Fremontの娘夫婦を訪ねる旅の前半も、いよいよ最終コーナーを回って、往路の最終宿泊地Ukiahを目指して第五日目のスタートです。今日の行程は260キロ程度といつもより比較的短く、早めに着いて街の散策でもしようと余裕綽々です。
モーテルで朝食をとっていると、隣に7~8人のグループがほぼ食べ終わって歓談中。着ているジャージーやらかぶっている野球帽からはどうやらミネソタからの一団らしい。ミネソタといえば、その昔高校時代に一年間お世話になった私の「第二のふるさと」みたいなもの。しかもジャージーには「UMD」とあります。知る人ぞ知る(ということは殆どの人が知らない)University of Minnesota at Duluth のことで、私の住んでいた街の隣町(と言っても75マイル離れてました)じゃありませんか。
懐かしさのあまり、ついつい出しゃばって話の輪に割って入り自己紹介。ミネソタの人間でも何処にあるかもわからないような小さな街Chisholmの高校を、50年前に卒業した珍しい日本人にこんな所で遭遇したことに驚き、しかも自分たちが誇りとする「我が街Duluth」を知っている日本人がいたことを喜んで、いつのまにやらこちらが質問攻め。
家長の84歳のお爺さん夫婦は自分の車で往復5000マイルのドライブで、他の現役家族は飛行機で、孫娘の結婚式が執り行われるEurekaに集合したとのこと。上には上がいるものです。5000キロ近く走ることを自慢の種に頑張っってきたのに、負けました。相手はマイルです。私の6割上でした。
旅から帰っても結婚式の写真を送ってくれたり、私のホストファミリーの様子を探ったメールが来たりと交流が始まりました。こういう想定外のハプニングがあると旅の面白さが倍加するんだけど、なかなか探してあるものでもなし、こういう出会を大事にしたいと思います。
気持よくスタートした第五日目は、国道101号線(別名Redwood Highway)と平行して31マイルにわたって大木のセコイアの並木の中を縫って走る街道、Avenue of the Giantsがハイライトです。「セコイアづくし」の一日です。所々で車を降りて森林浴したり、切り抜かれた大木の根っこを車で通ったりと観光客度100%です。
途中の街のスーパーでサンドイッチを作ってもらい、近くの運動公園で炎天を避けてボールパークのベンチ裏観覧席でピクニックランチ。今週から新学期の始まった小学生と思しき数人のグループにアメリカンフットボールをコーチするオヤジさんの姿を眺めながら、しばしの時間でしたがゆったりと流れる時間を堪能しました。今回の旅に期待していたのはこんな感じの時間の過ごし方だったのです。
ワシントンを出てからオレゴン、カリフォルニアと海岸沿いを通って来たので最高気温は日中でもせいぜい25度前後、所によってはセーターを着ないと肌寒い所が多かったのに、午後早めに到着したUkiahはなんと107度!摂氏で41度。街の探訪なんて夢は捨てて、モーテルの部屋に飛び込んで冷房ガンガンにして引きこもり、熱が収まった頃合いを見計らって夕食に。
娘の友だちの知り合いが営む日本食レストランでお好み焼き(ご主人のふるさと広島焼き)を食べ、幸せな気持ちで家路についたら、後ろから青いライトを点滅した車がついて来ます。そうです。パトカーでした。
「ヘッドライト無点灯」「接近車両がありながら無理に左折」これが罪状です。カナダの車はエンジンかけてサイドブレーキ外したら一番小さいライトは自動的に点灯する仕掛けになっているので、これは事実誤認です。後者は、カーナビに気を取られていてやや注意散漫であったので、争いません。ま、長いものには巻かれるタイプでもあり、ここで言い争っても得るものなし。懐中電灯で人の瞳孔を真面目にチェックしているお巡りさんに、お好み焼きのおすそ分けとばかりにニンニクの香りが存分に残っていたはずの息を大きく吹きかけてあげました。だって、そうしろと命じられたからです。
良識あふれる小心な私の誠意が通じもちろん無罪放免でした。
最後は気持ちを込めて、別れのご挨拶です。
You have a grrrreat rest of the evening, Officer! (あっかんべー!)
