沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

もやもや

2011年06月16日 | 日々のこと
 父がこの所、急に弱ってきたような気がする。先日、妹の所で法事のあった際に転倒して、頭を打たなかったから大事には至らなかったが、ひやひやする場面が何度かある。家の中でトイレに行くのも大分歩みが遅くなって不安定なので、家中に手すりを取りつけてあげたいが、それが簡単に取り付けられる作りでもない。それならと以前に老健施設で見た歩行器が役にたちそうなので、パンフレットを見たり、介護用品を扱っている店舗をネットで検索して見たりしていた。行って見たが、買うとしたらずいぶん高いものであった。店の方のアドバイスでレンタルもできるそうで、それには「介護認定を受ける」必要があり、住んでいる役場にて申請しなければならないそうである。
 で、さっそく申請をしてきた。先週になって家庭訪問の調査が入るというので休みをもらって立ち会った。認定が下りるのは早くてもひと月ほどかかるそうである。
 
 どう考えても、この先老人二人で、住むには困難な状況になりそうである。老人は物が捨てられない、家の物を捨ててすっきりさせれば、ちょくちょく行ってただそこで、手工芸やユンタクをして寄り添うようにしたいとも思うが、中々頑固で物が捨てられない所がある。ほっておくとついつい物が占領して押しつぶれてしまいそうになる。その度に私や妹、兄夫婦も何度も、トラックのいっぱい処分する羽目になる。しかし、そこでも配慮は必要である。娘に言われるのと、嫁に言われるのは違うのであろう。血の通っていない間柄には言葉を選ぶ必要がある。角が立つ原因だ。
 
 「穏やかに老後を過ごさせてあげたい」という事を願っている娘たちと、同じ屋敷に居を構えた兄夫婦とは隔たりがあるようで、それがこの所、心の中がやもやとした原因になっている。

 娘と住んだほうが親は幸せなような気がしてくる今日この頃。そう言う事例もたくさんある。しかし、父は娘を頼りながらも決して後を継がせるとは言わないのである。この先誰かが寄り添う必要がある。通って看るしかない。沖縄社会の男系継承はケースバイケースで変えていってもいいような気がする。

 (心のもやもやは写真のスモークツリーのよう。でも花なら素敵)

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