前略
落ち葉の降りしきる津山店より
先日、本店に送られてきていた群言堂からのお手紙に同封されていた
松葉登美さんのお手紙が印象的だったので
紹介したいと思います。
改めての「復古創新」
「復古創新」と言う言葉を教えてくれたのは、私の最年長のボーイフレンド。
天国の人となる92歳までの5年にわたるお付き合いだった。
20年ほど前、私のことが小さな新聞記事となって紹介されたことが
出会いのきっかけだった。
「新聞読みました あなたと私は気が合いそう ぜひお友達になりましょう」
突然のラブコールに一瞬とまどったが、
短い電話での会話の中にも何かしら心惹かれるものを感じたが、この直観は正しかった。
富士通の取締役をしたのち、広島工大の名誉教授までなさったその人は、
科学者でありながら芸術家でもあった。
液晶の研究をしつつ一方ではコンピューターグラフィックのデザインもする。
「先生は科学者ですか芸術家ですかと聞く奴がいるが、わしゃ人間じゃと答えてやる」
やんちゃでおちゃめな人で型にはまらない、興味の尽きない人だった。
中略
(87歳で仙人のような風貌からは想像もつかないほどの若い感性に
登美さんは胸ときめかせたそうです。)
ただ当時の私はこの言葉の意味を深く理解するには若すぎたが、
最近ある方から教えていただいた。
「革新の連続の結果が伝統であり、革新継続の心は伝統より重い」という
精神に復古創新の解釈がまた進化した。
現代文化の創造や未来文化への挑戦こそ「復古創新」の神髄であると。
因みに今も大吉っあん公認のボーイフレンドは星の数ほどいるけれど
私にとって全く人畜無害。
これって私が女性としての魅力がゼロと言う証拠なの?
これを読んだ私は、改めて群言堂の挑戦が今の世の中の流れにマッチして。。。
いえ、やっと世の中が群言堂に追いつきつつある!と感じました。
日本古来のものを大切にしながらも、新しいものを取り入れて継承する。
群言堂の人気の秘密はゆるぎない「復古創新」であると。
改めて考えさせられたmocoです。