星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(31) 千客万来

2006年09月15日 06時50分04秒 | Weblog

8月中旬から今日までの一ヶ月の間に3組のご夫婦が我が家に遊びに来てくれました。ゴルフをしていない時は暇を持て余すだろうから、暇つぶしの相手をしてもらうべくお誘いしてあったのです。

最初のS夫妻とはマリナーズvsヤンキース戦を観戦にシアトルに行ってきました。怪我の回復が長引き松井が欠場したのは残念でしたが、イチロー、城島がそれなりに活躍し、ベルトレーのホームランでマリナーズがサヨナラ勝ちするなど、見所タップリの面白い試合でした。マリナーズにチャンスが来たら振り回すようにと入り口で配られた応援用のタオルを何度も何度も振りかざすチャンスが訪れた、マリナーズファンにとっては申し分の無い試合展開でした。

我々の席の前方に陣取るオバサンが腰を振ったりダンスしたりとノリノリで、テレビカメラに幾度となくとらえられ、球場のスクリーンにも何度も映し出されていたのに便乗して我々の「タオル振り」もスクリーンに映し出されました。NHK衛星放送で間違いなく中継されている試合だからと大いに気合入れて目立つように振舞ったのですが・・・・。どうやらテレビでコマーシャルを流している時間の穴埋めに球場のスクリーンにだけ映し出される限定モノだったようで・・・・、ガックリ。
(腹いせと言うわけではありませんが、このタオル、その後ゴルフボール拭きの雑巾に成り下がって私のゴルフバックにくくりつけられています。)

それにしても、リーグ最下位でいくら応援しても埒の明かないホームチームに、いわば消化試合みたいなゲームに、4万人になんなんとするファンが駆けつけるのを見るにつけ、プロ野球観戦が市民の娯楽の一部として立派に定着していることを実感します。カクテル光線に映える天然芝のボールパーク、あの手この手のファンサービスが多くのファンをひきつけるのでしょう。この日も元クローザー長谷川が始球式に登場、万雷の喝采を浴びていました。日本のプロ野球のようなドンチャン騒ぎの鳴り物が入らない応援が好感もてます。

2番目のO夫妻は一年の半分以上を海外各地を旅行して回る外国通で、スカイプを重宝に使いこなしているようで、我々への土産にスカイプフォンを下さった方です。新たなオモチャが手に入り、これまた新たな世界が拓けるようで有難い限りです。

O夫妻とは一泊の温泉・ゴルフ遠足に出かけました。カナディアンロッキーの中心部バンフに向かう途上、ケロウナから2時間半で行けるRevelstokeという古い町が目的地です。(http://www.cityofrevelstoke.com/ 参照)
1920年代に手作りで完成されたRevelstoke Golf Clubは一度プレーする価値ありと知人から勧められ、温泉大好き人間として調査済みのNakusp温泉とのパッケージツアーでしたが、結論から言うとゴルフ場は大満足、温泉はイマイチ、イマニでした。

源泉一リットル中の硫黄含有量が209ミリグラムの硫黄泉との前触れに期待しすぎたのでしょうか、硫黄の匂いもなく、白濁もしておらず、肌がつるつるする湯でもなく、ただの温水プールなのです。38℃の大きなプールは大勢の人が突っ立って談笑している普通のプール。脇の42℃の小さなプールの方はカナダ人には熱過ぎるのか、さすがに浸かっている人はまばらです。近くの緑濃い山に視線を投じ、森林浴だと無理矢理自分に言い聞かせるものの、手に掬った温泉で顔をブルブルッと撫でても、鼻に入るのはプールによくある「カルキ臭」。次の温泉に期待したいと思っています。(ナカスプ温泉はhttp://www.nakusphotsprings.com/hotsprings.htm 参照)

今朝帰途に着いた第3組目のH夫妻とも滞在中に温泉・ゴルフ遠足に出かける計画でしたが、なんせ土地のだだっ広いカナダ、場所の移動だけで1日5~6時間400キロほどドライブせねばならないこともあって、「疲れに行くようなものだから」と予定を変更。近場の観光とゴルフ、ショッピングで身体を休め、食後の「勝負!」に重点を移した毎日でした。団体旅行では味わえない「柔軟な」旅程にご満足いただけたものと確信しています。

3組のご夫妻の来訪を受け、退屈するどころかBed & Breakfastの番頭みたいな役回りで楽しく、忙しく過ごさせていただきました。そのうち商売始められそうなくらいの勢いです。商売熱心(勝負熱心?)な女将が接客疲れからダウンしないことを祈っています。

次のお客様をお迎えするために部屋の掃除とベッドメイクに取り掛かりま~す!