昨日の記事で少し触れましたが、57銀に73角と受ければ
評価値は0近辺の互角です。後手としては最善でしょう。先手は千日手を回避できるかどうかですが、27銀31銀右38金までは良いでしょうか。27銀に55歩38金86歩同歩75歩66飛
後手が無理に仕掛けても、評価値は+105、先手ペースに近づきます。
後手の手待ちはまた42銀と戻るとして、先手は66銀
これも銀の移動で千日手のようにも見えるのですが、31銀右には75歩と動けます。84角74歩72飛
こういう時に出てくる受け方ですが、86歩同歩同角
74飛75歩72飛88飛
この図の評価値は+133、石井先生は先手満足としています。
ただし
ここで86歩でしたが、同歩の一手ではありません。AIに聞いてみると、74飛が最善で、85歩。
ここで分岐します。66角同飛88歩
一目は厄介ですね。75歩同飛86角打
71飛72歩同飛64歩75銀
63歩成66銀72と77銀不成同桂
76飛31角成同金63飛42金引78歩
こんな流れで、評価値は+131、先手ペースです。
もう一つは
76歩88角に、一度93角と引いて75歩同角同銀同飛
66角85飛88歩
ここからは手が広そうですが、73桂が最善 (74角が甘くなる) 、45歩同歩25桂65飛84角
端攻めを続けると飛を切られるから角をつないだと。それでも後手は飛を切って・・・と続くのですが、この図の評価値は+12、互角です。
ともあれ先手から千日手打開の可能性があります。後手はもう少し気を付けて手待ちをしなければならないでしょう。