これから書くことは、義務教育の中学生ぐらいまでに習うことです。
私は歴史地理は大嫌いで、全く興味がなく頭にも入りませんでしたが。
日本は政治経済憲法法律司法社会システムを、ある程度出来上がった状態で輸入して、運用している。
現在の自由経済や民主主義に関しても、海外で生まれて作られたもの。
第二次世界大戦(1939-1945)が国際連盟の機能不全で起こってしまい、国際連合(1945-)が作られたが、未だに日本は国際連合安全保障理事会常任理事国にはなれない。
第二次世界大戦で暴れまわった結果でもある。
では日本が国際連合並みのシステムを作って、世界を平和にする組織づくりを先導できるか?となると、それは相当難しいと思われる。
イギリスでは国王権力を制限し、貴族の権利を守るマグナ・カルタ(大憲章 1215)が作られた。
イギリスもドーバー海峡という大陸のフランスから34km離れた島国ではあるけれど、船を使えば到達することはできる。
島国といえども、異文化から侵略されたり侵略することが当たり前の歴史を経験している。
ヨーロッパ諸国が船を使い世界各地に向かう大航海時代は、15世紀半から17世紀半頃までとされるが、日本は1639年から1854年まで鎖国をしている。
つまりこの間、異文化の他国の侵略どころか、文化的な侵略さえも許してはいない。
それでなくても地震津波噴火洪水台風などの自然災害が多発する上に、家がなければ死んでしまう寒さの冬もある気候で、異文化の侵略などなかなか考えられない。
そもそも他国から海を介して遠く離れており、地理的にも孤立している。
岸田秀が「アメリカによる強姦」とする黒船による開国は、鎖国して文化そのものを守り続けた結果としては表現的には的を得ている。
鎖国により異文化が入り込むことによる戦争そのものが抑えられ、人命の損失が防げる半面、文化的な革新も停滞する。
開国後、日本がイギリスぽいとしたのかどうかわからないけれど、急激に輸入した文化や技術を得て、諸外国を支配できると勘違いしてしまった。
問題は他国からの侵略を受けてこなかった、いわば純粋培養なので、異文化による侵略や侵略された後の社会システムの維持そのものの経験がないから持続しない。
第二次世界大戦の失敗はそこにもある。
16世紀のヨーロッパの植民地から独立したアメリカや、オーストラリアやニュージーランドは未だにイギリス文化だし、香港も1997年までイギリス領だった。
慣れているんですよ。異文化を侵略するのもされるのも。
法律政治経済を世界に展開できるぐらい、根本的に社会システムを構築することができる。
大体イギリスからアイルランドを独立させるために、アイルランド共和軍原点のテロ組織は未だに存在する。
独立意識の高い内部の独立反乱を抑えながら世界中に文化拠点を作り出すエネルギーは、日本の比ではない。
イギリスに限らず、大陸で他国と接し合う国々は、少なからず異文化の侵入を受け続けている。
日本が文化的な遮断ができる、ガラパゴス諸島に似た特殊な国であるということか。
という私は、個人的に内部処理しなければならない問題が山積しているため、オタクという鎖国生活が長い。
とはいえ、なんだかんだで外部にも影響を及ぼすので、歴史も勉強しなければならない。
そんなところですよ。