映画「コクリコ坂から」を観に行った。
観終わってから、前に座っていた小学生の高学年生らしい子が、
「あ~あ~!さっぱりわからんかった!」
だろうな・・と、私は吹き出してしまった。子供向けのアニメだけど、ジブリ製作だから面白いのではと思って(何の前情報もなく)観た私だったが、あにはからんや、この映画は、子どもではなく大人向けの(しかも団塊世代以上)映画だなと思った。子どもには、内容を理解するのが難しい。がっかりのあまり、声に出して言ったのだろう。
フロアに出て、友人に子どもがこんな感想を言っていたよ、というと、彼女は自分の近くのオジサンが、
「こんな面白い映画だったと思わなかったな」と、うれしそうに言っていたと。
そうなんです。私のようにリサーチしないで、映画を観に行った人の中には、孫を連れたオジサン(オバサン)が大勢いた、が、孫を楽しませるつもりだったのに、実は、つきそいで来た大人の方が楽しめる映画だったのである。
映画を観た子どもとオジサン、二人の感想は、そのまま映画の対象者がどの年代であるかを、示してくれた。