「大川」私の大好きな場所。 学校帰りの道草の場所。幼なじみの数人と、この石段に座ってよくおしゃべりして時間をすごしていた。 ある日のこと、長いこと遊んだ末に、家に帰ろうと少し歩きだした所で、K子が突然
「あ!カバン忘れた」といったので、みんなで大笑い。また、引き返して、カバンを取りに戻った事があった。
全く、今、思えばその頃から、彼女はおっしゃべりだったのだ。そのK子は、東京に嫁いでいってしまった。おしとやかだったT子は、結婚して埼玉にいる。
昔は、この大川の一角に水浴びをするところがあり、そこで、泳ぎ(みーすーまー)を教えてくれたS子は、那覇に嫁いでいる。
去年、なんと20年ぶりに東京の友人に会った。お互いどうして、連絡も取らずに過ごしてきたのだろう。小さかった子どもたちもいっきに20歳前後になってしまって。子育てでみんな忙しかったんだよね。
また彼女は義親の介護とかいろいろあって、本当にあれから20年も経ったの?
で乾杯したら、昔の私たちにすぐ戻っていた。小学校からの幼なじみが4人。中学から3人加わって7人の幼なじみがいる。
「旧友再会」「友 遠方より来たる」最高にうれしかった。20年の歳月を埋めるように、しゃべりまくったK子。たくましく大きくなったT子。
「また会おう。子どもたちに手がかからなくなったら、旅行もしようね!」といって別れた。
心の中で「みんな元気でいてください!体大事にしてよね」。という祈りにも似た気持ちがこみ上げて。