星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(143)アメリカ横断8日目 イエローストーン国立公園

2013年08月22日 14時02分44秒 | Weblog
ここウエストイエローストーンの街は、国立公園がなかったらただのゴーストタウンかと思われるような何とも寂れた感じのする宿場町です。だだっ広いメインストリートに立ち並ぶ店は、カフェであれ土産物店であれ、それぞれにウエスタンな雰囲気を出すための工夫を競っています。店の前に駐車した車の代わりに馬をつなげばそのままウエスタンです。行き過ぎるトラックは幌馬車に似ていなくもありません。そんな雰囲気の充満した街に中国語がこだましています。中国人が闊歩しています。ホテル利用客の25パーセントが中国からの観光客だとのホテルマンの話でした。日本人は皆無でした。

   

カウガール風のお姐さんが食べさせてくれた名物朝食を腹一杯頂いて、いよいよ2日目のドライブに出発です。公園入り口を過ぎて間もなくから早くもかなりの渋滞が発生しています。公園の中も各所で道路補修工事が行われ、20~30分待ちの片側通行なんてのは珍しくありません。でも、昨日帰り道では工事をしていた記憶がありません。さて、はて・・・・・?

10分ほどトロトロ走ったら・・・・・、道の両脇に一時停車して大勢が眺める先に・・・・・。



エルクの「見物渋滞」というか「動物渋滞」でした。

イエローストーンの売りのひとつは大型野生動物に遭遇できることで、一般道よりも遭遇の可能性の高そうな未舗装の脇道も整備されています。そんな脇道を見つけて我々も入り込んでみましたが10キロ近い悪路を走っても収穫無し。車間距離をおきながらも埃まみれになった30分ドライブでした。



皮肉なもので、鏡のような舗装道路に戻って吹っ飛ばそうとしたら両脇に人だかり。バイソンです。

 

この他にも鹿やマウンテンゴートはそう珍しくなくお目にかかれます。

公園内の観光スポットにも中国人観光客が目立ちます。一見して分かる中国人旅行者の出で立ちと、そして立ち居振る舞い。他の客の動きに無関心に大きな声で(もちろん中国語だからチンプンカンプン)のやりとり。日本人の海外団体旅行客もこんな風に見られていたのかなぁ?他山の石とせねば。

マウントラッシュモアがお参りしたい「お伊勢さん」であるとすれば、アメリカで最初の国立公園たるイエローストーンは誰もが一度は訪れてみたい「富士の山」みたいな存在ではないのでしょうか。一週間くらいの長逗留をしてキャンピング、ハイキング、バイキング、トレッキング等とアウトドア生活を楽しむ家族連れには最高の理想郷なのでしょう。

「行ったことがある」「間欠泉を見たことがある」で満足する中国人、日本人旅行客とは楽しみ方が違うのではないかと痛感します。

「来てみれば さほどでもなし 富士の山」 って印象のイエローストーンでした。

本日の走行距離は208キロでした。




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