星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(95) スペイン語教室(3)

2009年07月23日 00時09分04秒 | Weblog
今日はナンシー・ロペス先生ではなく、体調の回復した旦那さん、セニョール・マルチネス先生の受け持ちに戻りました。初級講座から受講する旨の了解を事前に得るため、今日も少し早目に登校して先生とスペイン語会話の時間外実践編を抜け目なくやらせてもらいました。

どうもここのスペイン語教室は融通無碍というか、担当の先生に運営は全面的に任されているようで、セニョールからも「初級、中級、上級の三クラス編成を予定したが中級の生徒が少ないので初級、中・上級の二クラスにすることにした。どちらに出ても、今季は受講料は無料でOK」とのご発言。

すでに受講料は払い込み済みであり、いまさら無料と言われても・・・。話が込み入ってきたので英語でそれを説明すると、「ああ、それじゃ仕方ないね」てな反応です。ナンシー・ロペスに比べて英語力がやや劣るセニョールとの英会話では、どうもここら辺の微妙な意思の疎通は消化不良気味と言わざるをえません。さりとてスペイン語ではもっと無理だし・・・。

いずれにしても、2クラス分の受講料を払ってあるのだから、新編成の2クラスに堂々と参加できることだけは間違いのないことが確認され一安心です。

一時間目の初級教室の生徒は、前回会った留学生T君、超初級のオジサン(John)の他にクロアチア人の青年とオランダ系カナダ人の女性、それと私とで5人。先生の用意したプリントに沿って授業が進みます。中身は2年前の留学時のおさらいみたいなものですから、こちらは余裕綽々。みんなが必死にペンを走らせてメモを取るのを横目で見ながら、次のクラスへの助走を始めたような心境でした。

引き続き二時間目のクラスに残ったのは留学生T君と勤勉な私の二人だけでした。二時間目からの参加は前回出席者のうちの中級男性(Henry)と上級女性の二人で、これまた合計5人の少人数教室です。

「中・上級クラス」の中身について「限りなく中級に近い上級」と期待した私の読みは見事に外れ、「中級への配慮はほとんど無しの上級クラス」とでも言うべき授業内容に目の前が真っ暗になりました。

今日の授業はラテン語系CNNニュースのビデオを聞いて、観て、その内容を説明し合う、私にとっては10年も20年も早い、夢のような高度な内容です。ビデオはせいぜい2~3分、会話部分もテキストにして1ページに収まる内容ですが、何度聞いてもチンプンカンプン。知った単語が時々出てくるのに感動を覚えるような体たらくです。

純正上級の女性二人が発言の7割を占め、中級Henryが頑張って1割しゃべり、先生が2割近くの補足をするパターンというのがおよその姿です。T君はさすが現役学生、分からないながらも苦しみもがいても発言に努力する健気さがあります。かくいう私はのっけから諦めて「よくわっからな~い!」の連発です。

一時間目の優越感が吹っ飛んで、針の筵の二時間目、奈落の底にまっしぐらです。

「中級未満」を最初から自分で宣言しているし、純粋中級クラスが編成できなかった先生の負い目もあってか、この劣等生に対してもセニョールは寛大にニコニコと接してくれます。こちらもニコニコで誤魔化すのはお手のもの。ニコニコで応えます。

有難いことに、こんな劣等生クラスメイトに迷惑そうな顔をする人は皆無だし、時々「このスペイン語と同じ発音をする日本語の意味はこれこれだ」なんて余計な茶々を入れると、「いいこと聞いた、面白い!」と真面目に反応してくれる、本当に良いクラスメイトに恵まれています。

本当は習いたかった「中級スペイン語」、今回は無理なようですね。初級で思いっきり優越感に浸り、その勢いと余韻で上級での針の筵をやり過ごすのが今夏の「スペイン語教室@ケロウナ」のパターンであるようです。

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