アルゼンチンに一年間留学するために世界各地から集まった高校生にまじって、短期留学組の我々もオリエンテーションを済ませ、いよいよホームステイ先のコルドバに向けて出発です。ブエノスアイレスから700キロほど離れたコルドバへの移動は空路とばかり思い込んでいたら、なんと8時間かけての夜行バスとのことで先ずビックリ。そりゃそうでしょう、何百人と居る高校留学生をいちいち飛行機で運んでいたらいくら予算があっても足りません。頭では分かっちゃいるんですが・・・・。
ベッドとまでは行かないまでも、深くリクライニングする寝台席(Cama seat 因みにCamaとはスペイン語でベッドのこと)の完備した夜行バス。二階のSemi Camaに比べたらゆっくりくつろげて充分に睡眠可能でした。これで100ペソ(約4000円)とはずいぶんと割安感溢れる交通手段です。
日本の国土の10倍もあるアルゼンチンでは、長距離輸送の庶民の足としてこの長距離夜行バスのネットワークが四通八達しているのです。コルドバでの研修が終わってブエノスアイレスに戻る時もこのバスのお世話になる予定です。なんせ学生の身ですから贅沢は言えません。若さと体力の勝負です!
確か、この一週間ぐらい後に死者20人を出したバスと列車との衝突事故があり、遠い日本でも報道されたようです。ブエノスアイレスのバスターミナルには90台が同時に発着できるプラットフォームがあったので、少なく見積もっても一晩に数千人が各地に向けて出発して行く計算になりますね。
別の項で書くことになると思いますが、あの運転マナーで、あのスピードでぶっ飛ばせば事故が起こらないのが不思議だし、現に各地で交通事故が起こっているのを目撃しているので、車好きの私でも自分で運転しようかと言う気持ちにはなりません。ニュースにならない小さな事故は各地でもっと起こっていると思った方が良さそうな印象でした。
特にブエノスアイレスのバスターミナルは、いわゆる貧困層の密集する「不安全」な地域にあるとのことで、スーツケースや手荷物を身体から離すなと厳重注意され、団体で動いた我々でもスーツケースを壁側に押し付け、その前に座り込んで盗難防止に備えるといった、注意の徹底振りです。
横断歩道を歩くのにも一人で動かずに団体行動しながら周りに目を配れとは、外国人同士がお互いに注意を喚起しあうのではなく、我々の面倒を見てくれている現地アルゼンチンのスタッフの言葉ですから重みがあります。人種的背景を異にして、貧富の差の激しい民族構成を垣間見た思いのする、緊張感溢れる出発風景でした。
人の集まるターミナルや駅では「安全が当たり前」と思い込み勝ちな我々にとっては、「そこまで心配するか?」との感もありますが、保安意識の高さ、保安・防犯対策の徹底振りは、この後各地で、各場面で目にすることとなりました。
さあ、11時の出発時刻が迫りました。一眠りすれば明朝7時にはコルドバです。
ベッドとまでは行かないまでも、深くリクライニングする寝台席(Cama seat 因みにCamaとはスペイン語でベッドのこと)の完備した夜行バス。二階のSemi Camaに比べたらゆっくりくつろげて充分に睡眠可能でした。これで100ペソ(約4000円)とはずいぶんと割安感溢れる交通手段です。
日本の国土の10倍もあるアルゼンチンでは、長距離輸送の庶民の足としてこの長距離夜行バスのネットワークが四通八達しているのです。コルドバでの研修が終わってブエノスアイレスに戻る時もこのバスのお世話になる予定です。なんせ学生の身ですから贅沢は言えません。若さと体力の勝負です!
確か、この一週間ぐらい後に死者20人を出したバスと列車との衝突事故があり、遠い日本でも報道されたようです。ブエノスアイレスのバスターミナルには90台が同時に発着できるプラットフォームがあったので、少なく見積もっても一晩に数千人が各地に向けて出発して行く計算になりますね。
別の項で書くことになると思いますが、あの運転マナーで、あのスピードでぶっ飛ばせば事故が起こらないのが不思議だし、現に各地で交通事故が起こっているのを目撃しているので、車好きの私でも自分で運転しようかと言う気持ちにはなりません。ニュースにならない小さな事故は各地でもっと起こっていると思った方が良さそうな印象でした。
特にブエノスアイレスのバスターミナルは、いわゆる貧困層の密集する「不安全」な地域にあるとのことで、スーツケースや手荷物を身体から離すなと厳重注意され、団体で動いた我々でもスーツケースを壁側に押し付け、その前に座り込んで盗難防止に備えるといった、注意の徹底振りです。
横断歩道を歩くのにも一人で動かずに団体行動しながら周りに目を配れとは、外国人同士がお互いに注意を喚起しあうのではなく、我々の面倒を見てくれている現地アルゼンチンのスタッフの言葉ですから重みがあります。人種的背景を異にして、貧富の差の激しい民族構成を垣間見た思いのする、緊張感溢れる出発風景でした。
人の集まるターミナルや駅では「安全が当たり前」と思い込み勝ちな我々にとっては、「そこまで心配するか?」との感もありますが、保安意識の高さ、保安・防犯対策の徹底振りは、この後各地で、各場面で目にすることとなりました。
さあ、11時の出発時刻が迫りました。一眠りすれば明朝7時にはコルドバです。