最近、デジタルカメラが多くなってきましたが、報道だと未だにシャッターを切っているようです。
フラッシュを焚いて、バシャバシャ音がなるので、ポケモンフラッシュ事件を恐れて、明滅映像を加工したり、「フラッシュにより画面が明滅しますのでご注意ください」といったメッセージが出る意味とかわかるのかしら?
とは思います。
今回のメインはシャッターです。
以前、
「デジタルカメラはCCDの画像読み出しに時間がかかるので、高速に動く物体は歪むけど、銀塩カメラは歪まない」
という嘘を論じている人がいましたが、それは間違いです。
高速で回転するプロペラをデジタルカメラで撮影すると、こんな感じになります。
画素データの取り出しが走査線状に行われるために、回転翼が歪みます。
銀塩カメラのシャッターではこれは起きないかというと、起きます。
前幕、後幕の二つの幕があるタイプでは起きるのです。
二幕式シャッターの動作は以下のようになります。
前幕が落ちる少し後に、後幕が落ちることにより、1/2000秒レベルの露光時間を実現します。
だがしかし、やっぱりこれも走査線形式なので、高速で移動する物体を撮影すると歪むのです。
これを防ぐために、このシャッタースピードを早くすることに苦心惨憺して、
・バネを強める
・シャッターの強度を上げる
などの工夫を行うのですが、逆に、
・バネを巻き上げるために強いモーターを使う
・シャッターの破壊
などといった課題が発生し、開発現場では、日夜汲々としておりました。
そういう会社にいたので。
ただし、
・絞りとシャッターが一体化したカメラ
ではこの現象は起こりません。
ボケるだけです。
他のF値とかはよく知りません。
レンズとモーターにしか興味がなかったので。
2年半しかいなかったし。
今では、スマホに付いてるカメラで、たいてい何とかなるし。
次は何をしようか?