ゴルフの公式試合にも使える堂々のチャンピオンシップコース(Championship course)に対して、パー3のショートコースだけであったり、9ホールだけのコースをExecutive Courseと呼んでいます。「Executive」を英和辞典で調べても、どの用法例にも合致せず、なぜExecutiveと称するのかは、今度誰かに訊いてみようと思います。
我が家から10分ほどのショッピングセンターの裏手にあることは知っていながら、一度も行ったことのなかったAspen Grove Golf Courseに今日行ってみて、なかなかの物であることを思い知らされました。
1600ヤード、パー27、パー3のショートホールが9ホールあるExecutive courseです。
一番短くて144ヤード、一番長いのが211ヤード、その間に170~200ヤードの変化に富んだパー3ホールが続き、なかなか侮れません。アベレージゴルファーにはショートホール攻略の練習には格好のコースです。ゴルフを始めたばかりの初心者にとっては普通の18ホールのコースは荷が重いものですが、ここならそれほど上手なゴルファーは来ていないし、ほとんどのプレイヤーが初心者ないしはアベレージ以下の「散歩がてら」のお遊びゴルファーだから、気楽に回れるのが一番の良さです。
ゴルフ初心者のくせに練習嫌い、したがって当たり前のことながら思うようにゴルフの上達しない我が女房、「もうゴルフなんか止めようかな」が半ば口癖になっていました。アベレージ以上のゴルファーがプレーするチャンピオンシップコースで前の組に遅れないように、後の組に迷惑かけないようにと、自分のゴルフをする前に諸々のプレッシャーを全身に受け、ガチガチになっていて、ゴルフを「楽しむ」なんてレベルではまったく無かったはずです。
何よりもボールを打ったときの爽快感に代表される、ゴルフの「楽しさ、面白さ」を体感する前に、自己流の生半可な知識で教えようとする私と喧嘩しながら「練習のいやらしさ」から入ってしまった女房のゴルフ。このネガティブ・スパイラルから脱して「ゴルフって面白い、楽しいもの」と思えるようにするしか処方箋はありません。
そんなときにめぐり会ったAspen Grove Executive Course。渡りに船、地獄で仏。なんせ前の組は20分前にスタートして、後ろは30分間誰もスタートしないのです。ゼロプレッシャーです。背負ったゴルフバッグも軽く感じられるほどの平坦なコース。一度失敗しても何度でも打ちなおせる気楽さ。女房のショットに力が漲って来るのが感じられます。気楽に打つから、これまでにはあまり見られなかったような「カポ~ン」とクラブが仕事をするグッドショットが連発しました。いいぞいいぞ!
私は私でグリーン周りのアプローチを転がしてみたり、ピッチエンドランで攻めてみたりと何度もグリーン周りを右往左往して実戦さながらの技術研鑽の反復です。一時間半近くかけて9ホールを終えたときには、「もう一回りする?」なんて強気の発言をする女房をなだめて家路につきました。
9ホール15ドル、18ホール25ドルで半日楽しく遊ぶのが良いか、チャンピオンシップコースで60~80ドル払って一日中苦労するのが良いか、答えは明白ですね。
ガンバレかあちゃん!!