モーテルで朝食をとっていると、隣に7~8人のグループがほぼ食べ終わって歓談中。着ているジャージーやらかぶっている野球帽からはどうやらミネソタからの一団らしい。ミネソタといえば、その昔高校時代に一年間お世話になった私の「第二のふるさと」みたいなもの。しかもジャージーには「UMD」とあります。知る人ぞ知る(ということは殆どの人が知らない)University of Minnesota at Duluth のことで、私の住んでいた街の隣町(と言っても75マイル離れてました)じゃありませんか。
懐かしさのあまり、ついつい出しゃばって話の輪に割って入り自己紹介。ミネソタの人間でも何処にあるかもわからないような小さな街Chisholmの高校を、50年前に卒業した珍しい日本人にこんな所で遭遇したことに驚き、しかも自分たちが誇りとする「我が街Duluth」を知っている日本人がいたことを喜んで、いつのまにやらこちらが質問攻め。
家長の84歳のお爺さん夫婦は自分の車で往復5000マイルのドライブで、他の現役家族は飛行機で、孫娘の結婚式が執り行われるEurekaに集合したとのこと。上には上がいるものです。5000キロ近く走ることを自慢の種に頑張っってきたのに、負けました。相手はマイルです。私の6割上でした。
旅から帰っても結婚式の写真を送ってくれたり、私のホストファミリーの様子を探ったメールが来たりと交流が始まりました。こういう想定外のハプニングがあると旅の面白さが倍加するんだけど、なかなか探してあるものでもなし、こういう出会を大事にしたいと思います。
気持よくスタートした第五日目は、国道101号線(別名Redwood Highway)と平行して31マイルにわたって大木のセコイアの並木の中を縫って走る街道、Avenue of the Giantsがハイライトです。「セコイアづくし」の一日です。所々で車を降りて森林浴したり、切り抜かれた大木の根っこを車で通ったりと観光客度100%です。
途中の街のスーパーでサンドイッチを作ってもらい、近くの運動公園で炎天を避けてボールパークのベンチ裏観覧席でピクニックランチ。今週から新学期の始まった小学生と思しき数人のグループにアメリカンフットボールをコーチするオヤジさんの姿を眺めながら、しばしの時間でしたがゆったりと流れる時間を堪能しました。今回の旅に期待していたのはこんな感じの時間の過ごし方だったのです。
ワシントンを出てからオレゴン、カリフォルニアと海岸沿いを通って来たので最高気温は日中でもせいぜい25度前後、所によってはセーターを着ないと肌寒い所が多かったのに、午後早めに到着したUkiahはなんと107度!摂氏で41度。街の探訪なんて夢は捨てて、モーテルの部屋に飛び込んで冷房ガンガンにして引きこもり、熱が収まった頃合いを見計らって夕食に。
娘の友だちの知り合いが営む日本食レストランでお好み焼き(ご主人のふるさと広島焼き)を食べ、幸せな気持ちで家路についたら、後ろから青いライトを点滅した車がついて来ます。そうです。パトカーでした。
「ヘッドライト無点灯」「接近車両がありながら無理に左折」これが罪状です。カナダの車はエンジンかけてサイドブレーキ外したら一番小さいライトは自動的に点灯する仕掛けになっているので、これは事実誤認です。後者は、カーナビに気を取られていてやや注意散漫であったので、争いません。ま、長いものには巻かれるタイプでもあり、ここで言い争っても得るものなし。懐中電灯で人の瞳孔を真面目にチェックしているお巡りさんに、お好み焼きのおすそ分けとばかりにニンニクの香りが存分に残っていたはずの息を大きく吹きかけてあげました。だって、そうしろと命じられたからです。
良識あふれる小心な私の誠意が通じもちろん無罪放免でした。
最後は気持ちを込めて、別れのご挨拶です。
You have a grrrreat rest of the evening, Officer! (あっかんべー!)
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