星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(62) オールスター・ゲーム

2007年07月12日 04時50分02秒 | Weblog

またまたイチローがとてつもない快挙をやってくれました。オールスター戦で3打数3安打1ホームラン2打点でMVP獲得!しかも78年の歴史を誇るオールスターゲームで初めての"inside the ball park home run"、いわゆるランニングホームランです。

昨年のワールドベースポール選手権で、イチローが先頭打者ホームランを打った相手投手、San Diego PadresのJake Peavyが今日のナショナルリーグ先発ピッチャーと聞いて、なんとなく打ってくれそうな予感はありました。第一打席のファーストストライクをキッチリ叩いて一、二塁間をやぶるライト前ヒット。続く第二打席は外角低めのボールをイチローにしかできないようなバットコントロールでちょこんと合わせ、三塁手の後方レフト前に落とす、いかにもイチローらしいヒットで早くもマルチヒット達成です。

綺羅星の如きスーパースターが出番を待つオールスターゲーム、第三打席に立てた幸運を楽しむように振ったバットが快音を残し右翼スタンドに向かってボールが飛んで行きました。あわやホームランかと思われた球がフェンスに当たり、さしもの名手Ken Griffyもクッションボールの処理にもたつく間にイチローは二塁、三塁ベースをトップギアーで駆け抜け、滑り込むこともなく涼しそうな顔で悠々とホームベースを駆け抜けてランニングホーマー達成です。ヒーローを迎えるチームメートとのハイタッチが続く中で初めて満面に笑みを浮かべて、ちょっと照れた表情も見せながら喜びを噛み締めているようでした。

この大舞台でこれだけの大仕事を成し遂げたイチロー、VIPに選ばれた後のインタビューで「ようやく7年目のオールスターでボクの『作品』が表現できた気がします」と淡々と芸術家のように一言一言噛みしめながら物静かに語っていました。

私を含めて周りの日本人だけが大興奮状態でだったのでしょうか?

イチローの活躍の陰で目立たなかったけど、7回の打者三人をキッチリと凡退にし止めたドジャースの斉藤、出番こそ無かったけど夢の舞台のブルペンでウオームアップするレッドソックスの岡島、どちらもすごく輝いて見えました。シーズン後半の活躍が楽しみです。

結果は分かっているのに、昨日の興奮を再確認したくて日米のメディアのニュース欄をインターネットで漁りまくって楽しんでいる私は根っからのMLBファン、日本人メージャーリーガー・ファンです。