1982年『悲しい色やね~大阪ベイ・ブルース』の大ヒットで
一躍メジャーになった『上田正樹』ですが
1975年に『上田正樹とサウス・トゥ・サウス』というバンドで
活躍していた時代が2年ほどありました。
76年に発売された『ぼちぼちいこか』はブルース色たっぷりで、
大阪で育った彼が、大阪大好きだーと歌っています。
すべて歌詞が大阪弁で、アコースティックなブルースを
たっぷり聴かせてくれるこのアルバムは
とっても素晴しい 名盤と言えます。
その中の一曲
『 大阪へ出てきてから 』を、紹介します。
『 大阪来てからもう5年、一発当てようと勇んでやってきたけど
今の俺には宝くじしかないんかなあ 』と歌う
以前紹介した憂歌団の『シカゴ・バウンド』の大阪版ですね。
下品な言葉の中に本音があります。
そして大阪弁のもつ、独特なイントネーションと、
彼の歌唱力が溶け合って素晴しいブルースに仕上がっています。
彼の声は、ブルースを歌うために生まれてきたと
言っても過言でないと思います。
アップルくん