『クリエイション』 と云うスーパー・グループが日本にいた事を
覚えている人は少ないと思います。
竹田和夫率いるこの四人組みのバンドは、
それはそれは、とっても素晴しいバンドでした。
ロックン・ロールはキャロルに任せて、クリエイションは少し大人の
ブルースをベースにしたサウンドで、
当時、竹田和夫は天才ギタリストとして高く評価されました。
エリック・クラプトンのブルース・ギターに傾倒し、
イギリスで修行しました。
彼のテクニックは、日本では右に出るものはいなかったと思います。
そして後のミュージシャンに多大な影響を与えました。
あのクリームのプロデューサーだったフェリックス・パパラルディに見込まれて
プロデュースしてもらいアルバムを数枚だしましたが、
私はファースト・アルバムの『クリエイション』の新鮮な音、
磨けば光りそうな原石の彼等の方が魅力的でした。
そのアルバム『クリエイション』の中から一曲、紹介します。
『ブルース・フロム・ザ・イエロー』 (1976年) です。
典型的なブルース・ギターがメインの曲ですが、まさか日本のバンドが
オリジナルでこんな曲を出すなんて・・・。驚きでした。
イエローのこの国にもブルースはあるんだぜ・・と歌うこの曲は
このアルバムの中で最も私好みの曲です。
泣きのギターが、心に染みます。
竹田和夫は今、どうしているのかと思い、調べてみると
ロス・アンジェルスへ移住しているらしく
渋いおじさんとなってジャズ・ギターを奏でているようです。
久々に彼のギターに会いたいものです。
アップルくん