたそうで
すが 身の危険を感じるようなことはなかった、悪徳警官にも会ったことはないと話して
おられました。
こういう旅行に不可欠なものはスマートホンなどネットにつながるもの、
持って行って便利に使えるものは指さし会話帳、爪切り、
蜷川さんが必ず持って行くものはミネラル、ビタミンなどのサプリメント
(野菜や魚など思うような食事がとれないこともあるので)
バックパッカーとしての旅行で大切なことは「疲れないこと」だそうでした。
疲れていてはいざという時に正しい判断ができなかったり、不注意になったり
して困ったことになりがちです。「疲れないことが身を守るのです。」と蜷川さん。
具体的には 一日のスケジュールをタイトにし過ぎないことです。名所見物は
一日2か所までにして早めに切り上げ、明るいうちにホステルに着くということも
大切なことです。ホステルはみつけにくいところにあることが多いので そこに
たどり着くまでも冒険のようなもの。
彼女はこの3月末から再び旅に出ます。今回はイランからトルクメニスタン、ウズベキスタン、
キルギス、カザフスタン、タジクスタン、中国を3か月かけて旅する予定だそうです。
安全で楽しい旅になりますように!
情報満載の楽しいお話でした。様々な質問にも丁寧に答えてくださってありがとうございました。
最後に彼女を囲んで記念撮影を。
蜷川さんの旅のブログはこちら。
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