気候の変わり目にはどうしても体調を崩しやすい。
私は幸いにして花粉症ではないが、先週あたりから体調の不調を感じるようになった。そのため、先週は一応月から金まで毎日ブログを投稿してはきたが、1回の投稿文字数がそれまでの約半分に減っていたことにお気づきだっただろうか。
何とか平日のブログ投稿は続けたいので、今日からさらに短くさせていただく。今日のテーマはオランダ・ハーグで行われた国際司法裁判所で、日本の南極海での調査捕鯨禁止の判決が下されたことについて書く。
いま捕鯨禁止運動の先頭に立っているのはオーストラリアとアメリカである。そして、実は乱獲によってクジラを絶滅の危機に追い込んだのがオーストラリアや欧米諸国だった。
乱獲の目的は、食用ではなく、ランプ用の油の採取だった。ところが、20世紀の半ばには石油の発掘技術が向上し、鯨油より安価な油が出回るようになった。そうなると、オーストラリア人や欧米人にとってクジラは別の目的の資源になっていった。ホエールウォッチングという名の観光資源である。
一方日本は元来、動物性たんぱく質を海洋資源に求めてきた。現代のように海洋資源の養殖技術が進歩していなかった時代には、海洋資源の生態系を破壊しないため、独自に様々な工夫をしてきた。
もともと漁師は「一匹狼」の職業である。彼らが競って海洋資源を獲りあっていたら、日本沿岸からとっくに魚類は絶滅していた。たとえば、大間の一本釣り。網で大量に捕獲してしまうと、マグロはたちまち絶滅の危機に瀕する。そのため漁民が話し合って、乱獲を防ぐために網で捕獲することを自粛(権力によって強制されたわけではない)することにしたのである。
なかなか制御できない海洋生態系を維持するために、日本人はどれだけ工夫をしてきたか。ランプ用の油をとるために絶滅寸前までクジラを乱獲したオーストラリア人や、バッファローを完全に絶滅させてしまったアメリカ人が、日本の節度ある捕鯨活動にイチャモンを付ける権利はない。
石油ショックの時、何の対策も打たなかった欧米に対して日本は「省力省エネ」を技術開発の旗印にして、世界に冠たる技術立国に道を切り開いた。欧米諸国が、本当に海洋生態系の維持を目指すのなら、日本人の伝統的手法をもう少し見習ったらどうか。
私は幸いにして花粉症ではないが、先週あたりから体調の不調を感じるようになった。そのため、先週は一応月から金まで毎日ブログを投稿してはきたが、1回の投稿文字数がそれまでの約半分に減っていたことにお気づきだっただろうか。
何とか平日のブログ投稿は続けたいので、今日からさらに短くさせていただく。今日のテーマはオランダ・ハーグで行われた国際司法裁判所で、日本の南極海での調査捕鯨禁止の判決が下されたことについて書く。
いま捕鯨禁止運動の先頭に立っているのはオーストラリアとアメリカである。そして、実は乱獲によってクジラを絶滅の危機に追い込んだのがオーストラリアや欧米諸国だった。
乱獲の目的は、食用ではなく、ランプ用の油の採取だった。ところが、20世紀の半ばには石油の発掘技術が向上し、鯨油より安価な油が出回るようになった。そうなると、オーストラリア人や欧米人にとってクジラは別の目的の資源になっていった。ホエールウォッチングという名の観光資源である。
一方日本は元来、動物性たんぱく質を海洋資源に求めてきた。現代のように海洋資源の養殖技術が進歩していなかった時代には、海洋資源の生態系を破壊しないため、独自に様々な工夫をしてきた。
もともと漁師は「一匹狼」の職業である。彼らが競って海洋資源を獲りあっていたら、日本沿岸からとっくに魚類は絶滅していた。たとえば、大間の一本釣り。網で大量に捕獲してしまうと、マグロはたちまち絶滅の危機に瀕する。そのため漁民が話し合って、乱獲を防ぐために網で捕獲することを自粛(権力によって強制されたわけではない)することにしたのである。
なかなか制御できない海洋生態系を維持するために、日本人はどれだけ工夫をしてきたか。ランプ用の油をとるために絶滅寸前までクジラを乱獲したオーストラリア人や、バッファローを完全に絶滅させてしまったアメリカ人が、日本の節度ある捕鯨活動にイチャモンを付ける権利はない。
石油ショックの時、何の対策も打たなかった欧米に対して日本は「省力省エネ」を技術開発の旗印にして、世界に冠たる技術立国に道を切り開いた。欧米諸国が、本当に海洋生態系の維持を目指すのなら、日本人の伝統的手法をもう少し見習ったらどうか。