教科書的な理論構築ができることと、
現実の問題に対処できることと、
それを結び付けられる現実認識能力は、
違う能力だよなぁと思っています。
前者は頭の中の想像だけで物事を理論付けようとする。
小説とか漫画を執筆しようとするならば、この能力のほうが重要。
限られた世界観の中での論理体系に矛盾がないように理論構築していく。
アインシュタインに代表される理論物理学?ホーキンス博士も車椅子の上で理論物理学を構築していたので、現実社会と触れ合わないことで理論構築できていたとも言えるけれど、彼らは彼らで重要な現実問題(ユダヤ人差別や全身障がい)に悩まされていたので、想像だけで生きていたわけではない。
いわゆる日本人に多い「オタク」は、頭の中だけで完結しようとするので、実社会で問題を起こしやすいとも言える。
現実の問題に対処できず、トラブルを発生する。
実際のところ、大企業で開発だけをやっている人間は、この能力だけで仕事をするので、倫理的人間性が欠落している場合がある。
オタクの中でも、現実を知るオタクは、以降述べる特性により強い。
現実の問題に対処できるというのは、運動能力的に器用かどうか。
工作や芸術や建築や製造でもいいのだけれど、決められたことを決められたとおりに行えるかどうか。
これができるから生きていられるとも言える。
本能的な生きる能力ですね。
この能力さえあれば、思考が衰えても、生きていける。
しかし、基本的な能力であり、誰でもできるため、安価で直接的な労働力になりやすい。
危険労働にも直面する。
理論と現実をしっかりと結びつけて理論的に行動するというのが、現実認識能力であり、現実実行能力でもある。
ある意味最強な能力だと思う。
頭の中だけで終始するのではなく、理論を元にしっかりと実行して、その結果を真摯に捉えて、再改良していく。
頭の中だけで考える人は、嫌な結果が出ることを認識できない人も結構いる。
まぁ、想像の中で嫌な結果にしかならないことをあえて実行しようとはしないわけで。
ところが、嫌な結果が出ること前提で、それをなんとかしてやろうとする人もいる。
いわゆるイノベーターや開拓者であって、新しい世界への扉を開く役割をする。
現実を理論的に考えて解決していくので、高度な実行力と思考能力が必要になるし、実際にそれらを駆使して行動する。
大人といえば、そのような理論と現実がしっかりと結びついた人を想像するけれど、実際に大人になると幼稚な想像だけで生きている人はたくさんいることがわかりますよ。
現実を認識するためには、嫌な出来事を見ないようにするのではなくて、嫌な出来事もしっかりと見る必要がある。
しかし、楽観的に生きている人は、嫌な部分はそもそも存在を認識しない。
嫌な部分を認識できるから鬱になるとも言えるのではないか。
そんな事を考えたりしますよね。