バイクに乗るからジャケットを着ている。
いや、そもそも、スーツって乗馬するから着ていたんじゃないの?
諸説あるみたいだけれど。
乗馬のために前をカットしたのがモーニングであるとのこと。
バイクは原動機をつけた馬なんだろうなと思っていて。
二輪なのでコケるけれど。
そう考えると、馬力計算で出力を表したくなるのもわかる。
ズボンのポケットに物を入れてバイクに乗ると、高確率で落とすことを経験してから、ジャケットのポケットに物を入れるようになった。
思いの外便利で。
料金の支払いなど、財布をワンアクションで取り出せるので楽なんです。
料金所でリュックやバッグから財布を出すのは非常に時間がかかるので。
免許証やら診察券やらをジャケットに入れておくようになった。
そうすると、ジャケットさえ羽織れば出発準備が整う。
忘れ物をすることもない。
段々スーツで生活することが増えた。
なおかつ、大抵の場所に行っても怪訝がられることはない。
もとより実年齢より老けて見えるので、下手に若作りした格好をしても似合わない。
ジーンズも似合わない。
キャップも似合わない。
外出着はほぼスーツになった。
欧米人はよく考えたなぁと。
実際これで生活すると、非常に楽だということがわかる。
ネクタイに関して言うと、その機能性について疑問は残るけれど。
どちらかというと、チョーカーや指輪と同じで、他者に支配される服従を示すもので、個人的には好きではない。
服のバリエーションといえば、スーツか、ジャージか、作業着かといった、3パターンで生活していて。
寝るときはジャージで、ちょっと外出するときはその上にジャケットを羽織る。
全然問題ないんだこれが。
ちょっと出かけると、
「今日も仕事ですか?」
とは聞かれるけれど。
「外に出る服がこれぐらいしかないんですよ」
と言って、
「そんなことはないですよ!」
というやり取りを今日もしたけれど。
いや本気でないんですが。
本気で外出着はスーツしかありません。
そしてそれでバイクだろうが車だろうが電車だろうが、そのまま乗る。
別にマスター・キートンになるつもりはなかったけれど、殆どそれになりつつある。
その場にあるものでなんとかするサバイバルエンジニアだし。
ファッションというよりかは、私にとってはスーツが作業着です。
楽ですわ。