名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS1-16 居飛車穴熊に66銀型四間飛車(8)

2024-06-12 | 基本定跡の研究

昨日の記事で少し触れましたが、57銀に73角と受ければ

評価値は0近辺の互角です。後手としては最善でしょう。先手は千日手を回避できるかどうかですが、27銀31銀右38金までは良いでしょうか。27銀に55歩38金86歩同歩75歩66飛

後手が無理に仕掛けても、評価値は+105、先手ペースに近づきます。

後手の手待ちはまた42銀と戻るとして、先手は66銀

これも銀の移動で千日手のようにも見えるのですが、31銀右には75歩と動けます。84角74歩72飛

こういう時に出てくる受け方ですが、86歩同歩同角

74飛75歩72飛88飛

この図の評価値は+133、石井先生は先手満足としています。

ただし

ここで86歩でしたが、同歩の一手ではありません。AIに聞いてみると、74飛が最善で、85歩。

ここで分岐します。66角同飛88歩

一目は厄介ですね。75歩同飛86角打

71飛72歩同飛64歩75銀

63歩成66銀72と77銀不成同桂

76飛31角成同金63飛42金引78歩

こんな流れで、評価値は+131、先手ペースです。

もう一つは

76歩88角に、一度93角と引いて75歩同角同銀同飛

66角85飛88歩

ここからは手が広そうですが、73桂が最善 (74角が甘くなる) 、45歩同歩25桂65飛84角

端攻めを続けると飛を切られるから角をつないだと。それでも後手は飛を切って・・・と続くのですが、この図の評価値は+12、互角です。

ともあれ先手から千日手打開の可能性があります。後手はもう少し気を付けて手待ちをしなければならないでしょう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする