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yuのイラン紀行vol.6  ザクロスの朝→バキルモスク→ゾランヴァリ工場と

2022年09月26日 | 番外編
こんにちは。
 
さしこう本店のyuです。
 
今回は、イラン紀行vol.6 ザクロスの朝とモスクとゾランヴァリ工場と..編です。
 
前回は、カシュガイ族の暮らしぶりとギャッベが織られる環境についてご紹介しました。
 
3日目、カシュガイ族のテントを出発して、シラーズのバキル・バザールとモスク、ゾランヴァリ社の工場を訪問した時のお話です。
 
まずは朝のザクロス山脈。
 
 
清々しい朝焼けで少し肌寒かったです。
 
あとランクルとハイラックスサーフとの相性良すぎですね。
 
朝食と身支度も早々に、車に乗り込み、シラーズのバキル・バザールへ向かいます!
 
 
着きました。 大体1時間半くらいの移動だったでしょうか。
 
このバキルとはペルシャ語で「代理人」を表し、18世紀に、この土地に都を置いたザンド朝の明主キャリーム・ハーン・サンドに由来します。
 
特に、南ペルシア最大の絨毯集積地になっているのは、ここの絨毯バザールです。
 
当然、カシュガイ族やロル族の絨毯も、この地に集まります。
 
 
少々、バザールに潜入すると..
 
 
バザール内は、こういった華やかな布や
 
こういったものから、遊牧民女性のドレスなんかを作っているのでしょうね。
 
 
絨毯の材料でしょうか。 豪快にバラ売りです。
 
 
礼拝用の道具? とにかく煌びやかな雑貨がたくさん売られてます。
 
 
器の装飾が細密すぎて、気軽に触れません(笑)
 
 
バザールを少し散策した後は、同じ広場内にあるバキル・モスクを見に行きました。
 
圧巻のペルシャ建築です。
 
建物に空いている穴はメヘラーブ(壁龕)と言い、聖地メッカの方向を示すもので、ペルシャ絨毯では礼拝用絨毯に表現されます。
 
 
豪華絢爛なタイルがモスク全体に装飾されています。
 
 
モスクの中に入ると、礼拝用の絨毯が床一面に敷き詰められていて、荘厳な空間が広がっています。
 
この構図に限りなく近い、ピクトリアル(絵画調絨毯)も存在します。
 
 
ここにも壁龕(へきがん)がありますが、ここが礼拝の中心点で、皆ここを向いてお祈りします。
 
ここでもダラビさんが解説してくれました。
 
 
バキル広場とモスクを訪れた後は、ゾランヴァリ社の染色工場へ向かいます。
 
シラーズの中心部から約20分。
 
 
会社の敷地内に入ると、ギャッベのパイルになる、美しい染色を施された羊毛糸が並んでいます。
 
 
まずは染色の工程から
 
 
なにやら大きな窯がたくさん並んでいます。
 
ここが染色の作業場ですが、大まかな工程としては以下のような感じです。
 
 
①窯の中に水を大量に入れる
 
②染色の原料となる草木を一気に入れ、甲斐のような棒でかき混ぜる
 
③無染色の羊毛糸を、水と染の原料である草木、媒染剤を入れて染め上げる
 
 
実際に私も、かき混ぜる工程をやってみましたが、水を含んだ大量の羊毛はかなりの重量でした。
 
すごい重労働をゾランヴァリ社のスタッフの方はやっておられます。
 
 
 
このように草木も羊毛糸もごちゃ混ぜです。
 
 
こちらは緑の羊毛糸となる、「ジャシール」という原料を混ぜています。
 
ジャシールとは、山岳地帯に自生するセリ科の多年草植物です。
 
 
緑にもいろいろありますが、深緑~黄緑~濃い緑だと、
 
・ジャシール(緑色の原料)
・クルミ外皮(茶褐色の原料)
・インディゴ(青色の原料)
・ザージュ(硫酸アルミニウム・ミョウバン)→媒染剤
 
を組み合わせて、色合いを調整していきます。
 
 
ここで、どんな原料がどんな色の元となるのかというと..
 
赤:茜・コチニール
黄色:ザクロ・玉ねぎ
青色:印度藍・インディゴ・細葉大青
茶褐色:クルミ外皮・ドングリ
灰色・黒色:木犀草(モクセイソウ)・ザクロの果皮
 
 
代表的なのは上記のとおり。
 
 
ゾランヴァリ社では、天然染料で作り出す色のバリエーションは、300色以上と言われています。
 
だからこそ、色彩に富んだギャッベが出来上がるわけです。
 
 
 
こちらは染料のサンプル。
 
 
そして乾燥工程を経て、出来上がった羊毛糸がこちらです。
 
この画像の他にも、千差万別の色糸が集積されていました。
 
 
染色工場を一通り見終えて、外に出てみると..
 
 
ちょうど織りあがったばかりのギャッベが運ばれてきました。
 
 
出来上がると、こうして工場に運ばれてきます。
 
 
そして、余分な繊維を焼いて、シャーリング(毛足の長さを揃える工程)、洗浄、乾燥、縁の処理を経て商品化されます。
 
 
 
2時間ほど、ゾランヴァリ社の染色工場を訪問させて頂いた後は、明日の行程のため、イスファハンに向かいます。
 
バスに乗り込み、シラーズから約6時間半の道のりです。
 
 
 
道中の岩山地帯。
 
 
途中のサービスエリアの感じもgoodです!
 
 
この時点で18時25分、シラーズから約4時間半走りました。
 
 
ここからイスファハンの中心地まで3時間..... 広い国土なだけあります。
 
 
そして21時くらいに、イスファハンのホテルに着きました。
 
 
アッバースィーホテルという名前でした。 普通に豪華な部類に入るホテルです。
 
 
ロビーにも至る所にペルシャ絨毯が敷いてあります。
 
王朝時代の宮廷を感じさせる内装でした。
 
 
 
夕食はおなじみのケバブ、サフランライス、イタリアンパセリ、サラダです。
 
それにしても毎度すごい米の量です!(笑)
 
 
 
 
壁龕を模したアーチ状のテラスもイスラム国にいることを実感させてくれますね。
 
豪華絢爛で素敵でした。
 
 
vol.7へ続く~
 
さて、9月23日㊎から、岡山大福店では・・・
今年もイランから届いたばかりのギャッベをご紹介!
色とりどりの美しくて使い心地のよいギャッベが勢揃いします!
中四国最大級800枚・大展示!!

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さしこう岡山大福店
『ゾランヴァリギャッベ・800枚展』

2022年9月23日(金)~10月2日(日)
※9月28日(水)は定休日です。

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 を開催!こちらもぜひお越しください~!!


また10月7日㊎から、本店では・・・
今年もイランから届いたばかりのギャッベをご紹介!
色とりどりの美しくて使い心地のよいギャッベが勢揃いします!
中四国最大級800枚・大展示!!

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さしこう本店
『ゾランヴァリギャッベ・800枚展』

2022年10月7日(金)~10月16日(日)
※10月12日(水)は定休日です。

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 を開催!こちらもぜひお越しください~!!
 
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