基本図から
51角28玉84角26歩94歩96歩62飛
86歩同歩88飛として
ここで93桂に手こずっています。石井先生はだめだというのですが、73桂の時と同じように75歩を突いてみます。
64歩74歩65歩73歩成
73同角では収まるので、64飛86角
これで駒を取り合います。66角64角88角成53角成同金
先手の駒損ですが、82飛が両取りです。66馬32飛成
31銀打62竜79飛
石井先生は後手良しというのですが、評価値は+93あります。どちらが正しいでしょうか。AIの最善手を追いかけていくと、25桂75角48金打
48同馬同金引同角成同金19竜同玉17金
AIは後手が無理だと見ているようなのですが、28飛16香29銀打
43金64角を入れて27金
18銀同金同飛17銀
17同飛同香成28金87飛
88歩28成香同玉17金39玉88飛成
29香89竜49銀打99竜
ここまで進むと-524の後手有利です。これを「水平線効果」というのでしたっけ? 後手の強襲が利きました。
途中のこの図まで戻って
25桂は働かなかったので、次善策の48金打75角57銀はどうでしょうか。
57同馬同金寄89飛成
この図の評価値は-271の後手良しです。
なので石井説が正しかったわけですが、これらの変化では53金を取る余裕はなかったのですから、もう少しさかのぼって
31銀打に62竜ではなくて82竜が正着です。
どうせ金を取れないのだから、89桂を守ろうということですね。79飛48金打の局面で
評価値は+105、何とか先手ペースです。と金が働けば良くなるのでしょう。
結局この図は (もしくは27歩57銀の形ですが) 先手が互角以上に戦えるようです。